| ゲコ Gecko |
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◆ノーズをあまり深く沈めないゲコです。
◆”ゲコ”はカリブ海にあるオランダ領ボネール島のキリ・トーデ少年によって開発された技です。
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◆1発目より2発目のほうが上手くできてます。
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ゲコの練習コンディション
◆ゲコは「微風フラカ」などとも呼ばれ、微風域(風速約3m以下)ででも三次元的な動きを楽しめるトリックとして雑誌などで紹介されることがあるが、実際に微風域のみでの練習を続けていても恐らく成功させるのは不可能に近い。
風が弱い時には風の力が不安定である時が多く、トリムの最中に風が無くなることも頻繁で、結局練習時間を多くとった割にはゲコで必要とされる一定のトリムを身につけることが困難なためだ。
風速約4m〜7mの中風域では比較的風のパワーが安定し、回転後半、順風でセイルに風を受けた際にセイルが体を支えてくれるので転倒する機会が極端に減る。つまり、メイク率が格段に上がるのだ。
◆微風域でゲコがメイクできるようになるためには、成功率が上がる中風域(風速約4〜7m)でまずゲコの基本トリムを身につけ、それから微風域での練習を開始したほうが効率的でよいのだが、何もゲコは微風域でのみ楽しむ技ではない。
自分の場合も微風域での成功率は低いままだが、中風域でメイクできるようになるとやがて強風域(風速約8m以上)ででもメイクできるようになったし、実際ゲコを楽しむ機会が最も多いのは中風域だ。
中風域ではトリムの微妙な調整を身につけたり、さまざまなバリエーションの練習に進めたりもしていけるので、ゲコという技の面白さを体感するにはこの中風域での練習がお勧めだ。
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風速4〜7m(中風域)での練習法
以下の5つの段階を一つ一つクリアしていきます。
@ノンプレ風域で、両足をストラップに入れたまま走行する
Aノーズを沈める
B裏風をとる
Cベアをする
D順風をとって回転を仕上げる準備:ストラップはやや緩めにする。ホールドがしっかりしすぎていると転倒時に足を強く捻ってしまうことがある。
ボードは全長のあまり長くないモデルがいい。★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
◆以下の説明に合わせて陸上でトリムのイメージをしながら練習しておくといよでしょう。
@足をストラップに入れて走行しよう!
風が安定していれば、セイルに頼って両足をストラップに入れるのが比較的ラクになります。
進行方向はアビームです。後ろ足をストラップに入れようとして、もしテイルが沈んでそのまま後ろにコケてしまったら、今度は前足だけを支えにしてボードの上に立ち上がるようにしてみてください。この姿勢をとることで、ブームを下に押さえつけるようにしたジョイント加重も同時に行なえているはずです。ジョイント加重によってテイルの沈みが押さえられ、より後ろ足をストラップに入れやすくなります。
後ろ足をストラップに入れようとそれに気をとられていると、その間にセイルが開き風が抜けてしまい、それがまた転倒の原因になってしまいます。セイルには常に風を入れたままにしておくよう意識して走行を続け、体勢のバランスをとってください。
両足をストラップに入れ、そのまま前かがみの姿勢で走行できたら、続いてゲコの本トリムに進むことになります
Aノーズを沈めよう!
