情報コーナーに戻る↑

つぶやく!!つぶやく! つぶやく・・・

(バックナンバーに戻る↑)

『テニスとスキーの大好きなおじいさんの話』(自然周吾)

むかしむかし、あるところに、テニスとスキーの大好きなおじいさんと、何よりもコタツと昼寝が 大好きなおばあさんがおりました。
おじいさんは、夏はテニス、冬はスキーと、家にとどまることがありませんでした。

ある日、おばあさんが、おじいさんに、「スキーで転ばないようにするには、何か秘密があるのか」 と、聞きました。
しばらく考えて、おじいさんは、「スキーの板にくっついていればいいのだ」と、応えました。
おばあさんは、「板は、転ばないのか」と、聞きました。
しばらく考えて、おじいさんは、「スキーの板は、黙っていれば、自然に、谷底に向かって、真っ直ぐ に滑っていくものだ」と、応えました。
おばあさんは、今度は、「途中に木があれば、ぶつかってあぶないな」と、聞きました。
また、しばらく考えて、おじいさんは、「ぶつかるさ。あぶないさ。が、また、元に戻れば、スキーの板は、 谷底に向かって、真っ直ぐに滑っていくのさ」と、応えました。

「板に乗った人が、身体をくねらせて、板の向きを変えるのさ。山の上から、谷底まで一直線で落 ちていくスキー板を、木にぶつからないように、避けていくには、乗った人は全身を使って、全力で向 きを変える程、大変なのだよ」と、続けて、応えました。

おばあさんは、「人が、スキー板になれば、いいのかな」と、つぶやきました。
それを聞いて、おじいさんは、「そのとおり」と、応えました、と、さ。
これで、おしまい。

(05/2/25)