第6号 2008年11月20日 桂沢山中の道々で見つけた猫を「保護してほしい」と、突然ワンニャンボランティアに持ち込んだ人がいます。それっきり、その人からは何の連絡もないのですが……。
持ち込まれた痩せ猫は、ボランティア会員のK宅で世話になっているうちに、ふっくらと太ってきました。元気になったころ、発情したので去勢手術をしました。毛色は白と薄茶で目はブルー。顔立ちのよい美しい猫です。それなのに何故か里親が見つかりません。
1ヵ月ほどK宅で過ごしたあと一時預かりということで、岩見沢のボランティア会員S宅に移りました。この家には飼い猫6匹と飼い犬3匹がいるのです。里親募集のチラシの効果もなく、待てど暮らせど新しい飼主は見つかりません。そんな訳で、ずっとS宅で暮らすことになってしまった猫。名前は「プー」です。
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まだ若いプーは、家の中を走りまわり、高い戸棚の上にあるものを全て落として居場所にしています。外が大好きで一日の多くを出歩き、美しい白い毛をいつも汚して帰宅します。行動範囲は優に1キロメートル四方はあるようです。
ある朝、プーが尋常ではない哭き声とともに帰宅しました。なんと、プーは体の右半面にネズミ捕りをくっつけ、足を引きずり、やっとの思いで戻って来たのです。檻式のネズミ捕りではなく、板に粘着物が塗布されたもので、その上にごろんと横になったのでしょう。ネズミ捕りの板は手足にもくっつき、体の自由を拘束しています。Sさんは、お風呂で洗い落とそうとしましたが粘着物は取れません。そこで、濡らした毛をハサミで切り取ることにしました。Sさんは、しつっこいネバネバと大格闘。プーはギャーギャーと騒ぎます。
処置を終えたプーの右半分は、毛を刈られた羊のようになりました。しかし、不幸中の幸いというべきでしょうか、左半分は猫のままでした。
くたくたに疲れたプーは、Sさんのベッドにもぐり込んで寝てしまいました。そっと毛布をはがして「プー」と呼んでも反応なし。ネズミ捕りに懲りて、少しは外出を控えるでしょうか? |