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『バランス』感覚維持(自然周吾)

物事の評価は、観る人の立場によって違ってくる。
しかし、育てられた環境を離れ第三者として評価するのは難しいと思う。
私は、内心、第三者の観方ができると思っていた、が、やはり、平均的な 考え方(常識)に偏った観方で、物事を判定していると実感する。

20歳前後の学生の頃だが、1950年代に韓国と領海を巡って、日本漁船拿捕(だほ) 事件があり、以前から韓国はひどいなと思っていた。が、韓国側からのレポートを 記した書籍を読んで、一概に日本が被害者とは言えないのだと、わかった。
そして、自分は、第三者の立場で物事が観えるという、おこがましい思い上が りに鉄槌を食らった体験がある。

”常識”は、その時代の単なる平均点の観方なのである。
今の極端な観方が、やがて”常識”になり、今の”常識”が、極端な観方に なることもあり得る。
物事をあらゆる立場では観れないのだから、少なくとも、極端な観方に対し ても、嫌悪・即拒絶することなく、警告として尊重・評価できる”柔らか頭” でいたい。
個々物事の評価が、時に極端になったとしても、個人としての観方・考え方 は、中間点近辺に戻る『バランス』感覚を大事にしていきたい。

(05/01/21)