日本オルガン研究会
Japan Organ Society

2000年11月例会

講演会
池ノ上教会

2000年11月11日


今回の会場は、1995年に目白から調布に新築移転してきた日本ホーリネス教団 池ノ上キリスト教会。 稲富建築設計事務所の設計になる新会堂は緻密な設計が随所に感じられる近代的でありながら美しい祈りの空間を作っている。

そこにオランダ ライル兄弟オルガン製作所の美しいオルガンがあった。



 前半は この教会のオルガニストである内海 恵子さんの演奏。
Buxtehude, Bachでの演奏はこの楽器を紹介するに最適。 吹子の動きを熟知した演奏。 実に品のよいPrincipalの発音、際立って美しいHolpijp 8'の音、濁ることのないPlenumの響き、際立つことなくよく支えるペダルのFagott16'など・・・
演奏終了後に内海さんに「一生を共に過ごせるオルガンですね」と声を掛けると、彼女も同じことを感じているようであった。


後半は『 オルガン辞書 編集に当たって』と題して私須藤が話をしました。

日本オルガン研究会25周年記念としてこの辞書(ベルギーで刊行)に日本語を追加することになった事情、
オルガン用語を日本語にするときに問題になった事例などについておよそ50分ほど話を聞いていただきました。 時間が不足して最後はかなり割愛することになってしまったのは残念でした。



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須藤 宏 記