ランティスの物語(デメロードさんのオウガ64プレイ記)


午後のけだるい時間に、俺は一人の少女と向き合っていた。
目に涙をためて、懸命に首を横にふり、あとずさりをする少女。
震える唇からは、悲鳴すら出せないようだ。
「・・・いや、・・・こわい・・・」
いとおしさのあまり、俺の声もかすれる。
「すまない。・・・これ以上のことはしない。」

ギラギラした俺の瞳と、装備をはぎとる勢いに耐えかねて、少女は叫ぶ。
「いや・・・やめて・・・!」
「お願い、・・・これだけは。これは母さんの形見なの・・・!」

・・・・・じゃ、カトレーダには、天使のブローチだけは残してっと。
とにかく愛するアイーシャちゃんが仲間になってくれた以上、最高の装備をさせてあげたくってさ。男ってそんなもんだよな、と俺はつぶやく。

あ、そこのアンタ、なんか期待しちゃってた、今?(邪笑)
一応、攻略本なしの第1回目のプレイだから、good ending見たくてさ、俺はALI、下げられないんだよ。(というわけで、死神部隊はディオに任せてある)。
それに未成年もおいでになるカクテルバー・オウガの検閲にひっかかっても、ね。
あくまでも上品に(笑)。

俺はランティス・ガラント。
蒼龍三つ編み団のリーダーってことに、一応なっている。
今は、あのにっくきレイドを倒し、リーデル、ヴァドなどを仲間に迎えたところだ。

ユミルのために、俺は強い騎士になりたかった。
レイドに殴られ、無力さに打ちのめされていた俺たち。
あの時、ユミルがよつんばいになって号泣したのが、俺にはいちばん堪えた。

ただ、レイドを倒してみた今、やはり爽快な勝利なんてものは感じられなかった。
俺は、俺たちはいったい何をめざしているんだろう・・・。
なんで俺はこんなにシリアスな顔(絵)なんだ、いつも(^^;。

あ、そうそう、かっこよすぎるゼノビア5人衆の登場にも、ちょっといじけた。
コンプレックスを増幅されたっていうのかな。
女オピLOVEの操作者(コントローラーたる器をもつもの)が、デスティンを見て、「きーっ、悔しい!あんた、にせ者よ!私が勇者なんだから」と騒いどったが(笑)

ユミル、パラティヌス王家の第2王子たるお前と、革命軍に寝返ってしまった俺。
だんだん存在が遠くなる、な。
・・・と思ってたら、案の定、いやな展開になってきた。
F.ラスキンなど革命軍の幹部たちは、ユミルたち西部軍とは和解しないつもりだと。
そりゃ、そうだよな。ユミルは王族であり、上級民の代表でもあるのだから。

俺たち蒼龍三つ編み団だけで和解するか、中央の意向にしたがい、西部軍と戦うか、か。

俺は、・・・私情を捨てることにした。

父と友人と戦えるのかって?そんな青臭いことを聞くのか、レイア、ディオ。
俺達は、いったい何人殺してきたんだ。
死んでいった者を父として、友人として涙を流して惜しんでいる者がいないとでも考えていたのか・・・。

幸いなことに、俺の父も友人たるユミルも、戦士だ。俺は、そう信じている。
無抵抗の一般人に、私利私欲で剣を向けるわけじゃない。
それだけが・・・、せめてもの救いだ。

そして、出来ることなら戦った上で、対等な立場で連携する道があれば、
という甘い考えも大いにあったけど(^^;。
タルペイア西部城への攻略時には、進むルートの街道沿いの都市のみを解放することにした。せめて、この行動で俺の心を察して欲しいという気持ちからだった。
町のひとびとの冷たい対応に、気持ちはくじけそうになりながら。

そして、得たものは・・・。何もなかった。
ボルドウィンに父を殺され、ユミルを目の前で連れ去られた俺。
情けなさすぎるよ、この設定。

敗北した父、アンキセスが「ユミルを革命軍のシンボルとして掲げろ」という趣旨の発言をしてくれたのは、認めてもらったようでうれしかったが。

しかし、背後に誰か立ったら、警戒してくれよ。頼むよ、親父。
堅牢地神なんて称号を持っているんならさ。やすやす、殺られちまいやがって。

俺も俺だよ。死んでゆく父なんかと話している暇があったら、ユミルを救出するために走るべきなんだよな、ポリシーとしては(自己嫌悪)。
ま、ローディスとパラティヌス王家は連携しているわけだし、ユミルは、とりあえず無事だったようだ。

オディロン様を救出途中で、神官戦士長エウロペアさんと合流。
う、赤毛のすがすがしい美女に俺はぐらつく。
「お前は世界を変えるべく、戦いに身を投じる者。・・・星がそう告げておる。」
というオディロン様の言葉、エウロペアさんの容姿(伝説の女ロードの理想型のようだ)にわくわくする。

