| 雪国の高校、3年B組のハル(ユジン)は、ある日の朝、通学途中の遅刻寸前に乗り込んだ満員バスの中で、 クラスメートで幼馴染のヒサ(サンヒョク)やヨングク(コルミ2)とは、ちょっと一味違った雰囲気が漂う男子学生と出会った。 いつも見慣れないその男子学生は、ハンサムだが、クールで、どこか暗い影のようなものを感じた。 そして、その学生は、遅刻寸前でありながら、校内で学生の間で大変恐れられていた、「ゴリラ」というあだ名の教師のことを、全く恐れる様子もなかった。 とても、不思議に思ったハル(ユジン)だったが、教室に着いてから、ようやく、その学生が自分のクラスに転校してきた生徒であることを知ったのである。 クールに淡々と、自己紹介をする彼に、教室中の生徒が注目し、一瞬、おごそかな雰囲気になった。 ![]() そして、その転校生の名前は、「ゴマ吉」君という、大変インパクトの強い名前であった。 噂に寄ると、彼は科学高校で優秀な成績を収め、そして、数学オリンピックでも優勝したという、天才的な学生だったのだ。 そして、このハンサムなゴマ吉君(チュンサン)に一目惚れをした、テツ(チェリン)は、女子生徒の前で、キッパリと「ゴマ吉君は私が貰った!!」と宣言したのである。 |
格好いい転校生ゴマ吉君(チュンサン)の登場で、ヒサ(サンヒョク)は、幼馴染で好意を寄せていたハル(ユジン)の気持ちの変化を心配していたが、クラス委員でもあったヒサ(サンヒョク)は、先生から頼まれ、ゴマ吉君にどこのクラブに入るか尋ねるが、ゴマ吉君は、全く興味ない様子で、ヒサを無視したような態度をとった。ゴマ吉君のふてくされた様子を目撃したハル(ユジン)は、ゴマ吉君に詰め寄った。 「あなた、何で転校早々、そんなにふてくされているの?!」 すると、ゴマ吉君は「あいつ(ヒサ)はどこのクラブ?」と聞いてきた。そして「放送部」と答えると、「じゃあ、そうするさ」と捨てばちな態度で答え、結局、放送部はゴマ吉君を含め、ヒサ(サンヒョク)、ハル(ユジン)、テツ(チェリン)、トモ(チンスク)、コルミ2(ヨングク)の6名のメンバーで構成されることとなった。 |
| 放送部のメンバーとなった、ゴマ吉君(チュンサン)は、部活の当番の時もさぼりがちで、ハル(ユジン)をイライラさせた。 しかし、放送部のマイクが壊れた時のゴマ吉君は、とても格好良かった。ヒサ(サンヒョク)やコルミ2(ヨングク)がオロオロする中、ゴマ吉君は、いとも簡単にマイクを直したのである。 その様子にテツ(チェリン)は、益々恋心を募らせるが 、全く女の子に興味がなさそうなゴマ吉君は、美貌に自信を持っていて、誰でも男の子は自分のものになると、うぬぼれているテツを、鼻で笑って全く相手にしなかったのである。それというのも、実は、ゴマ吉君は、ハル(ユジン)の美しさと明るさに、一目惚れしていたのである。 でも、ハル(ユジン)は幼馴染のヒサ(サンヒョク)と付き合っているように見えて、気になりながらも、その好意を、胸の中にしまっていたのだった。 |
| そんなゴマ吉君(チュンサン)とハル(ユジン)が急接近する出来事があった。ハルが学校の帰り、母の職場に立ち寄った帰り、道に迷い、カラスに襲われそうになった時のことである。 実は、ゴマ吉君も、丁度その近所にある食堂で、たった1羽で、「粟玉入りキムチラーメン」を注文して食べる帰り道だったのだ。 ハルがカラスに襲われそうなところを、偶然に目撃したゴマ吉君は、襲ってくるカラスに騒然と立ち向かい、得意の背面飛び(後ろ宙返り一回転)を何度も繰り返し、強敵のカラスをいとも簡単に、撃退したのである。 それでも 、少し怪我をしたゴマ吉君だったが、ハルが持っていたサビオで、簡単な応急手当てをした。そして、この時、初めてゴマ吉君には、お父さんがいなくて、お父さんを探しにこの学校へやって来たのだということが、わかったのである。 そして、今は母もいなく、ホームセンターから学校に通っているという。 そんなゴマ吉君は、いつものクールな表情とは違い、少し淋しげに見えた。 そして、素晴らしい特技の背面飛びを見せ、自分のことをカラスから守っ てくれた運動神経のあるゴマ吉君が、とても素敵に見えた。そのうえ、ゴマ吉君は、「今度、道に迷った時は、ポラリス(北極星)を目印に歩くといい」ということを、優しくハルに教えてくれたのである。この時のゴマ吉君はいつものクールなゴマ吉君とは違って、とても心が暖かく、眩しくも見えた。そして、ハルも、こんな優しい一面のあるゴマ吉君に、次第に恋愛感情を抱くようになっていったのである。 |
あの日以来、ゴマ吉君(チュンサン)とハル(ユジン)の恋心は、急速に深まっていった。そんな、ハルとゴマ吉君の様子にいち早く気がついたテツ(チェリン)は、自分が「ゴマ吉君を貰った!!」と転校初日に宣言をしたにも関わらず、ハルが友達の振りをして、ゴマ吉君に近づくことを、とても許すことができなかった。そして、ハルに詰め寄って、引導を渡したが、ハルは全く相手にせず 、逆にからかわれた為、腹が立ち、ハルに意地悪をするようになったのである。ハルが、一番辛かったのは、給食の時間の時だった。 体育の時間が終わったばかりで、ハルはお腹がペコペコで、給食の時間を心待ちにしていた。 しかし、あいにくその日の給食当番は、テツと親友のトモ(チンスク)だった。そして、頼みのトモは、給食当番をサボり、他のクラス(3年A組)であぶらをうっていたのだった。 そんなわけで、全ての給食の配給の権限を持ったテツは、この時とばかり、給食のおかずの入った容器の蓋の上に乗っかって、ハルが絶対食べられないようにしたのである。 |
