パソコンなど寄贈


ーー点字出力が用意に、岡谷LCが40周年で点字サークルに。ーー




 岡谷ライオンズクラブ(林五介会長)は九日、創立40周年記念事業の一貫として、岡谷点字サークル(今井彰)に点字プリンターや視覚障害者も活用出来る音声ガイド機能などが搭載されたパソコン1式、約150万円相当を寄贈した。

 社会奉仕に寄与する目的で創立30周年、35周年などの節目にあわせ、点字サークルに点訳ソフト搭載のパソコンや点字プリンター寄贈を続けており、今回も最新機能を整えたシステムの寄贈計画。視覚障害者用パソコン、システムの開発やサポートを行っているラビット(東京都新宿区、荒川明宏社長)から音声ガイド機能が付けられたパソコンや点字プリンターなど1式を購入した。

点字サークルによると、点訳ソフトが搭載されたパソコンや点字プリンターの登場で点訳作業が大幅にスピードアップ。小説などを点訳する場合、物語の長さにもよるが、手作業では一人が一生懸命頑張っても1年くらいはかかったと言うが、パソコンではキーボードで文字を入力すれば自動的に点訳、点字でプリントアウトされる。

 今回、贈られた物は、紙の両側に点字が同時にプリントされる効率的な最新機能を備えており、キーボードを使えば音声ガイドで視覚障害者にもパソコン操作が出来る。視覚障害者がパソコンでインターネットなどを活用する場合、これまではボランティアのサポートが必要だったが、音声ガイドで障害者独自の利用も可能に。システムは点字サークルだけでなく、市視覚障害者協会員も使う計画。

 40周年式典委の藤森忠昭委員長は「視覚障害者にもITを体験してもらおうと最新鋭の器機を揃えた。点訳者と視覚障害者のコミュニケーションにも役立つものであり、上手に活用してもらえれば」と話していた。


岡谷市民新聞社様のご好意により、2001年9月11日の記事より掲載。



  • 虹の部屋へ戻る


  • トップへ