サイケデリック・ペイントが剥がされたJ-160E
(「Happy Birthday,John」1990年刊より)

ジョンのギブソン1964年製J-160Eは、サイケデリック・ペイントが施された後、1968年にこのように塗装が剥がされナチュラルになった。ピックガードは新たに大きめのものが装着され、ペイントが施された頃に移設されたピックアップP‐90は、再び元のネックエンドに戻されている。ステージで実際に使用することはなかったが、1966年の日本公演にジョンはこのギターを持参していた。
ボディー・トップのイラストは、「レット・イット・ビー・セッション」終了直後の1969年3月、アムステルダム・ヒルトン・ホテルでの「ベッド・イン」の際にボディー下側、同年5月〜6月、モントリオールのクイーン・エリザベス・ホテルでの2回目の「ベッド・イン」の際に上側がジョン自身によって描かれた。
1990年11月、池袋パルコで開催された「ジョン・レノン展」で現物を見たが、熱したハンダゴテを使用して描いたような感じになっていた。火で熱したドライバーなどを利用したのだろうか。
ストラップのネック側最も端、紐と繋がっている部分に見える円形の補強器具(ストッパー)は日本の古銭「寛永通宝」。
現在このギターは「ロックンロール・ホール・オブ・フェイム」に展示されている。
★ 「ジョン・レノン紛失のギター、半世紀ぶりに発見さる!」
・・・なんて記事の載る日が、いつか来るかもしれない・・・
1963年12月、ロンドンのフィンズベリー・パークのアストリア・シネマで盗まれたジョンの1962年製J-160Eは今どこにあるのだろう。今も密かにギターを抱えては、ビートル・ジョンへの思いを馳せている人がいるのだろうか。盗難後40年以上が経過したが、再びギターが姿を現わす日は来るのだろうか。せめて無事に保管されていることを願うのみです。