JG2NAA/1 牧野式マグネティックループANT
 データと製作者のコメント
『スモールループANT・微少ループANTという呼び方が正当である』という意見もありますが、
ここでは、一般的に通りの良いマグネティックループANTという名称に統一させて頂きます



 
 このページを作るに当たって、JG2NAA/1 牧野さんとメールのやりとりをして
おりますが、そのメールにこのANTを製作する上で有用なアドバイスがありました
ので紹介します。
 
『エレメントを丸く曲げるには、
手近な丸いものに沿わせて曲げると簡単
 に曲げられます。』
鍋・釜の類などは極めて好適ですが、XYLににらまれぬようご用心を!』

 
とのことです。
                               de JN1NGC
 


 
以下、シュミレータ
*の計算結果を元にして牧野さんが製作したANTのデータと、
牧野さんご自身のコメントです。
 (以下の写真は、クリックすると大きな写真になります。)
 (大きな写真から戻るには、ブラウザのバックボタンを使用して下さい。)
 

1. 430MHz用
 

 このアンテナはほぼシミュレート結果と実際のデータが一致しました。
 共振周波数の調整はさすがにUHFだけあってすごくクリチカルです。
 ループがやや歪んでいるのは、工作が下手だからです。
 いつも使っている灰皿が円筒形でちょうどこの大きさだったのでこれ
 に沿わせて曲げたのですが、いかんせんこのサイズには曲げにくく、
 3本ほどパイプをつぶしました。
 

ループ円周長(m)   0.28
ループの直径(m)  0.089
銅パイプ径(mm)   6    ←メインループ材料の直径
周波数(MHz)     430   ←使用周波数
送信出力(W)     10    ←送信電力
バンド幅(MHz)    約 10  ←計算される帯域幅
発生RF電圧(KV)  0.406  ←同調コンデンサの耐圧はこれ以上必要です
バリコン容量(PF)   0.13   ←ここの値が同調コンデンサの値です。
 

 右側が、共振コンデンサ部分のアップ
両面基板の銅箔部分を両面共約半分づつ
削って、殆ど銅箔同士が重ならない様に
して0.13pFという微少容量を作っている。

 



2. 144MHz用
 

 給電ループの大きさがまだよくわかっていない時期に製作したため、短すぎる
 給電ループを変形させまくって無理矢理給電してしまいました。
 

ループ円周長(m)   0.75
ループの直径(m)  0.239
銅パイプ径(mm)   6
周波数(MHz)    144
送信出力(W)    10
バンド幅(MHz)    約 2
発生RF電圧(KV)  0.617
バリコン容量(PF)   0.16
 
 
 


3. 50MHz その1
 

 初めて作ったマグネティックループアンテナのデータです。別冊「ラジオの製作」
 である「アンテナクラフトマニュアル」に載っていたものをそのまま作りました。
 アンテナ本体の支持方法が不十分であったため、最近は全く使用しておりません。
 主に使用しているのはその2です。
 

ループ円周長(m)   1.4
ループの直径(m)  0.446
銅パイプ径(mm)   6
周波数(MHz)     50
送信出力(W)     10
バンド幅(KHz)   約 190
発生RF電圧(KV)  1.003
バリコン容量(PF)   4.52
 
 
 


4. 50MHz その2
 

 このシミュレーションデータに基づいてエレメントを片面ガラエポ基板(幅25mm)
 で作ったものが、先日の新年会で持参したマグネティックループです。実測帯域が
 約700kHzにもなったため効率の低下を心配しましたが、杞憂だったようです。
 QRPクラブの全国集会直後にJA1XB石井OMのヘンテナと鳴きくらべてみた
 ところ、Sにして1位落ちましたが、ノイズを拾わないアンテナであることが確認
 されました。
 「Sが振れないのに声だけ浮き上がってくる」とは、JA1XB石井OMの感想でした。
 

ループ円周長(m)   1.58
ループの直径(m)  0.503
銅パイプ径(mm)   6
周波数(MHz)    50
送信出力(W)     10
バンド幅(KHz)    約 250
発生RF電圧(KV)  0.94
バリコン容量(PF)   2.9
 
 
 


5. 50MHz(石井OM山岳移動用)
 

計画中のものです。
 

ループ円周長(m)   0.8
ループの直径(m)  0.255
銅パイプ径(mm)   6
周波数(MHz)    50
送信出力(W)    10
バンド幅(KHz)    約 74
発生RF電圧(KV)  1.137
バリコン容量(PF)   14.48
 


6. 24MHz用
 

計画中のものです。
これだけは「方形(正方形)」です。
ホームセンターで安く入手できる90cmのアルミアングル4本で
作れると考えたものです。
 

ループ円周長(m)   3.6
ループの直径(m)  1.146
銅パイプ径(mm)   6
周波数(MHz)    24.9
送信出力(W)     10
バンド幅(KHz)    約 100
発生RF電圧(KV)  1.202
バリコン容量(PF)   1.01
 



 
上記のデータ中にある『ループ』とは、メインループのことです。
給電ループの円周長は、全てメインループ円周長の約60%位となっています。
 
* CQ誌1999年6月号の付録CD-ROMにある、マグネティックループ用の
  計算プログラムのことです。
  このソフト製作者であるJA1HWO 菊池さんのHPには、2002年2月現在
  このソフトについての記事はありませんでしたが、『雑誌関係』という
  ところをクリックすると『JA1HWOの雑誌記事情報』となり、
  ここに『2001年6月号のCDROM関係について』として
  『■MLA マグネチックループアンテナの計算TOOL  Ver, 1.5』
  の名前のみ記載されていて、このソフトはHPでは公開が無くCD-ROMを
  利用するように、と明示してました。
 
 CQ誌2002年4月号の付録CD-ROMに、バージョンアップ版が入っています。
 『MLA Ver.1.5bCQ』という名前です。
                            de JN1NGC
 

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