4年国語 上 光村図書    夕立     みずかみ かずよ

 

夕立がきた

あつい空気が

じゅっと

けむりになった

レンガべいの上を

大きなありが

うろうろ

 

夕立がやんだ

せみたちが

びーんと

いっせいに羽をふるう

木の幹はたたかれて

ぎんのしずく

 
 木の幹は誰にたたかれているのか

 

せみ 雨 葉のしずく

などの意見が出された。せみが羽をふるって幹をたたいているという意見が多く

あった。クラスの大半が、せみであったので、せみとした。詩の前後の関係から

もせみという答えが出される。

 

銀のしずくは何か

木の葉についた□

漢字一字を入れよう

 

 

雨、水という意見が出された。雨の方が多かったので、クラスの考えとして雨と

した。

このときに有効な意見を出させることはできなかった。

 


 この詩で作者が一番表したいことは何か

 

夕立の前と後のはっきりとした違いを表したかった

 

具体的な発問で子どもの意識は集中する。このことが大切である。緊張した授業に

するための工夫が必要である。

 

実は、この発問は、詩のテストの問題である。15年くらい前にテストの作り方の

学習会に参加したことがあった。テストを作るには、周到な教材研究が必要である

ことがその時に分かった。だからテストの問題も立派発問として取り入れていいと

いう考えが、私の持論である。むろんどの単元でもすることはないが、教材研究の

材料になることは確かである。