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ちょっと待て!『それを言っちゃーお終いよ!!』(自然周吾)

発声された言葉、文章化された言葉は、発した人、書いた人の”思い”の発現として認知される。

発現は取り返しのつかない、意思表示にもなる。誉める場合は、まあ、良いが、批判的な発言は、 特に個人に対しての場合には、極力注意を要し、むしろ我慢し、控えた方が得策である。

私は、人に後ろ指を指されないようにと、極力注意して発言・行動している、が、やはり、ミスは犯す だろう。
自分の行為で、許しを請うことは出来ないとしても、他人のミスは許す、という寛大な気持ちでありた いと願っている。

『ばかな!』という気持ちが発生したとしても、言葉として発声しなければ、人的レベルでは許される。 穏やかな表情で接していれば、他人にはわからない。 (”神”的レベルでは、思っただけで、罪となってしまうだろうが・・・。)

『それを言っちゃーお終いよ!!』である。

一時の感情で、ほとばしりたい発言を、ぐっと飲み込むテクニックは、老賢人の有力な資格である。
その場での発言を、時期を、場所を、換えて発現できるからである。

即、発声することは、個人としての健康維持に寄与することは明らかである。それを抑えて認めないと、 不健康で、病気にもなってしまう。
時期と場所とを換えて、忘れずに、必ず、その感情を発現させなければならない。
決して、感情を抑えろ、出すなということではない。感情は出すが、”今ではない””後で、必ず発現 させる”と、約束するのである。

面と向かった罵声は、その時の感情発現としては、心地よいだろう、が、相手を傷つけ、自分の品位 を落とすには、最短で最悪の技法となる。

(05/08/20)