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『昔々あるところにー寺子屋の夢』(自然周吾)

日本トランスパーソナル学会の講座演習で、次の物語を創作しました。

昔々あるところに、大変活発な元気のよいおじいさんと、元気のないおばあさんが住ん でおりました。
元気のよいおじいさんは、毎日テニスにせっせと通っておりました。二人は役割分担を きっちりと分けて、自分たちの事は自分たちで処理して、他人には迷惑をかけないのだと、 二人で何でもやっていました。おばあさんは、出歩いていて、掃除をしないおじいさんに 文句をいうことが多くなっておりました。
子供はいなかったが、それぞれの兄弟は遠方に住んでおりました。が、付き合いはありま せんでした。
マンション住まいですが、近所との交流もありませんでした。

ある時、元気のよいおじいさんが、テニスで腰を痛め、自宅療養になりました。
買い物・掃除が担当のおじいさんが動けないので、食料調達と、掃除が滞りだしました。
おばあさんは、担当外のおじいさんの作業がわからないので、大変困りました。
しばらくの間、厳しい状況が続きました。

おじいさんの夢は、子供がいないので、余った部屋をオープンにして、寺子屋を運営す ることでありました。
部屋を地域の子供たちが集まれるコミュニティセンターにし、パソコン・読書が出来る 場所を提供しよう。自分は、そこで、読み・書き・ソロバンを教えたいと思っておりました。
おばあさんは、二人分の食事の世話と、洗濯が担当でした。
生きてるだけで丸儲けが信念のおばあさんの希望は、生きているだけでよい、だから、寝る のが趣味でありました。

厳しい状況の中で、おばあさんは、少しずつ、おじいさんの役割を取り入れだしました。
最少の必要物を残して、部屋を整理し、自分たちは、寝室と食堂を使い、残りの部屋に おじいさんのパソコンを数台置き、愛読書の整頓をして、オープン化したのです。
寺子屋の先生は、地域の父兄が適時に順番に担当することで、継続出来るようになりま した。

おじいさんは、その部屋で、1日中、子供らの中で過ごすことが出来るようになりました。
今では、おばあさんに、大変感謝しております。
また、テニスに出かけられる日も近いようです。
めでたし、めでたし。

(05/02/12)