研 修 の ま と め
1、日時 平成16年2月4日(水) 第3校時
2、教材名 くらしをまもる 火事が起きたら
3、本時の目標 消防士は、役割分担され協力して消火活動をすることが分かる。
- 教師の発問と子どもの思考のギャップ
- 初発問「瀬名出張所には、消防車2台、救急車1台あります。西奈小が火事の場合何台の消防車が来ますか」の発問に対して子どもたちの次のようなものであった。3台とも来る。消防車1台救急車1台来る。この二つの考えが出されたところで、教師は、補助発問として「西奈出張所には4人の人が働いています。」と聞いた。この発問によって子どもたちの思考は3台から2台へと変わった。2台に変わった理由として、救急車が出動する場合、最低でも2人の消防士が必要だと考えたからだ。
- 教師は働いている人が4人を出すことで、消防車1台で来ると考えるのではないかと思ったが、子どもたちは2台と考える子が多くいた。消防車も2人が乗ってくると主張したのだ。ここに教師と子どもの思考のギャップがある。教師は教材研究をして4人でなければ消火活動はできないと思い込んでいる。ところが子どもたちは消防に関する予備知識がほとんどないのだ。人命を守ることが優先してしまうのは致し方ない。(子どもの見取りが甘い)
- 4人で消防車に乗って来ると子どもたちは考えてくるだろうと踏んでいた教師は当惑する。結局教師の調べたことを話し、消防車1台で来ることを子どもたちに教えることになってしまった。有効な補助発問を考えることのできない反省がここにある。
- 発問における成果
- 初発問は子どもたちを迷走させたが、考えさせることはできた。子どもたちの少ない知識の中で考えることはできた。それは、発問が具体的であったからである。何台来るか自分なりの答えは出せる。その理由もいろいろと考えることができる。そういう意味では、「何台来るか」という発問は子どもたちの思考を揺さぶるには有効な発問であった。
- 教師がやるべき具体的な行動
- やはり教材研究が1番であろう。教材研究によって子どもたちに何を考えさせたいかだんだんと鮮明になってくる。
- 具体的な発問で子どもたちの思考を揺さぶる。
- このような積み重ねを今後も続けていく中で追求する子をを育てていきたいと考える。
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