鳥のソナタ Part2

第 6 羽  初雪デート
  そんな、テツ(チェリン)の意地悪にも負けず、ゴマ吉君(チュンサン)への愛を確信したハル(ユジン)は、ゴマ吉君と初雪デートを約束する。

 そして、待ちかねていた初雪が降った日、2羽は約束の場所で、出会ったのだった。
そして、2羽で一緒に雪だるまを作り、その上でファーストキッスをしたのである。

 楽しくてあっという間に過ごした1日だったが、その日、ハルは、ゴマ吉君と一緒に帰り、お腹がすいたゴマ吉君に心を込めて、鳥鍋を作ってあげていた。
 ゴマ吉君は、お母さんがいないので、まだ、「粟玉入りキムチラーメン」くらいしか、食べたことがなかったのだ。
 そして、ようやく、おいしい鳥鍋が出来上がった頃、キッチンからリビングに戻ったハルは、いつの間にかゴマ吉君が、忽然といなくなっているのに気がつき、茫然とする。

 そして、翌日の朝、学校に行って、鳴(泣)いているみんなから、「ゴマ吉君は、ホームセンターに、お母さんが、突然迎えに来て、もうこの学校には、戻らないのだ」という悲しい事実を知らされたのだった。
 実は、初雪デートの日の夜、ハルが、鳥鍋を一生懸命料理している時に、突然、ホームセンターから、ゴマ吉君の携帯電話に連絡が入った為、せっかく仲良くなれたハルとの別れが辛くて、ハルには、何も告げずに出て行ったのだった。
第 7 羽  突然の別れとカセットテープ
  ゴマ吉君(チュンサン)との突然の別れで、毎日鳴(泣)き暮らしていたハル(ユジン)だったが、クリスマスには、ゴマ吉君から、宅急便が届いた。皮肉にも、それは、ゴマ吉君が別れる以前に、クリスマスに届くようにと投函したものだった。
その中には、ゴマ吉君の得意の求愛ソング♪が録音されたカセットテープが入っていた。
ゴマ吉君の求愛ソングは、他のクラスメートに比べるとピカイチだった。
シャープ、フラット、2分音符、8分音符、16分音符、全てを巧みに使い分け、歌声もとても綺麗だった。それを思い出したハルは、又、涙するのだった。
後で聞いた風の便りによると、ホームセンターに迎えに来たお母さんは、とても優しい人で、ゴマ吉君は、豆苗やカトルボーンを、タップリ食べさせてもらい、とても幸せに暮らしているそうだ。しかも、そこのお家には「しろちゃん」という白文鳥の可愛い女の子もいて、今では、ゴマ吉君はすっかりその子に熱を上げてしまっているそうだ。
きっと、もうハルのことは、スッカリ忘れてしまったに違いない。
そう思い、ハルはゴマ吉君のことは諦めることにしたのだった。
第 8 羽  ヒサ(サンヒョク)との婚約
そして、月日が流れ、ハル(ユジン)は、もともと幼馴染でハルのことを、深く愛していた、ヒサ(サンヒョク)から、プロポーズされ、ハルは、とうとう結婚することを決意した。
ヒサは、誰よりも、ハルのことを愛していた。
学生時代は、突然のゴマ吉君の出現で、ハルを奪われそうになったが、もう、ゴマ吉君は、2度とハルの前に姿を現すことはないのだ。
そして、ハルも、もうスッカリ初恋の相手であるゴマ吉君のことは忘れた、と思っていた。
でも、ハルは、ゴマ吉君のことを、諦めたとはいえ、決して忘れてしまったわけではなかったのだ。
心の中では、あの初雪デートのことや、求愛ソング♪、そしてゴマ吉君の姿が、頭から離れる日は、1日もなかったのだ。
第 9 羽  結婚子育て
  しかし、ハル(ユジン)はヒサ(サンヒョク)と結婚した。
ハルは誠実で優しい夫のヒサの為に、少しづつゴマ吉君(チュンサン)のことを忘れようと、必死で努力した。
そして、4羽の可愛い子供に恵まれ、ゴマ吉君のことを、完全に忘れる為、一心不乱に子育てに没頭したのだった。
子供達は本当に可愛かった。
大きな口を開けて餌をねだる子供達の為、まだ幼妻だったハルは、本当に必死だった。
そして、そのうち次第に、ゴマ吉君の影が薄れていくようだった。
第 10 羽  子供の誘拐
  ところが、子供が生まれて3週間くらいの頃、子供達も順調に育っていたので、ハル(ユジン)とヒサ(サンヒョク)は少し安心して、一瞬子供のことを忘れて、2羽で外で楽しく遊んでいた時のことである。
遊び疲れて、家に戻ってみると、
「なんと可愛いわが子がいなくなっているではありませんか!?」
きっと、誰かに誘拐されたに違いない。余程、警察に連絡しようと思ったが、特に犯人からの電話はなく、きっとどこかで元気で生きているだろうと思い、最初、チョット、ショックだったが、子育てに疲れ切っていたヒサ&ハルは、なんとなくホッとしたような気もした。
そして、もう、子供のことは忘れて2羽で、また新婚気分に浸ろうと思い、心機一転し、子育ての疲れを癒す為に、旅行に出かけることにしたのである。

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