目標は『点字絵本』制作



北小4年点字の学習スタート




 点字を習い、心を豊かにしよう。下諏訪北小学校4年生が、国語の単元「手と心で読む」の一貫で点字学習を始めた。27日には、4年2部(五味和美教諭、32人)が立町の小林文夫さんを講師に招き、視覚障害者の立場からの話を聞いたり、点字板扱い方を学んだ。

国語の授業の中で、点字のことを知った子供たちの心に「点字で手紙を書けるようになって盲学校の友達と交流したい」という気持ちが芽生えた。地元の視覚障害者や点訳ボランティアに相談したところ、こころよく引き受けてもらった。

 小林さんは、点字の歴史や日本での発達、「パソコンなど最新機器と点字の関わりなどを紹介しながら「目が視えないのは不自由ではなく不便というだけ。何も皆さんと変わらない可哀想なんて思っちゃいけない」などと、福祉に対する考え方も教授した。

 六つの穴の配列による組み合わせで50音や数字を表す点字の基礎的なことを行なった子供たちは、実際に文字や文章を点字でうつことにチャレンジ。出来上がったものを小林さんに読んでもらいもした。

 「子供たちの気持ちで、国語の授業が総合的学習の枠にまで発展したかたち。今後の方向は子供の考え次第ですが、最終的には
『小さな点字絵本を作って盲学校に送りたい』と考えているようです」と五味教諭。次回は4年1部でも小林さんを講師に招き、同様の授業を行なう。


岡谷市民新聞社様のご好意により、2000年10月28日新聞記事より掲載。



  • 虹の部屋へ戻る


  • トップへ