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痒みは、何を伝えようとしているのか(自然周吾)

痛みは、生きる上で、重要な感覚である。痛いところには何か治療すべきことが発生していると、 考えられる。生体が、危険を知らせるべく、痛みを発信しているのだ。だから、その個所を注目して、 何とかしようと考える。結果、生体全体の危機を乗り越えられる。

一方、痒みは、直接に生体の危機を現す状況での表現とは、結びつかないようだ。
蚊に刺されて痒い、が、掻くことで、痒みは解消し、皮膚が赤く膨れる。それだけである。
昔、アンモニア水を付けたら一発で治るぞと、言われて育った。一過性の痒みはそれで終わりだ。

慢性的痒みを伴なう病とは、皮膚病の類であろうか。水虫、疥癬は、死にいたる病ではないとして、 かなり、適当に、放って置かれている。つまり、たいした病気では無いと見なされているのではないか。

痒みは、もしかしたら、大病の警告ではないのか。
生体が、意味のない発信をするとは、考えられない。
痒みも、痛みに匹敵する、きっと何か重要なメッセージを、持っているはずだ。
危機警告の役目を持っているはずだ。

そもそも、何で、痒くなるのだろうか。
放っておけば、消えるからそのままで、いいとしていたら、やがて困ることが出来てくるだろう。
これからは、痒みについて、注目してみよう。

(05/04/28)