ヒグマ春夫 農具に触れて農の精神とか農具の魂とかに出会いたかった・・・

そこは群馬県中之条町・旧五反田学校。2017年古い農具たちと出会った。なんといったらいいのだろうか、心を動かすものがあった。この感動を言葉で表すのは難しい。模索する日々が続いた。結局、映像インスタレーションに身体を組み込むことを考えた。
農具と接していて名前のわからないものばかりだった。機能すらわかっていない。写真の農具の名前は知らなかった。地元の人に教わった「麦踏み機」だという。鉄でできているこの「麦踏み機」は彫刻である。重量感もある。鉄のサビ付きがいい。押してみたゴトン・ゴトンと響がいい。PCに取り込み加工してみた。実物とは反対に軽さが嫌いではない。

Photographer
Camera

My name is Higuma Haruo

80年代ビデオパフォーマンス「白いオブジェの為に」を展開。'86年日本ビクター主催のビデオ制作奨励制度で「ビデオ・トーテム」を研究しビデオを使ったパフォーマンスを確立する。'90年代には文化庁派遣芸術家としてニューヨークに滞在しビデオ・インスタレーションをリサーチする。’02年映像を用いたインスタレーション「DIFFERNCE」で、第5回岡本太郎記念芸術大賞展優秀賞。釜山ビエンナーレー2002で映像パフォーマンス。’04年個展「水の記憶・ヒグマ春夫の映像試論」川崎市岡本太郎美術館。イスタンブールで「Now Here and As Bare As Can Be」展。テヘラン現代美術館で「The Shining Sun」展。’05年府中市美術館でライブ・インスタレーション「深層風景」。’06年横浜赤レンガ倉庫1号館で日本ーイラン現代美術展。「落花水・思索」公演は中国・フランスでも行う。’06年・’09年に大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ。’10年「Ombres et Iumieres」サンマロ市・フランス。’08年からヒグマ春夫の映像パラダイムシフト・’06年からACKid。'17年「中之条ビエンナーレ2017」

これからの予定。8月から9月にかけて野外展。9月にJAZZ ART SENGAWA 2018に参加。10月・11月演劇。
いずれも映像システムを使っての参加。

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農具は長い間、人力、畜力によって使われた農業用のツールである。一時は工業生産として経済を潤した。これらは農民や職人によって作られたもので、農業の発展に大きく貢献してきた。戦後は、農業の機械化により不要のものとなり、農業生産の現場から姿を消していった。農具は合理的な機能を持つだけではなく、木や藁や葛などの自然素材でつくられ造形的にも美的にも素晴らしいものがある。使った経験のない人たちをも魅了している。その農具を「農の精神と古農具の魂」という語り口で紐解く。(「古農具展」〜その技と美〜より引用)