訪ね船

 作詞  納羽(なわ) 汀





(1  淋(さみ)しくて 淋(さみ)しくて 淋(さみ)しさつのり

    あなたの写真(しゃしん) 胸(むね)に抱(だ)き

    夜(よ)汽車(ぎしゃ)に揺(ゆら)れて 枕崎(まくらざき)  

    波止場(はとば)通(どう)りの 市場(いちば)で聞(き)けば

    あの船(ふね)今日(きょう)は 来(こ)ないとか

    薩摩(さつま)訛(なま)りが  わたしを泣(な)かす



(2  逢(あ)いたくて 逢(あ)いたくて 逢(あ)いたくなって

    あなたの船(ふね)の 行(ゆ)く港(みなと)

    訪(たず)ねた長崎(ながさき)  雨(あめ)でした

    波止場(はとば)近(ちか)くの お店(みせ)で聞(き)けば

    あの船(ふね)朝方(あさがた)  出航(でた)と言(ゆ)う

     みなと長崎(ながさき)  汽笛(きてき)がひびく


(3  恋(こい)しさに  恋(こい)しさに  恋(こい)しさ故(ゆえ)に

    あなたの夢(ゆめ)を みる夜(よる)は

    辛(つら)いは博多(はかた)の みなと宿(やど)

    波止場(はとば)通(どう)りの 事務所(じむしょ)で聞(き)けば

    あの船(ふね)唐津(からつ)に 居(お)ると言(ゆ)う

    博多(はかた)どんたく 観(み)て待(ま)つわたし


(4  嬉(うれ)しくて 嬉(うれ)しくて 嬉(うれ)しくなったの

    あなたの船(ふね)に 逢(あ)えるから

    関門(かんもん) 海峡(かいきょう)  下関(しものせき)

    やっと彦(ひこ)島(しま)  渡(わた)ってきたわ

    二人(ふたり)出逢(であ)った みなと街(まち)

    夢(ゆめ)は二人(ふたり)で  何時(いつ)何時(いつ)までも




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