感謝状を頂いて!
社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会より賞状を頂きました。私には大変身に余る光栄ではありますが、これは、私一人の力で頂いたものではなく、日本漢点字協会の会長(川上リツエ様)の推薦とともに、会員皆様のご協力のお陰と深く感謝いたしておりますと同時に責任の重さを感じております。
本来ならば、9月9日、全国盲人福祉施設大会において、受け取るべき賞状のはずでしたが、私の都合で出席出来なかったことを大変申し訳なく残念に思っております。
賞状を手にして、私は75年社会のために本当に貢献してきたんだろうかとただただ顧みるばかりです。そして、これからのの残された人生をどれだけ社会のためお役に立てるであろうかと考えてしまいます。
1981年(昭和56年)国際連合で、障害者に対する「社会参加と平等」を打ち上げました。これによって、世界中はもちろんのこと、我が国でも障害者にたいするいろいろなイベントが催されました。当然のことながら、当下諏訪町でも同様の行事が行われました。その一つが点字の講習会でした。その時発足した「あかりの会」は現在も続いており、今も私も関わっております。微力ながら、「あかりの会」だけに止まらず、諏訪地方の小中高の生徒たちにも点字の指導に関わってきました。
ちょうどそのころ、「点字毎日新聞」で、「漢点字」と「6点漢字」を知りました。最初はどちらを勉強しようかと迷いましたが、やはり「漢点字」に限ると判断しました。そして、家内とともに昭和60年に日本漢点字協会へ申込みました。それからというもの、夢中で勉強に取り組み昭和61年4月約1年2ヶ月で85回を終了しました。本当に寝ても起きても「漢点字」の話ばかりをしていました。もし、私一人でしたら、こんなに早く卒業しなかったであろうと思います。競争相手がいたからこそ、頑張ったんだろうなあと思います。「漢点字」を覚えてからというもの、それまではあまり本を読まなかった私が・・・(笑)「漢点字」が面白くて暫くは「漢点字書」を読んでおりました。御陰でホームページも2000年に開設することが出来ました。
「あかりの会」の皆さんをはじめ、社会福祉協議会の主催により晴眼者を対象に実施された点字講習会でも、「漢点字」の話をしながら、「漢点字を勉強しませんか。」と勧めておりました。私の力不足というべきか!しかしながら、下諏訪での講習会を受けた方の中には「漢点字」を習得した者はいませんでした。本当に残念という他ありません。
「漢点字」を習得してからは、「漢点字」の添削もさせて頂きました。そして、ことある度に視覚障害者の方には、今でも「漢点字」の勉強を勧めております。
パソコンがここまで進歩して、日本語変換ソフトが認識率が向上したとは言え、全て完全に変換してくれるとは限りません。たくさんの方とメールのやり取りの中で、誤字があることに遭遇しております。そういう意味からしても私は、今でも「漢点字」は視覚障害者に対して必要不可欠な文字と認識しており、「漢点字」は二十世紀において視覚障害者に対しての最高の贈り物と信じて疑いません。そして、微力ながら、残された人生を「漢点字」の普及に努めて行きたいと願っております。