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『足るを知る。必要なものを必要なだけ！！』（自然周吾）

各種の漁獲類、また、人参とかごぼう等をビニール袋に詰め放題でX00円？とか、 豆腐１丁X円？というような、激安の店が行列でお客を集めていると、 そのTV番組は特集で紹介していた。
こんなことをしていてはおかしいと、直感的に思った。
本来は、必要なものを必要なだけ、適正な価格で入手できればいいのでは ないか、と。

有限な物を粗末にしている。
自分の食べれるだけの物を入手できればいいのではないか。
安いから、多く買ってしまい、食べきれず、腐らせて、捨てることはないか。
捨てるのがもったいないとして、食べ過ぎはしないか。
自然の提供する生鮮食料品が、低価格で扱われるのを見るのは、悲しい。
必要であれば、少々高くても仕方がないと思う。
安いから買うのではなく、必要だから買うのである。

ただ同然の価格で売って、店側は赤字だという。物を大切にしない店に、本当の 客は来ないだろう。私は、店じまいの放映かとも思った。
見たくはない番組であった。
物を大切にしない店が、客を大切にするだろうか。我勝ちに人を押しのけて、 ビニール袋に、詰めるだけ詰めようと、魚の形も考えずに、詰め込んでいる姿を 見たくはなかった。

私もそういう場にいれば、画面の客と同じ浅ましい行動を取るかもしれない。
多分同じ行動をするだろう自分を恐れるがゆえに、そういう場所には近づかない ようにする。
繰り返し、自分に言い聞かす。
『安いから買うのではなく、必要だから買うのである。』と。