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SF宇宙編@
 宇宙人来訪編

なさそうで結構あるのがこの分野。平和的な連中もいれば危険な連中もいてそりゃあもう大変です。
1位 E.T. 1982年米 スティーブン・スピルバーグ監督
平和的宇宙人の代表。少年時代から宇宙への憧れを映像化していたスピルバーグが大成してこんなに夢に溢れる映画を作った。これを少年の夢と言わずに何と言おう。そして、スピルバーグは本作のTV放映、ビデオ化を10年近く封印する。それほどお気に入りの大事な作品だったのである。
2位 宇宙戦争 1953年米 バイロン・ハスキン監督
地球征服を企む危険派の代表はこれ。SFが映画界で低く見られていた時代にカラーでがっちりと映像化し観客をわくわくさせてくれた功績は大きい。原作はSFの草分けH・G・ウェルズ。
3位 地球が静止する日 1951年米 ロバート・ワイズ監督
戦争をする地球人をいさめる為に地球を訪れた平和派であるが、地球人が言うことを聞かないので電力を止めてしまう。人類の愚行を風刺した作品であるが、宇宙人を怒らせたら怖いと素直に思って観るほうが楽しめる。
4位 未知との遭遇 1977年米 スティーブン・スピルバーグ監督
スピルバーグだから勿論、平和的な宇宙人である。あのシャンデリアのような大きな円盤にとにかく感激した。甘っちょろいと言われようが構わない。
5位 SFボディスナッチャー 1978年米 フィリップ・カウフマン監督
ジャック・フィニー「盗まれた街」の2度目の映画化で、最近3度目が作られた。最初の映画版は劇場未公開だがTVで観て強烈な印象を覚えた。が、カラー豪華版のこれを推すことにしよう。武器類を使わずに地球を侵略するのが最も怖いのだ。
6位 インデペンデンス・デイ 1996年米 ローランド・エメリッヒ監督
人海戦術で完成させた大作で、90年代の「宇宙戦争」。こちらの母船は数キロにも及ぶ超努級で映画史上最大であろう。大統領まで攻撃に繰り出すのはいい気なもんだと思いますがね。エンド・タイトル12分は長すぎる。
7位 光る眼 1960年英 ウルフ・リラ監督
これも再映画化されたがオリジナルのほうが良い。地球の女性を孕ませて地球を征服しようと企むひっそり侵略型宇宙人の物語で、恐怖度が高い。生まれた子供は相手の思考を読み取る能力もある。益々怖い!
8位 マーズ・アタック! 1996年米 ティム・バートン監督
「バットマン」を観れば判るようにティム・バートンは悪趣味な男だが、それが最高に発揮されたのが「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」の影響を受けたような本作。中盤僕はロシアの古典SF「ドウエル教授の首」を思い出し、のけぞった。
9位 メン・イン・ブラック 1998年米 バリー・ソネンフェルド監督
2作目が昨年(2002年)公開されたばかりだし、勢いがあるので現状を鑑みランクインさせておきました。宇宙人(エイリアン)が地球に定着している設定はそれまでになかった。しかも種類が多いので笑わせる。
10位 コクーン 1985年米 ロン・ハワード監督
最後は再び平和派で閉めよう。「E.T.」と違い老人ばかりなので、一般受けは余りしなかった模様。エイリアンの力で老人達が精力を取り戻してしまう、というご愛嬌たっぷりのファンタジー。

SF宇宙編A 宇宙進出編

「アポロ13」を入れようと思ったが、考えてみたらSFではなかった。宇宙進出は事実になりつつある。
1位 2001年宇宙の旅 1968年米 スタンリー・キューブリック監督
モノリスにHAL。ハードSFと言われる文学のジャンルは元来哲学的な内容のものばかりで、この作品はさしずめハードSFをそのまま映像化したと思えば良い。それまでB級だったSFというジャンルがこの作品のおかげでメジャーの仲間入りをした。SF映像作家は足を向けて眠れない作品なのですぞ。宇宙空間の映像は今観ても美しく、「ツァラストラはかく語き」「美しき青きドナウ」といったクラシック音楽の使用も画期的だった。
2位 惑星ソラリス 1972年ソ連 アンドレイ・タルコフスキー監督
これもまた哲学的な内容と言って良いが、タルコフスキーらしいウェットな映像でカルト的な人気を誇る。痛快な作品を期待してはいけない。日本の高速道路で撮影した部分には苦笑。
3位 スターウォーズ 1977年米 ジョージ・ルーカス監督
スペース・オペラの代表と言えばこれ。最初の3作(エピソード4、5,6)は素晴らしいが、現シリーズはお子様ランチ的になってきて戴けない。第1作で飛行物体が星の隘路を抜けていく映像に目を見張ったなぁ。
4位 エイリアン 1979年米 リドリー・スコット監督
宇宙船でエイリアンと対決。密室という設定が恐怖とサスペンスを盛り上げ、設定を生かしきったスコットの演出が見事。スコットはこれ一作で一躍映像派の注目監督になった。
5位 カプリコン1 1977年米 ピーター・ハイアムズ監督
近年アポロ11号は実際月面着陸をしていないのではないかと取沙汰されているが、既にそういう話は70年代からあったらしい。この作品では火星という設定でSF扱いだが、今思うにアポロ11号がヒントらしいね。
6位 月世界征服 1950年米 アーヴィング・ピシェル監督
映画の格としては大したことはないが、実質的に初のカラー宇宙SFで、かつかなり現実的な尺度で月旅行を描いた点を評価してこの位置に置く。
7位 禁断の惑星 1956年米 フレッド・M・ウィルコックス監督
この作品は近未来ではなく宇宙での生活が定着した23世紀を舞台にしている。ロボットのロビー君を記憶している御仁も多かろう。当時の定石として怪物もちゃんと出てきます。
8位 スター・トレック 1979年米 ロバート・ワイズ監督
これだけ本数が作られているだけにどこかに入れないわけには行かない。「スター・ウォーズ」に対抗できるスペース・オペラだが、僕の目にはどこか泥臭く映る。
9位 ギャラクシー・クエスト 1999年米 ディーン・パリソット監督
実は「スター・トレック」TVシリーズのパロディー。TVのスペースオペラ出演者たちが本物の宇宙人に協力を依頼されて大弱り。という物語なのだが、ズッコケにならずに大真面目に展開しているのが却って可笑しい。別の意味でお奨め。
10位 ミッション・トゥー・マーズ 2000年米 ブライアン・デ・パルマ監督
デ・パルマのSFと聞いてもピンと来ない人も多いだろうし、実際の評判も今一つだったが、僕には結構面白かった。火星に遭難救助に向かった飛行士たちが未知なる英知に出会い、地球文明誕生の秘密に接近する。