未練の ひとり宿

    作詞  納羽(なわ) 汀





(1  日昏(ひぐ)れにみぞれが   降(ふ)り出(だ)して

    朝(あさ)は中庭(なかにわ)       白(しろ) い 雪(ゆき)

    誰(だれ)が付(つ)けたか     足跡(あしあと)  が

    右(みぎ)に乱(みだ)れて      左(ひだり)に 迷(まよ)い

    おんなごころに    滲(にじ)んで消(き)える

    未練(みれん)旅(たび)する未練(みれん)旅(たび)する ひとり宿(やど)


(2  想(おも)い出(で)たどれば    愛(いと)しさが

    二度(にど)と逢(あ)えない    あのひとを

    呼(よ)べば応(こた)えて     くれそうな

    右(みぎ)に曲(ま)がれば     左(ひだり)によろけ

    おんなごころは    情(なさ)けに揺(ゆ)れて

    未練(みれん)旅(たび)する未練(みれん)旅(たび)する ひとり宿(やど)


(3  雪(ゆき)降(ふ)る夜(よ)更(ふ)けは    さみしくて

    胸(むね)の芯(しん)まで      凍(こご)えます

    情(なさ)け断(た)ち切(き)る     さだめ雪(ゆき)

    右(みぎ)につもって     左(ひだり)でとけりゃ

    おんなごころは    諦(あき)らめきれず

    未練(みれん)旅(たび)する未練(みれん)旅(たび)する ひとり宿(やど)




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