症状としては、持続性疼痛をはじめ、軽度の腫脹と微熱を伴うことです。軽度のものから重症のものまで様々ですが、重症の場合は発生直後から、ずきんずきんとした拍動性激痛とともに、肩関節が全く動かせなくなります。夜間痛のため、熟睡出来ない場合もあります。1、2週間以上治療しないままでいますと、肩関節周囲の筋肉の緊張や硬結を発生しさらに、症状が固定して、肩関節ROM(可動域)の制限が発生し、一層治りが悪くなります。
私がこれまでに治療した経験から、50肩の症状を発生して、数日の内に治療した患者さんは3〜5回程度の治療で回復していますが、2週間以上経過してからの治療は、慢性に以降してなかなか治りにくく、場合によっては半年〜1年以上の治療を要することになります。
治療は、鍼を中心に症状によって、ホットパック・レーザー・ビームなどを使い分けています。代表的なつぼは、合谷・臂臑・肩ぐう・臑兪・天宗・巨骨・肩井などを用います。
家庭における治療としては、入浴で十分患部を温め肩関節を動かすことと、その他立った姿勢で腰を屈曲位で、患部側の手に1キロ程度の重い物持って前後左右あるいは、円を描くように上肢を回します。
ここで注意することは、肩関節に痛みを発生させない程度にすることです。そして、50肩と思われる症状が発生したときは、専門の鍼灸院などに相談することです。