移動介助も身に付けよう


ーー介護員研修でガイドヘルパーの練習ーー




 下諏訪町社会福祉協議会(川手弘登会長)は16日、視覚障害者を介助する「ガイドヘルパー養成研修会」を町老人福祉センターで開いた。間もなく閉講する訪問介護員養成研修3級課程の受講生26人を対象にしたもので、これまで積み重ねた知識を基に、障害を持つ人にも目を向けて欲しい、と企画した。

 研修は、重度の視覚障害や脳性麻痺、全身性障害を持つ人たちが外出する際、移動の介助などに必要な知識や技能を身に付けるのが目的。これまで一般を対象にした研修を8年度に行い、約30人が同社協に登録している。現在家族が世話をする対象者が2・3人おり、将来に不安をかかえることから、介助の出来る人材養成は欠かせない。

 県視覚障害者福祉協会下諏訪支部の小林文夫支部長(立町)が講師になり、先ず歩くときはヘルパーの肘の少し上を軽く握ってもらう。階段の昇降は、階段に直角に近づき、上がるのか下がるのか、始まりと終わりをはっきりいうなどの基本を指導した。

 引き続き実技にうつり、アイマスクで目をかくし、階段の昇降や車の乗り方などを体験。受講者たちは、小林さんの教えを忠実に実行し、「階段が始まります」などと声を掛けながら、慎重に介助の練習を繰りかえしていた。

 町社協は「3級課程は、地域の福祉力を高める狙いで開いている。今後もガイドヘルパーの研修をセットで継続して行きたい」と話している。



 岡谷市民新聞社様のご好意により、2001年11月18日の記事より掲載。



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