ちょっと変わった五球スーパーの修理と改造
        
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 JOILZX 河内さんからトランスレスの2バンドスーパーをQSY頂きましたので、
修理して使い倒しています。
 
(写真 1)が実験の全景です。
構成は、12BE6---12BA6---12AX7---30A5 x2で、整流にはセレン整流器が
ついていました。
ファンクションは中波帯、短波帯、ピックアップとなっており、低周波部は
ステレオ対応なので2回路あります。
もちろんチューナー部は1回路のみで、ステレオ非対応です。hi.
 
通常古いラジオを修理する時にはCR類を無条件で全部交換してしまうのですが、
久しぶりに見た大きなL型抵抗がもったいなく思えてきましたから、使える
モノだけ使ってみようと思って全部のCRを外してチェックしてみました。
 
ラッキーなことに全ての抵抗は全く問題なく使えることがわかりましたので、
不良になっていたペーパーコンのみをフィルムコンに交換しておきました。
B電圧が掛かっていたペーパーコンは全滅です。
内部の様子です
(写真 3)
 
サクサクと再配線を進めながら、部品一つ一つをチェックしていきましたら、
チェック開始時には動作していたセレン整流器が突如ストライキを起こして
オープン状態になっちゃいました。
 
原因不明ですが、これではB電圧が出てきませんからシリコンDiに交換です。
ここで問題発生。
手持ちの1kV耐圧のDiを使い切ってしまっているのを忘れてました。
取りあえず100V耐圧のモノを4個直列にして収縮チューブで絶縁し、代わりに
使用しました。hi.
 
再配線が完了し、誤配線チェック後にテスターで各部を当たり異常ないことを
確認してケミコンの再化成を再度じっくりと行い、漏れ電流が殆ど無くなった
ところでいったん電断し、全ての球を挿してから通電しました。
 
音量調節のVRが劣化し、左に回しきってもガンガン鳴りっぱなしです。
これは要交換ですが、取りあえずそのまま調整に入りました。
 
各部微調整といった案配ですんなりと調整も終わってしまい、物足りないので
BC帯の五球スーパーコイルを作ってみました。
材料は水道管の切れ端と壊れたトランスから取った電線です。hi.
 
『人は五球スーパーと電卓のみでコイルを作れるのか?』といったチャレンジですが、
うろ覚えの公式を元に電卓をカチャカチャやってパイプに線を巻いてみると、なんとか
なっちゃいました。
BC帯のように対象とする相手が超強力な場合には、沖縄人の言う『てーげー』
なんて感じでもOKですね。
 
実験は、動作する五球スーパーの局発コイルを新たに巻いたモノに交換して巻数を
カット&トライし、しっかりと調整をとれるようになったら新たなANTコイルを接続
して巻数をカット&トライするという手順で行い、最終的にはVCまで全て交換しました。
 
物事がすんなり行き過ぎると面白さも半減ですから、どこまで『てーげー』なのか
いろいろなコイルを作ってみました。
(写真 2)
 
その結果わかったことは、
・ 並三や並四ではコイルの作り方で感度が大きく異なるのに、五球スーパーでは
  三点調整さえしっかり出来ればコイル性能の違いによる感度差は殆ど無い。
・ VCのカバー範囲が広いので、始めにおおよその巻数で局発コイルを作りそれを
  カット&トライしていけば実際に受信しながらでも十分に調整できる範囲の
  巻数が見つかる。
・ ANTコイルとOSCコイルを同じ太さのパイプに巻いていれば、比例計算で
  ANTコイルの巻数がおおよそ見当がつく。
・ おおよその巻数ででっち上げた五球スーパー用コイルでも、ちゃんと動作している
  ラジオさえあればカット&トライで巻数を決めることが出来、きちんと調整できる
  実用品に仕上げることが可能である。
以上です。
 

高価な希少部品となってしまった当時の有名コイルを買う値段で、水道管の切れっ端
を使ったラジオが何台出来上がることでしょう。
 
最近特に目立ってきた『元ラジオ少年』のオジサン方、著名な部品を高額で購入して
並べていても自慢にはなりません。
一部の『ニワカ部品ブローカー』を喜ばせるだけです。
どんなに高価で有名な部品であっても、組み立てなければ単なる部品です。
作る楽しみとか、出来上がったモノを使う楽しみ、といった本来の自作の楽しみを
拒絶・放棄しちゃってます。
モッタイナイオバケがでるぞ〜。
 


           05.02.06            de JN1NGC
 
 
 



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