もしかしたら、ユミルとエウロペアさんが手をとりあってこそ、輝かしい未来(good ending)が来るのかも、とこの時の俺は考えていた。
それほど彼女のカリスマを高く感じた。
(でも、一番好きなのは、アイーシャちゃんだもんね^^)

疾風のデボネアさんが合流したときのセリフ
「君を知るからこそ、力になろうと言うのだ。」にしばし酔いしれる。
いや、気をひきしめねば。
ローディスの狙いが、究極の力を得るためらしい、ということが判明した今、先を急ごう。

結局、伝説にすぎなかったのか。
拍子抜けしてバーサ神殿から引き揚げようとした俺に
ユミルは、「さようなら、ランティス」の言葉を残し、異形の者たち4人と消えていった。
そして、サテュロス4名を従えた悪魔(後日、デーモンと判明)が飛び出てきた。
まさか、この悪魔がユミル?
もし、そうならば、ユミル自身のためにも倒さねばならない。
しかし、レイアとディオに引きずられ、不本意ながら、いったん退却した。

なぜ、「さようなら」なんだ?
言葉には出さなくとも俺たちには、平和を願い、人々が仲良く暮らして行ける]
新しい秩序を築いていこう、という暗黙の約束があったと信じていたのに。
俺では、やはり駄目なのか?
究極の力のとりこになってしまったのか、ユミル?

究極の力とは、魔界の力だったのか・・・。
魔に従えば、強くなれるのか?
ローディスの騎士のみならず、ユミルも強くなるために、人間としての心も棄てちまったのか?

神殿が魔界から人間界へのカオスゲートとして機能するおそれありということで、魔を防ぐために神殿を封印した。しかし、魔族、異形のものたちはどんどん増加している。
封印した意味がないんじゃないか?

オディロン様が東方教会の長に返り咲き、ひとまず東方を気にせず戦えることとなった。
ユミルのことは気にかかる。
だが、強くなるということは、魔にしたがうことではない。そんな確信を持った俺は現実から逃げずに、平和のために戦うことを誓った。アイーシャちゃんは、そばで俺に癒しの魔法を掛け続けてくれているし、それに答えねばッ(^^)平和になったら、結婚を申し込むぞ!

そして、ようやく勇者デスティンと天空のギルバルドと合流。
「自分を信じろ、ランティス。」(ギルバルド)
「成長したな・・・ランティス。君の力になりたい。君の指揮下に入ってこそ、
真の意味での革命の力となれるだろう。君の剣として、君の盾として・・・。」(デスティン)
・・・くうぅ・・・><・・・アイーシャちゃんに聞こえるように誉めてくれッ!!(^^;

これで、ゼノビア人5名そろったが、アイーシャちゃんとサラディンは今までどおり俺のユニットで行動してもらうことにした。

その後、サラディンから聞かされた彼の師(あの名高い賢者ラシュディのことか?)の話は、驚くべきものだった。

・・・神が、人に大きな可能性を与えておいて封印を施したのだということか。
ならば、大いなる善と大いなる魔が俺たち一人ひとりの中にあらかじめ
存在していると言っても過言ではないのだろう。

「強い精神力をもって、自らの心と肉体を制御出来ねばならない。」

封印を解かれる時に、暗黒道に堕ちないための注意として語られたこの言葉が俺にはとても象徴的だった。

ローディスの騎士、ゼベク、皇太子のアムリウス、まともな話の通じる奴は一人もいない。こんなに気を揃えやがって、まるで金太郎飴のようだ。戦うことにも少々飽きてくる。

それで、カクテルバー・オウガにて仕入れた情報(こういう時は酒を飲みにいくに限る)をもとに、手にいれそこなったペドラ入手に血道をあげる(笑)
6色セットにし、我ながら満足した。
が、次のマップで金がたりず、魔女の館で死者蘇生をつれなく断られる。
くそっ、あと50くらい、勉強してよ、おばちゃ・・・い、いえ、何でも・・・。
(ポケモンセンターはタダだぜ、タダ。)

やっとまともなローディス人に会う。
カースは、信仰のためにオウガと戦いつづけていた。自らの無知により、しでかしてきたことの重さと自分への軽蔑という失意を噛みしめながら。

本当は、仲間になってもらいたかった。
特にこの頃は、なぜだかみなのアライメントがLに傾きすぎて、ゴエティックすら作れぬありさまだったから。
くうーー、ブラックナイトが欲しかったッ(爆)

