県老人福祉関係功労で知事表彰


ーー詩吟指導ボランティアの活動評価ーー


ハイム天白文化祭の写真




 平成十五年度長野県老人福祉関係功労の一般功労者で、下諏訪町立町の小林礼子さん(七十)と、同社が丘の小林佳喜久さん(七十六)が県知事表彰を受けた。二人は、今年三月までハイム天白で詩吟指導のボランティアにあたり、そうした活動が評価された。

 礼子さん(雅号・玲岳)と佳喜久さんは、同じ詩吟の教室で学んでいた仲間。十二年前にハイム天白の詩吟クラブの指導を始め、以後毎月一回、休むことなく続けていたという。入所者の短歌や俳句をもとに譜を付け、毎回詩吟で紹介するなどの活動をし、楽しみにしていたお年寄りも多かったようだ。

 礼子さんが目が不自由のため佳喜久さんが“目”となり、二人三脚での十二年間。今年三月に後任に託してボランティアを退いた。二人そろって「十二年間継続してきたことがよかった」と振り返る。

表彰式は十一日に千曲市で行われた。受賞について礼子さんは「好きな道でやってきたことなので、たいしたことはしていないと思っている」、佳喜久さんも「礼子さんに引っ張られ、天白の職員の皆さんのご協力のたまもの」と、それぞれ話していた。


 岡谷市民新聞社様のご好意により、2003年9月13日の記事より掲載。岡谷市民新聞社様に感謝申し上げます。



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