どうぶつの赤ちゃんから人間考える
光村図書 1年 下に『どうぶつの赤ちゃん』という単元がある。その単元を使い発展的な授業として、授業を実践してみた。この説明文は、ライオンとしまうまの成長の違いを比較し、その違いを考えることが、ねらいとなっている。
指導書では、6項目の観点から、成長の違いを考えさせることになっている。
1,生まれたときの大きさ
2,目や耳の様子
3,親の姿との比較
4,歩くときの様子
5,乳を飲んでいる時期
6,自分でえさを取る時期
この違いをライオンとしまうまそれぞれ比較する
ライオン
しまうま
人間
1
こねこぐらい
やぎぐらい
50センチぐらい
2
とじたまま
あいている
よく見えない
3
あまりにていない
そっくり
あまりにていない
4
歩けない
30分で歩く
1年ぐらい
5
2ヶ月
7日
1歳から2歳
6
1年
7日から草も食べる
2歳ぐらい
人間は成人になるのは、20年かかることを教えた。また、ライオンが1人前になるのは、3年かかることも教えた。
ここで一緒に人間の赤ちゃんとも比較をした。当然、ライオンとしまうまは、その前に学習を済ませて、人間のことを考えた。
次に、成長の早い順を考えた。当然しまうま→ライオン→人間となった。逆に強いのは、と発問していった。しまうまが弱いことは当然知っているので
子供たちからは、ライオンが強い、人間が強いと二つの考えが出された。
ライオンと人間ではどちらが強いだろう
子供たちの主張は、ライオンは、人間を食べることができる。というライオンが強い考えと、人間は、鉄砲で撃つことができるから人間が強いという考えに分かれた。多数決を取ってみると、人間の方が断然多くいた。
ほとんどの子が人間が強いと考えているけど、どうして成長は一番遅いんだろう。成長するのに20年もかかるんだよ。
1,2年生と合同授業を行った子供たちの反応は、
人間は、勉強をしなくてはいけないから、20年もかかる(1年)
勉強して脳を大きくしないといけないから(2年生)
と言って授業を終えた。
そうか。勉強しなくてはいけないんだ。立派な人間になるために勉強をしよう
授業の中に人間を取り入れることでより動物の赤ちゃんの違いを比較できた。人間とテーマにすれば、道徳でも学活でも扱うことができると考える。
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