湯の町しぐれ

    作詞  納羽(なわ) 汀





(1  帰えっちゃ嫌よと 雨の音

    それは駄目よと 傘をさす

    昨夜(ゆうべ)添い寝の ぬくもりが

    胸の芯まで あたたかい

    温泉(いで)湯有馬(ありま)に 咲いた恋

    別れなみだの 湯の町しぐれ


(2  肩をよせあい 坂道を

    他人(ひと)目を避ける 傘ひとつ

    着物の裾を 手でつまみ

    連れて行ってと 拗(すね)る雨

    温泉(いで)湯有馬(ありま)の 紫陽花(あじさい)は

    色もなみだの 湯の町しぐれ


(3  別かれたくない 川ほとり

    雨がせつなく 傘たたく

    湯の香(か)こぼれる 湯の町の

    笑顔可愛(かわい)や 筆人形(にんぎょう)

    温泉(いで)湯有馬(ありま)の 恋おとめ

    未練(みれん)なみだの 湯の町しぐれ




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