モニターが消えた!



 7月も下旬に近いある日の昼下がりのことでした。あれ!遠くで雷鳴の音がしたかと思うや、突然雷鳴が轟き始めました。

 こんな時、いつもならパソコンの電源を切るだけでなく、コンセントから電気を切るほどの注意深い私が、今回ばかりはCDの焼き付けをしていましたので、これが終了するまでは何とか持って欲しいと思いつつそのまま継続していたところへ、近くで落雷があったような音とともに、突然パソコンがぷっつりと切れてしまいました。「あっしまった」と思ったが後の祭りでした。当然のことながら、データーは消えてしまいました。

 コンセントにプラグを入れ直して、パソコンのスイッチを恐る恐る入れてみますとどうでしょう!!ちゃんと正常に起動したではありませんか。やれやれ故障もなくて良かったと胸をなで下ろしていました。それも束の間のぬか喜びでしかありませんでした。

 後で晴眼者にディスプレイを見てもらうとどうでしょう!!なんと画面が真っ黒で何も映っていないと言うではありませんか!!悔しいというしかありませんでした。

 音声だけで操作するには何の問題もなかったので、モニターも正常に映っているとばかり思っていたのが結局は映っていなかったとなれば、グラフィック関係に異状が発生した可能性があると考え知人やパソコンショップにも問い合わせてみますと復旧は難しいのではと言う答えが返ってきました。

 しかし、ディスプレイが映らないだけで、パソコンは正常に稼働しているので、マザーボードには異状はないと判断しました。そこで、グラフィックの部品を取り寄せて欲しいとパソコンショップにお願いしましたが、それは出来ないという応えが返ってきました。それにメーカーへ出してみなければ直るかどうかも分かりませんとも言われました。この時は、大変ショックでした。

 大半のことは、自分で直していますが、グラフィック系統となれば、私には手が出そうにもありません(苦笑)。

 以前サポートをして頂いた友人に実情を話しましたところ、一週間後でしたらパソコンを取りにうかがうということで電話を切りました。約束したその日は、私は「長野県視覚障害者福祉協会」が1年に1回実施しているパソコン講習会に頼まれて留守にしなければならず、最後の手段として、自分でやってみることにしました。

 とは言っても、グラフィックのパーツがないとなれば、モニターとディスプレイのドライバーの更新をしてみることしかないと思い、いちかばちか実行することにしました。

 最初にモニターのドライバーを更新しました。丁度おりよく、詩吟のことで家内の友人が来ておられたので、ディスプレイの画面を見てもらったところ、文字は映っているが画像はぼやけてはっきり映っていないということでした。その方が帰らない内に、ディスプレイのドライバーも更新しました。改めてディスプレイの画面を見てもらいますとどうでしょう!!きれいに映っていると言われるではありませんか。今度は、ショックが喜びに変わりました。

 もう駄目かと半ば諦めていたパソコンでしたので、「案ずるよりも産むが易し」である。いとも簡単に回復しましたので、ちょっと拍子抜けした感じです。と同時にパソコンを一台儲けた気分になりました(笑い)。

 OSやアプリケーションのトラブルなら自分で解決するのに、今回のトラブルは、グラフィック関係でしたので、視力のない私には、直すことは無理であろうと最初から諦めていました。

 パソコンは多様性があり、その人その人の使いようで応用が利く半面、一度トラブルとその復旧に必要以上に時間を費やすことも事実ですね。もう駄目だと諦めず、やれるだけやってみてそれでも駄目ならそれから諦めても遅くはありません。最後まで挑戦することも大切なことですね。

 近年は、ブロードバンドが普及して、常時接続していることが常識となりました。電源からだけでなく、ケーブルなどからも雷に感電してパソコンが破壊されるそうです。私が、パソコンショップに電話を入れた時も、今日だけで十人近い方が相談があったと言っていました。注意はし過ぎることはありません。心したいものですね。

2004年8月10日(記)



  • 徒然なるがままへ戻ります


  • サイトトップへ