多くの植物を育てるようになると、当然ながら使用する土の量も増えていきます。毎年、大量の土を購入するとそれなりに費用もかかります。何より園芸という「自然」な行いをしているのに、わずか一年ほど使っただけの土を捨ててしまうのには抵抗があります。
そこで、今回は私が毎年おこなっている古土の再生方法をご紹介します。正直なところ、古土の再生はおおよそ基礎の範疇ではありません。また、手間がかかり実用的であるよりも完全に趣味の領域に入るかと思いますので、参考までにご覧下さい。
いくら再生といっても、全ての土が再利用できるわけではありません。鉢植えの土は、水やりや根の伸長によりどんどん崩れていきます。長期間育てていた土ほど細かく崩れていき、こうなってしまった土は残念ながら、もはや利用できません。よって、一年生の植物を育て終えた土や毎年植え替える植物の土を再生するのが望ましいといえます。それ以外でも鉢から出した土を見て、崩れ具合がひどくないときは再生に回して結構です。いくら崩れが少ないといっても、細かく崩れた土がある程度は含まれているのが当然です。この土はあとで取り除くので、今はあまり気にせずにおきます。
なお、病気が発生した植物を育てていた土は再生しません。再生処理で殺菌をおこないますが、100%効果があるとはいえません。再生土を介して病気が広がってしまうようなことを防ぐためにもこれは重要です。
再生する土はまず、天日であらかた乾燥させます。これは次の作業をしやすくするためなので、完全に乾燥させる必要はありません。その後、前に育てていた植物の根や残骸を取り除きます。
次に目の粗さが1mm程度のふるいを用意します。これを使って古土をふるいにかけ、細かく崩れた土を分けていきます。細かい微塵がどんどん落ちていくのがよく分かると思います。この作業でふるいに残った土だけを利用します。古土の状態にもよりますが、大体3分の1程度が取り除かれることになります。ここまででも、基本的には再利用可能な状態になりましたが、衛生面ではまだまだ不安が残るので次の作業に進みます。
黒いビニール袋を用意し、その中にふるい通した土を入れます。そして、全体が軽く湿る程度の水を含ませてビニールの口をきつく閉じます。このビニールを炎天下のコンクリート上に置きます。太陽光で熱せられた水分が蒸気となり、ビニールの中にいき渡って殺菌をおこないます。ビニールが破けたりしないように気をつけながら、夏場なら1週間程度、冬場なら2〜3週間程度そのままにしておきます。最後にビニールを開け、天日で完全に乾燥させ再生完了です。
再生前の古土は赤玉や腐葉土など色々な土が混ざっていたと思います。それを再生したからといって、そのまま単体で使用できるわけではありません。私の場合は再生前の古土が赤玉主体なので、再生土も「赤玉土」として用いています。腐葉土やバーミキュライトなどを必要に応じて混ぜ使用します。また、いくらきちんと処理したといっても、やはり新品の土にはかないません。大事な植物の場合は極力、再生土は使わないほうがいいかもしれません。私は、ある程度丈夫で、土質にこだわらない植物に再生土を主体にして利用しています(具体的には毎年、種から育てているスイート・バジルに使っています)
基礎園芸講座