鍼灸の鍼は痛くない!!





 鍼は全く痛くありませんと言えば、それは嘘になります。
でも、注射針や縫い針を刺したような痛みはありません。

 来院された患者に、鍼をしましょうかと言いますと、鍼は痛いから「いやだ」とか・「怖い」から受けたくないと言う方がおられます。なぜと問いますと、テレビで見る鍼は大きくて、とても痛そうに感じると言います。テレビで映す鍼があまりにも太い鍼であるため、先入観が働くのだと思われます。また、注射針や、縫い針などと同様なイメージで、とらえている他、治療中に折鍼するのではと心配するむきもあります。

 しかし、患者さんが訴える症状には鍼がより効果的と思いますので、鍼治療をしてみましょうと、鍼が痛くないことについて、色々と説明をした上で、患者さんの同意を得て、鍼をしますと、「意外と鍼って思ったほどの痛みはないですね」と異口同音に言われます。

 治療に使用している鍼の素材は、金・銀・ステンレスなどですが、金はあまりにも高価であり、主として銀やステンレスが使われています。鍼は注射針や縫い針のような硬くなく、比較的弾力性があります。粗暴な使い方をしなければ、治療中に折鍼することもありません。

 鍼は皆さんが想像しているような先端が鋭く尖っている物ではありません。直径0.14ミリ〜0.34ミリほどの細い鍼で形状には何種類かありますが、通常使用している鍼は、先端は卵形をしています。したがって、身体に鍼を刺入しても、無痛に近い状態で、鍼治療がうけられるわけです。

 鍼灸治療は、国が定めた国家試験に合格した者だけが行える行為です。無免許で鍼灸行為をしてはならないことになっているのです。



  • 東洋医学へ戻ります

  • サイトトップへ