この後、北部へ向かった。レイアの父、シルヴィス伯はすでに殺されていたことが判明。
暗黒道に堕ちていたなら、レイアに恨まれようとも俺が手にかけていたと思う。
父を失う悲しみは、重々わかっているつもりだが。

真王とか、大いなる計画のうわさ話を聞く頃、幼い頃の夢を見た。俺とユミル・・・。

かつて、襲撃を受けたユミルを守ったのは父さんだった。俺は何もできなかった。
・・・すぐそばにいたのに。
そして決心した。ただそばにいるより、強くなろうと。

「・・・僕は必ず騎士になる。そして、君を守りたい。
君に相応しい騎士になりたいんだ。」
あの時の誓い、俺は忘れてはいない。そしてたぶん、ユミルも、・・・きっと。

そうだ、俺はやはりユミルを信じている。
信じて王都に向かうことにする。
魔を操るものを倒そうとする俺の意思が、ユミルの理想とぶつかるはずはないのだと・・・。

立ちはだかる狂王プロカス。
俺達に敗れた王は、真王を名乗るユミルに禁呪をうながす。
「革命軍、ランティスがいては、禁呪など使えません。」と言って、とうとうユミルが父たる王を闇に葬りさったらしい。それから、ユミルは最後の王として、俺たちと戦った。

ユミルと語り合うときが、ようやく来た。
敗れ去ったユミルをかいがいしく助け起こす侍女。マーリという名前らしい。
「ユミル様は暗黒道などに堕ちてはいません!」
彼女の真剣さの裏にユミルへの強い想いが見え隠れする。

究極の力は魔界の力、
すなわち暗黒道に落ちた者が、手にする力という俺の考えは誤解だと、彼女が言う。

ユミルは、自分自身の言葉で全てを話してくれた。
かなり不思議な話だった。彼は「契約の子」だという。
開闘王は、パラティヌス国建設のために力を欲した。
そして、・・・究極の力を授けてもらう代償に、自分の子孫を神に捧げる契約をしたらしい。何という、身勝手な奴なんだ!この国を打ち立てた奴は。あきれて物も言えない。

・・・永遠にも近い時の中を、たった一人眠り続けたダニカが孤独に耐えられずに、復活を望んだ。そのための、魂の器となるために生まれたのが彼だと、ユミルは言う。

「魔界へと下り、自身の運命を知ったユミル様は、この王都とともに、魔界の住人達を消し去ろうとしたのです。暗黒道に堕ちた者たちと共に・・・
「この国の腐敗した制度と共に、一族の愚かな行為も全て、その命で清算しようとして・・・革命軍さえここへ来なければ、ランティスさん
貴方さえここに来なければ、・・・全ては終わっていたのです。
マーリの説明に、俺は爆発した。

ユミルはユミルだ。ダニカの生まれ変わりのためのよりしろだ?
そんなはずはない。
なぜ、ユミルが一人でこの世の悪を背負い込んで、苦しまねばならないんだ・・・。
何が終わるって言うんだッ!!

「全てを終わらせるのは僕で良かったんだ。ランティス、君にはまだ成すべきことがあるから・・・。君達は・・・新たな時代を担う者だから。

なぜ、ユミルは[終わらせる]という絶望を抱いたのか。
母の腕に抱かれることもなく、父王にも愛されなかった孤独からか。
俺は、[世界を変える]という希望を持ってもらいたかった。
だって、ユミルは、今「器」ではなく、ユミルとして存在しているのだから。

「君はこの国を、この世界を変えると言ったじゃないか!
・・・まだだ、ユミルッ、まだ世界は変わっていないぞ!!
「・・・ランティス。
ユミルが俺の説得に耳を貸そうとした瞬間、妖星のゼーダが登場した。

「お前はダニカ様を復活させる気が無かったのか?
ダニカ様の心・・・心そのものではなかったのか?
ならばお前になど用は無いッ!お前を・・・、お前の命をダニカ様に
捧げてくれようぞッ!!」

・・・またしても、俺は何も出来なかった。
ゼーダが、ユミルを手にかけたのだ。
その間、一歩も動けないなんて、俺はいったい何なんだ。
今まで何のために、俺は頑張ってきたんだ・・・。
そして、マーリまで連れ去られてしまった。
大事なところで、いつも何も出来ない、無力感・・・。

ユミルの容体を心配する俺に、彼は驚くほど冷静に指示を出す。

ユミルとダニカの騎士が消滅したら、後は遺跡の封印を解くだけでダニカが復活するという。そして、半神半人でありながら魔界の女王というダニカ。もしも運悪く、ダニカが魔界の女王として復活したなら、この地上でオウガバトルが始まるおそれがあると・・・。

