福祉理解へ点字を勉強
社中の福祉グループが講習会
下諏訪社中学校(中山俊夫校長)で一日、縦割りの福祉グループが点字の講習を受けた。最大六つの点で言葉や数字を表現する文字を、生徒たちは懸命に覚えた。
同グループは1年から3年までの47人。これまでお年寄りとの交流や福祉活動を進め、身体が不自由な人たちへの心配りも少しづつ出来るようになってきたという。点字講習会もこうした一貫として、目の不自由な人の話を直接聞き、点字を知りたい、と企画した。
講師は、立町の小林文夫さん。点字ボランティアグループ「あかりの会」の岩本登記子会長と会員の朝貝加代子さんが助手を勤めた。
小林さんは「今は、様々な機器が発達して、目が見えなくても普通の学校へ通ったり、職種も広がった。以前は総てが盲学校とという風潮があったが、国連が81年に提唱した社会参加と平等、ノーマライゼーションが浸透し、バリアフリーの時代が進んできた」などと現状を解説。
点字については「健常者と目の見えない人が共有出来る社会にする手段」とし、生徒たちに点字機を使った50音や数字の打ち方を指導した。
点字器には、1行に32の枡があり、一枡の中で穴の位置を組み合わせながら言葉を表現する細かな作業。点筆を握った生徒たちは、慣れない手つきで一つ一つ小さな点を打ち、言葉を完成させた。
岡谷市民新聞社様のご好意により、2001年12月2日の記事より掲載。