両足を入れたまま前かがみの姿勢で走行ができたら、今度は前膝を曲げずに、徐々に前足だけの片足立ちをするようにしてください。これによってジョイント加重がさらに強まることになり、ノーズをいっそう沈めやすくなるのです。
さて、ノーズを沈めていくうえで大事なコツが二つあります。レイルより先にノーズを沈めることは不可能ですから、次のトリムを意識しないといつまでもノーズを沈めることができません。ゲコの練習段階での最大のハードルです。(1)まず前足加重をする際ですが、それまで前足全体で加重を与えていたものを、今度は前足の外側のヘリに加重を移すようにします。これによりレイルがより傾き、さらに深く海中にレイルを沈めていけるようになります。写真:足の外側のヘリ(矢印側の部分)を使って加重する。(キタネー足ですんません)
※上のノーマルゲコの動画を参照してイメージしてください。
※レイルが既に傾いていることを前提に、足も捻っています。
(2)続いて、回転内側に向けて肩から海面に倒れこむようにしてジョイント加重をさらに強めます。特にこのトリムはノーズを沈めるための最も大事なコツです。前膝は曲げないように行ってください。★ここまでの説明で気づかれたかもしれませんが、この段階でのトリムの本質は「ノーズを沈める」というものではなく、実はむしろ「ジョイント加重をいっそう強めていく」ことで結果的にレイルとともにノーズも沈んでいくということです。
以上のトリムでは、ボードの中央側レイルからノーズ側レイルへと順次沈み込ませていくイメージになります。
「レイルを傾けながらジョイント加重をいっそう強めていく」というトリムを行わない限り、ノーズは決して沈んでいかないのです。
※上のノーマルゲコの動画を参照してください。
・ノーズを沈められないために自分も随分苦労しました。コツは「レイルを傾けながらのジョイント加重」だけだったんですね!
「ジョイント加重を強める」ために、@前足だけの片足立ち、A前足のヘリでの加重、B肩から海面に倒れこむ、といった動作の工夫も必要になってくるわけです。
Bヘリタックの要領で裏風をとろう!
ノーズが海中に沈みこんでいくと同時に速やかにセイルを風上側に回し、ヘリタックの要領で裏風をとります。この時、大げさに言えば前足だけの片足立ちをしながら裏風をとるイメージになり、この時点でフィンは完全に水面上に現われているはずです。
Cベアをしよう!
裏風をとった直後にボードの回転を止めてしまうとバランスが崩れ転倒する原因になりますから、セイルをプッシュして駆動を維持してください。これでボードのベアが促進されます。
※上のノーマルゲコの動画を参照してください。
D順風をとって回転を仕上げよう!
ボードが風軸から90度程度ベアしたら順風をとることができます。順風さえとれれば体勢は自然とノーマルフォームに戻っていきますから、これでゲコの仕上がりとなります。
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★回転を仕上げるための大事なコツ
ヘリタックの要領で裏風をとる際ですが、前かがみになったままセイルに寄りかかり過ぎていると、ベア後も重心を風上側に残したまま順風をとることになります。
ところが、順風をとった時点で体の重心が風上側に残ったままだと、風のパワーが弱い場合にはあなたの体をセイルが支えきれないことがあります。これが、順風をとる以前に転倒して失敗してしまうことが多い最大の原因です。
そこで、セイルがあなたの体を支えやすい体勢を予めとっておきます。
具体的にどういう姿勢をとるのかというと、プロセスのBに戻りますが、裏風をとるまでに徐々に背筋を張っていくだけです。背筋をはって、のけぞるようにしながら裏風をとってみてください。この姿勢をとるだけでベア時には重心がやや風下側に移っており、ベア後に順風を逃しにくくすることができるのです。
下の写真は私がこの「のけぞり」の姿勢をとっているところです。前膝も真っすぐになっています。
※写真:「水底支持ゲコ」…水底にノーズを着けるとベアの速度が遅くなるので、のけぞりながらセイルをプッシュして回転を促進しています。
千葉ひでさん撮影/'06年4月22日この「のけぞり」はさまざまなゲコの応用ワザの練習を進めるうえでも大変有効です。※強風域(風速約8m以上)でのゲコ
プレーニング風域など強風下では、セイラーの身体を支えるのに十分なパワーが順風にありますから、この「のけぞり」をすると順風に耐えられず却って風下側に飛ばされやすくなります。
