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神式葬儀(通夜祭)に参加して(自然周吾)

一昨夕、嫁さんの親戚の通夜に新宿区の斎場に出かけた。
高齢での死去でもあったが、親族中心の葬儀ではあった。
式は、過去数回しか参列したことのない、神式(通夜祭)であった。鳴り物も無く、神官(斎主)の声も抑えられ、 かしわ手(しのび手)するも音は出さない。
お棺が、祭壇正面高くに、注連縄を付けて堂々と置かれている。思うに、死者は、すでに「命」として、奉られて いるのだろう。

副神官(斎員)が、式次第を順じ述べ、それによって式は進んでいく。途中消灯があり、(不確認だが、)その際に、 今まで無かった「氏名(生前名)命」の記された木の位牌が中央に設置された。
過去、仏式での葬儀参列が多かったので、静かでむしろ質素な式には、厳かな雰囲気を感じた。

祭壇は、死者のお棺を中心に花々で飾られている。奉納者?の名札も無く、簡素な雰囲気をかもし出して いる。
神式では、死者は”神”として崇めるのである。

ふと、一面花々に囲まれた空間に居る自分、を思って、それなりに、いい気分になるだろうと、不謹慎 にも、想像していた。今までに、葬儀で、こんなことを思ったことはない。

何回か黙祷の指示があった。その度に、遠く、近くから、木魚と、鐘と、読経の声が聞こえた。
神式と仏式とが、奇しくも共存している。珍しいなあ! と思っていた。

この斎場は、小さいながら1階で4つの葬儀を同時に開催できる式場を持ち、2階は、それぞれの”家” の控えが隣合わせである。お清めもそこで行われる。
すなわち、毎日、同時刻に、4”家”のそれぞれの式が、それぞれ一斉に行われるのである。
隣合わせでの式なので、ともかく、神式は音を出さないことにより、隣の”音”が聞こえるのである。

参列者は順じ、玉串を献じる(玉串奉奠)が、二礼二拍手(しのび手=音を出さない)一礼で、静かに式は進むのである。
ともかく、本当に、静かな式であった。

(05/10/26)