ポテトチップ×チョコレート〜運命のコラボ〜

ポテトチップ×チョコレート

〜運命のコラボ〜



♪私はポテトチップス、誰でも知っている
 いろんな味があるわ、苦手は日光
♪僕はチョコレート、誰でも知っている
 世界で作られてる 苦手は日光


「ねえ、チョコ君、あなたはどうしてチョコなの?」
「そんなこと聞くかい、ポテチちゃん。じゃ、どうして君はポテチなんだ?」
「そうね・・・ポテトを原料に作られているからじゃないかしら。細かく裁断されている=チップ状になっているから、ポテトチップ、たくさん集まっているから集合のSが付いてポテトチップスというと思うわ」
「・・・・そんなまじめな答えは要らないんだよ。どうして君はポテチで甘んじているか!ってことが大切なんだ」
「そ、そんな難しいこと言われても分からないわ。甘んじていたらためなの?」
「そうだね。ポテチから進化しないと!」
「進化?・・・・例えば??」
「そうだな・・・同じポテトでもいろんなものがあるじゃないか!」
「ああ、サツマイモとか、長イモ、山イモ、えびイモ、サトイモ・・・切りが無いけど・・あのイモ?」
「そうそう」
「チョコ君、知らないの?もう開発されているわよ!¥チップって名前のやつは原料がサツマイモだもの」
「そ、そうなんだ!知らなかった・・。そりゃごめんよ」
「いえいえ、気にすることないと思うわ。そんなにメジャーにはなっていないk(げふげふ)」
「ところでさ、僕も君もどっちもこの業界じゃちっとは名の知れたもの同士だろ」
「まぁそうね」
「どちらが偉いんだろう?」
「偉い?」
「ほら、どっちが上かってことさ」
「そりゃ・・・私よ」
「そうかな??腹持ちといい、賞味期限の長さといい、僕の勝ちだと思うよ」
「いいえ、種類の多さといい、年間通じての友人の数では私の方が勝ちだわ」
「年間か・・・或る時期だけの勝負だと圧勝出来るのに・・・誰かに判定してもらいたいな」
「そうね・・・どなたにお願いしたらいいのかしら?」
「そうだ!!一緒に並んでみて・・・先に手にとってお腹を開けてもらったほうが勝ち!っていうのはどうだい?」
「いいわよ・・・勝負の日時と場所は?」
「そうだな・・・・まずは手にとって貰わないと勝負にならないからな」
「・・・それもそうね。じゃ・・・私たちが次に並んだところが勝負の場所!というのはどう?」
「いいね、運を天に任せる!」
「では・・いまから、開始ね」
「OH!!」


かくしてゴングは鳴った。
ちなみにこの会話は凸様こと鳥居江利子さんの家で行われていたようである。


しかし・・・・悲劇が待ち受けていた。

翌日それも朝暗いうちから・・・勝負は始まったのであった。

3番目のお兄様がジャッジを務めることとなった。
早朝練習に行く為に・・・とりあえず朝食をとる。と同時に、それだけでは足らないのでいつも食料を手にしている。
本日は・・・僕たち二人の番だった。
他にも色々あるのに・・・何故か二人同時手に取った。
さて、どちらから?と眠い目をこすりながら見上げると・・・真っ暗な闇へ放り込まれた。
彼女も・・・ああ、悲惨。
お互い見るも無残な姿に!
手足をもぎ取られ複雑骨折状態である・・・ジグソーパズルが出来る僕はまだいい。彼女は再生不能・・・。

頑張って声をかけてみる。
「大丈夫かい?」
「ええ、あなたは?」
「ん・・・なんとかね」
「私も・・・なんとか。でも・・・この振動どうにかならないのかしら?」
「本当に、まさか彼がジャッジメントになるとは思わなかったよ」
「私も・・・って酔いそうよ」
「おっと、そりゃ・・まずい!油に酔ったか?」
「そうかも。とりあえず一眠りするわ」
「うん、わかった。そうすると良いよ」




会話をしなくなって・・・早2週間。
もう感覚も麻痺していた。
日々の振動と重みに耐えかねていた。

彼女は・・・酔いはさめただろうか?
ふとその時僕を触るものがいた。

「あ、あの・・・お元気でしょうか?」
彼女である。
「ん・・・君は?」
「私、謝らなければならないのです」
「どうしたの?」
「勝負・・・あなたの不戦勝ということで」
「どうして?」
「勝負のルールはどちらが先にお腹を破られるか?でしたでしょ。私は・・・日々の振動と重みに耐え切れず自ら出てきてしまったのです」
「ああ、なんだ、そんなこと。それだったら僕も出ているよ。・・・ほら、」
手を差し出した。
「分かるかな?僕が」
「ええ」
「だから・・・勝負は引き分けさ」
「・・・それでいいの?」
「いいんじゃないかな?ジャッジしてくれるはずの彼はきっと・・・もう僕らの存在を忘れているよ」
「そうかしら?」
「多分ね・・・同類が上のほうでいたけど、いなくなってしまったし。君の友だちもいたけど・・・すぐに消えてしまった」
「私たち・・これからどうすればいいんでしょう?」
「そうだな・・・アピールしないか!」
「アピール??どうやって・・・」
「・・・気づいてもらえるように・・・一人よりは二人で協力したほうが確率が上がる気がする」
「そ、そうでしょうか・・・では、混じってみますか?」
「混じる?成分的には・・・どうだろう?僕は甘いし君は塩辛い。・・・油が上手く潤滑油になってくれるかな?」
「やってみないことにはわかりませんが・・・どうでしょ?」
「では・・・まずは手を繋いで見ますか」
「そうですね・・・反対の手も出して・・・ん、大丈夫そうですね」
「では・・・」
そう言って僕は彼女を引き寄せた。
出来るだけ彼女のパーツを僕のそばに引き寄せ・・・


近づきすぎた!
僕は体が熱くなった。



溶け出した・・・

僕たちの闇のコラボは・・・しばらく続いた。



「うわ――!」という低いうめき声が聞こえた
二人がひとつになったとき存在を思い出してもらえた。


僕らは勝ったのだ!!!




これが企画メーカーの目に留まって製品化されたかどうかは、定かではない。






[執筆:空我也  watcher!!




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