早く行って、阻止してくれというのが、彼の最後の言葉になった。
孤独感にさいなまれていたユミル・・・
だけど、俺はユミルを大好きだったんだ。
彼の心を支えることも、癒してやることも俺にはできなかったが。

究極の力を得た上で、決して自分のためだけにその力を行使しようとしなかったユミルの心の強さというものに、俺は敬服した。やはり、ユミルこそが俺の真の王だったんだ。
ゼーダに邪魔されなければ、ユミルに伝えようと思っていた言葉を俺は呟く。

「すぐに戻って来るよユミル。・・・すぐに戻る。
「なぁ・・・、ユミル・・・・・・
俺が戻ったら・・・騎士にしてくれないか?
「あの時・・・、約束しただろ?俺を騎士にしてくれるって。・・・もう、忘れたのか?
「ユミル・・・、聞いているのか・・・?
返事をしてくれよ・・・・・・・・・ユミル・・・・。


とうとう王家は滅んだ。
革命は成功したらしいが、新しい国家制度作りとか今後やるべきことはたくさんあるだろう。

しかし、俺はユミルの願いを果たしたかった。
俺は、F.ラスキンに願い出て、オウガバトルを阻止するために闘いに行くことにした。

この大地を・・・、ユミルが愛したこの世界を守りたい!
俺に出来ることは、今やそれしか残されていない。
そして、ユミルに敬愛を寄せていた侍女マーリも助けねば!

よほど究極の力というものは魅力的なのか、ローディスの残党はまだ、うろうろしている。F.ラスキンが率いる革命軍のためにも、一石二鳥だから、掃討していく。タムズ、リチャードと勝ち進んでいくうちに恐ろしい噂を聞く。
リチャードは弟のボルドウィンに殺害されたらしい。
気が狂っているのだろうか・・・?
そうに違いない。まだ人の姿を保っているだけで、すでに中身はオウガそのものだ。

ゼーダがマーリに、ダニカの封印を解くように強制したが、マーリは、渡された神剣でゼーダを殺した。ユミルの仇を、彼女が立派に討ったのだ。

ゼーダは、死ぬ間際にマーリの父親を明らかにしたらしい。
そうだったのか・・・。マーリは、○○の娘なのか。

彼女のユミルへの思慕による呼びかけで遺跡の下から、神というより、緑の妖精のような姿でダニカが現れた。

ボルドウィンが、究極の力をとられまいとマーリを殺害した。
哀れな奴・・・
「神になりたい。」などほざく気狂いに神が祝福を与えるなどありえないじゃないか。
よほど盲信していたのか?
愚かすぎる・・・そんな気狂いの暗い叫びのおかげでダニカが揺れ動く。

やはり、恐ろしい闘いに突入するのだろうか。
怒り狂う植物の中で、まるで夢を見続けているような幼女のようなダニカ。
俺達は、鎮めるすべを知らなかった。
神を攻撃することに躊躇しながらも、闘うしかなかった。

ダニカが正気に戻った時に教えてくれた予言は、驚くべきものだった。
「強大な力を持つ何者かが、今回の混乱をすべて仕組み、この大地に生まれ落ちた」・・・

まさか、マーリの父親が転生してくるのか?
たしかに彼なら、そのような秘法を使いうるかもしれない。
避けられないだろうオウガバトルが、いつどこで起こるかまでは教えてもらえなかった。

だけど、俺は信じて願いつづける。
その非常な現実に直面する者が、自分の心の善と悪を制御する強い心を、
そして人としての優しさを棄てずに勇気を持って立ち向かってくれることを。
与えられた運命の中で、精一杯生き続けてくれることを。

あ、そうそう俺にアイアネスって名の息子が生まれたらしい。
よそはどうか知らんが、うちの息子は聖母アイーシャちゃんが産んでくれた、
俺はそう信じてる(^^)。


あとがき
以前、「じょりーさんと違って、ユミルを殺したのはマーリだったよ!」
という発言に興味をもってくださったのをきっかけにじょりー・ガラントくんとは違うのを
レポしますね。

という事で、送ってもらったランティス・ガラント君の物語です。
ご本人は、
じょりーさんだけに読んでもらいたい位、なんかまとまりのないものです。
もし、UPなさるんでしたら、適当に添削してくださいませ。(ぉぃ)
で、異なる部分のみを膨らませている関係上、重複している部分は
カットしてあります。(じょりーさんのを先に読んでくださることを前提に)

と言っておられますが、私のよりも非常にまとまっていて読みやすいです。(本当)
また、自分とは観点の違った物を読むのは非常に面白いので楽しめました。
アイーシャLOVEがヒシヒシと伝わってきますし(笑)
デメロードさん本当にありがとうございました。^^


ランティスの物語(デメロードさんのオウガ64プレイ記)