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恩は 石に刻むべし    
怨みは 水に流すべし

TEL. 06-6311-9085

〒530-0056 大阪府大阪市北区兎我野町
15−2

今月の掲示伝道HEADLINE

 “街中の仏教”のために

 日々の生活の中に仏教の教えを取り入れ、少しでも心豊かに生活していただければ……
そんな思いで先代住職が始めた門前の掲示伝道。
今では現住職がその思いを受け継ぎ、毎月の言葉を書いております。
街中の忙しく過ぎ去る時間の中でも、少しでも歩みを止めて考えて頂ければ、
きっと自分自身と向き合うきっかけになるのではないでしょうか。



12月の掲示New!

かえりみる この一年の ながれかな


 振り返ると、今年もまた多くの自然災害や事件がありました。
一年の最後の月に、改めて様々な出来事を思い出してみましょう。

人間は、忘れやすい生き物です。
だからこそ、忘れてはならないことを、しっかり意識していきたいものです。





11月の掲示

渋柿の 渋がそのまま 甘さかな


渋柿の渋みは、干していれば自然に甘味に変わります。
これは、天地自然のお力を頂戴して、
自然に変えられていくものなのです。

私たちも、知らず知らずのうちに周りの色々な力を頂き、
変わっていくことができるのです。

 


10月の掲示

実る程 頭をたれる 稲穂かな


 毎年、新米の時期である10月に書かせていただく一句です。

“自分の力だけですべての事をやってきたから、私は成功したんだ”
という高慢な心を持つのではなく、
“努力して努力して、何とかみんなのお力をいただいてやってこれました”
“本当におかげさまでございます”と
収穫前の稲穂のように、自然に頭を下げられる心を持ちたいものですね。




9月の掲示

子を持ちて 心に染みる 親の恩


仏教では、自分以外のすべてのご恩(おかげ)によって私達は生かされる身であるという事を強調致しております。
そして多くのご恩の中でも一番身近でありがたいのが、親の恩でありましょう。

 親という字をご覧になって下さい。“木の上に立って見る”と書いてありますね。
なかなか帰ってこない息子や娘を待つために木に登り、枝の上に立ち、「まだか、早く帰って来いよ。」と帰りを待っていて下さる。そんなありがたい親の心をこの漢字は表わしているのです。

              九月は秋彼岸法要もございます。
             亡きご先祖様のために、お墓参りをしていただきたいと念じております。




8月の掲示

恩は石に刻むべし 怨みは水に流すべし


 私達は他人からお助け頂いた事はすぐ忘れるのに、
嫌な事をされますと、何年も覚えているものですね。

 浄土宗の開祖である法然上人のお父様は、法然様が9歳の時に不意の夜討で亡くなられました。そのお父様のお遺言が、
仇討(あだうち)はしてはいけない。仇討をすれば相手の子孫からお前が狙われることになる。それよりお、出家して僧侶となり、私の菩提を弔い、人々をお救いする仏法を広めて欲しい。」というものでした。
このご遺言を胸に、法然上人は怨みを水に流し、ご修行に励まれました。
             そして43歳の時に、浄土宗を開かれ、民衆に広く仏法を広められたのでございます。

              怨みや憎しみに囚われず、物事の良い面に目を向けていきたいものですね。




7月の掲示
gatuno


振り向けば おかげを受けし 人ばかり


「死にたい事もあったけど、生きていたからよかったね
 ここでこうして、こうやって、不思議な不思議なめぐり会い
 生きていたから良かったね」
                アンパンマン作者 やなせたかし

この言葉のように、夫婦のめぐり会い、親子のめぐり会い、友人達とのめぐり会い、
商売、仕事関係など、すべてのめぐり会いにより、お互いに助け合い、影響しあい、
私達は今日まで生かさせていただいています。
たくさんの人との“めぐり会い”を喜び、大切にしたいものですね。




6月の掲示

紫陽花の 花にも似たり 我が心


紫陽花には、育つ土壌の酸性度によって、また成長するにつれて色が移り変わっていく様子から「移り気」「浮気」という花言葉があります。この歌は、“人の心は紫陽花の花の色のように移り変わる”ということを表しているのでしょうか。
また紫陽花には、小さな花が集まって一つの花になる様子から「家族団らん」、花がすべて枯れるまで花びらが一枚も散らない様子から「辛抱強い愛情」などという花言葉もあるそうです。こちらを当てはめると、“団結力や芯の強さ”も見えてきますね。

一つの花なのにたくさんの意味の花言葉を持つ紫陽花。
魅力的なお花ですね。  
☆お寺の墓地の紫陽花☆







バナースペース

法界寺

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