むしろ裏風をとった時点で体の重心を風上側に残しておいたほうが成功率が上がるでしょう。★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
現在自分に出来るゲコのバリエーション技(08年2月現在)
※名称は勝手につけました。
是非自分で工夫していろいろなバリエーション技を増やしていってください。
@ ノーマル系
・ノーマル・ゲコ
・クイック・ゲコ…なるべく速く回転させるだけ。
・スロー・ゲコ…なるべく遅く回転させるだけ。
・ボード直立ゲコ…回転途中、ボードを垂直に立てる。ノーズを最も深く沈めるゲコ。前膝を真っすぐに立て、背筋をはって体を直立させたまま裏風をとる。後ろ足を強く引きつけて体を直立させるのがコツ。
・ワンハンド・ゲコ…裏風トリムをブーム手のみ、またはマスト手のみで行う。ブーム手のみのほうが姿勢が安定する。比較的簡単。★ ワンハンド・ゲコのトリム…こちらをご参照ください。・手放しゲコ…裏風をとった直後にセイルを投げ両手から放し、1〜2秒後に戻ってきたセイルをキャッチして回転後半を仕上げる。2秒間セイルをフロートさせるのが目標だが、まだ1秒間フロートしかできない。
・一時停止ゲコ…裏風をとったまま一時停止する。1秒程度静止できればOK。
・微風ゲコ…あまり練習していない。ほとんどできない。
・クリューファースト・ゲコ…成功率上昇中。
※上のクリューファースト・ゲコの動画を参照してください。
・フラカ・シミュレーション・ゲコ…ノンプレ風域でパンピングしながらクオータ・リーへと下らせる。チョップホップするつもりでボードを一気にランニングにまで向けたあと即座に体を捻り前のめりになりながらノーズを元のクオータリーへ向け、ノーズを沈めてゆき、ゲコをする。フラカ同様、ノーズを深く沈めすぎないようにして、素早く回転させる。一連の動作すべてをフラカのモーションとシンクロさせながら行い、慣れたらプレーニング風域ででもチョップホップさせずに行う。
ウインドスペース下村店長のフラカ動画
(動画お借りします)
A水底支持系(水深約60cm〜100cmでボードのノーズを水底に着け、ノーズを支えにしてゲコを行う。ノーズ補強が必要)
・ノーマル水底支持ゲコ…レイルをノーマル・ゲコより垂直近くになるくらいかなり傾けながら水底に接地させていく必要がある。水深が浅くなればなるほど難しくなる。
※上のキリ・トーデ少年本人によるゲコの動画がこの「水底支持ゲコ」です。参照してください。
・水底支持ワンハンドゲコ…ブーム手だけでセイルをプッシュして裏風コントロールを行う。
・水底支持手放しゲコ…接地させて両手を放しセイルを2秒間ほどフロートさせる。水深が浅いほうがマストのベース部が水面上に現れてセイルがフロートしやすくなるので、ノーズを接地させていない時よりフロート時間が長くなる。成功率はまだ低い。
・一時停止水底支持ゲコ…ノーズを水底に接地させたまま1秒程度静止する。成功率はまだ高くない。意図せず偶然にメイクしてしまうことのほうが多い。
・ボード直立水底支持ゲコ…ボードをなるべく垂直に立てる。ノーズへの負荷が大きく、ノーズの細いボードだとノーズが折れる恐れがある。まだ成功率は低い。
B複合系
・ゲコ・アップウインド360…ノーズを沈めるところまではゲコで、裏風をとる時にはノーズを再び水面にまで浮上させ後半の回転を仕上げる。裏風をとる時からベアする時までの間、体勢がゲコよりさらに前のめりになるので後半のトリムがしづらく、回転スピードも遅くなる。もともとストラップに足を入れたままアップウインド360ができるので、成功率は高い。
・ゲコintoディアブロ…回転を仕上げる直前にダックしてセイルをクリューファーストでキャッチする。成功率上昇中。
Cジャンプ系
・ジャンピング・ゲコ…プレーニングから※ チョップホップし、着水と同時にゲコを行う。操作がフラカに似ているが、ノーズを深く沈めるのでフラカのような流動性のある動きにならない。まだ成功率は高くない。※ チョップホップ… 波越えジャンプや通常のキックジャンプのような、ブームにぶら下がり重心を後ろ側に置いて跳びテイルから着水するジャンプではなく、体勢を立てながら海面からボードをめくるように瞬発的に飛び跳ねるジャンプ。波を使わずにジャンプさせることも多く、バルカンやフラカ、グラビーなどフリースタイル技一般に使われている。
※ 参照:2005年12月11日の記事
※08年2月25日作成
▲ 登場キャラ フリス太君:ゲコ博士! こんにちは!
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