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「ぽ〜れ ぽ〜れ」

ぽ〜れ ぽ〜れ』は、「社団法人呆け老人をかかえる家族の会」が毎月発行している会報紙です。
この会の会員さんには、毎月お手元に届きます。

No.284(2004年3月号)の「会員さんからのお便り」で、
管理人の「育児と介護」に関する投稿が掲載されました(東京地区3月22日会報到着)。
もちろん、「育児と介護の両立を考える会」のことも掲載されています。
投稿内容は一部紙面の都合上削除されているところがありますが、要旨はほぼ掲載して頂きました。
小さなお子さん3人を育てながらお姑さんの介護を10年間された経験をお持ちの
編集委員の方からも一言頂きました。既に「社団法人呆け老人をかかえる家族の会」の
会員の方は、是非「会員さんからのお便り」を御覧ください。

「社団法人呆け老人をかかえる家族の会」のHP(3月下旬更新)にも全文掲載していただきました。

また、痴呆の被介護者を抱えておられる方で、「社団法人呆け老人をかかえる家族の会」を
ご存じない方は、是非資料を取り寄せてみることをお勧めします。資料の取り寄せはインターネットでできます。
社団法人呆け老人をかかえる家族の会」のHPトップの下部に取り寄せ方法が出ています。



ぽ〜れ ぽ〜れ No.284(2004年3月号) P6〜7
会員さんからのお便り

育児と介護の両立を考える会を作りました
東京都  川端 美和さん 女

 会員さんからのお便り282号、福岡Hさんのお便りの「こんなにも子どもが傷ついていたのか」を拝見して、子どもの年齢は違いますが、同じ子を持つ親として大変心が痛む思いでした。私には3歳の娘がおりますが、やはりHさんと同じく、両親の介護で子どもに目も、気も向けてあげられない、心の余裕のない時期が続き、「育児と介護」の狭間で大変辛い日々を過ごしておりました。

 遊んで欲しい子どもの声に、介護に追われる私は「ちょっと待っていて」「後でね」を繰り返し、「お母さんのバカッ!」と泣かれたり、オムツがきちんと取れたのにわざとおもらしをして気をひこうとしたり…。徐々に私は精神的に限界、そして家庭崩壊にもなりかねないところまで追いつめられ、今はしばらく母を老人保健施設にあずかっていただき、自身の生活の立てなおしをしているところです(父は昨年11月30日に亡くなりました)。

 現在、育児(子育て)と介護を同時にしている人たちの交流の場が私の知る限りではありません。「ないならば、自分で作ってしまおう!」と、私は昨年「育児と介護の両立を考える会(http://www13.plala.or.jp/ikujitokaigo/)」というHPを作成、私自身も悩みを話し合うことができ、随分救われることが多くなりましたし、徐々に集まってきてくださった方々も、仲間ができることで心の支えができ、現状を乗り切ろうという元気を得てくださっているようです。

 会員さんからのお便りを拝見していると、時々同世代の方のお便りを拝見致します(私自身は36歳です)。子育てだけでも育児ノイローゼになることもある世の中で、さらに介護もしているこの現状をもっと多くの方に知ってもらいたいし、育児(子育て)と介護が重なった場合、もっと行政のサポートが欲しいと思っています。「ぽ〜れぽ〜れ」でも、折に触れ、育児と介護の同時進行に関して取り上げていただけるとありがたいです。

◎ひとこと
 介護者年齢というのは大体50代から60代のようですが、80代、90代の老々介護者も増えているようですし、若年痴呆の方の子どもたちは、10代、20代で親の介護に直面しています。そして、もちろん、育児、子育てと同時の方も。それぞれの方がそれぞれの悩みを持っています。このお便り欄では、できるだけいろいろな立場の方のご意見を載せることを心がけて、皆様からの活発なご投稿をお待ちしています。

 パソコンの普及で、育児と介護の合間に、あなたのように全国の人たちと話し合えるということは、素晴らしいことだと思います。大きな力になっていくことを期待しています。(編集委員・山添洋子)


「ぽ〜れぽ〜れ」284号2004年3月25日発行より転載

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