路上篆刻家たぬきマンの巻


第1回MOANIN'



たぬきマンは悩んでいた。
しばらく海外旅行に行っていない。
海外旅行というのは、なかなか行けないけど無理をして行ってしまうと、帰りの飛行機の中でまたすぐにでも出かけられるような気がして成田に着く。
ところが日本に帰って来ると雑用の山とお金の苦労で、こりゃ〜もう一生行けないんじゃないか、とさえ思ってくる。
旅の楽しい思い出や、心を洗うような体験も1週間もすればすっかり忘れて、
又ストレスだらけの現実があるだけだ。
しばらく我慢していたがとうとう意を決して家の"ウツクシイ"奥様にそーっと聞いてみた。
「あの〜...」
「だめよ、ダメ!どこか行こうと思ってるんでしょう!家のどこにそんなお金があるのよ!
稼ぎもないくせによくそんなこと思い付くわね!子供もお金がかかる年頃なのにアンタに使うお金なんか無いの!行きたかったら稼いでらっしゃいよ!」
けんもほろろ。
それでも諦めきれなくてグズグズ何日か過ごしていた。
そんな9月のある日思いもよらない話が舞い込んだ。
以前からお世話になっているS氏が店にやってきて
「上原クン、アメリカ行かないかな?」
ミシガン州のバトルクリークという小さい町で、日本庭園を高崎市が造って寄贈したのでそのレセプションパーティーでなにかパフォーマンスをやってくれというのである。
「上原クン、ハンコ彫れるだろう。前にどっか外国にいって彫ったッて言ってたからそこでやってくれないかな。珍しいから受けると思うんだ」
そのとうりです!何でも彫ります!ウデはあります!
帰りにニューヨークも寄れそうなので即引き受けた。
奥さんに言った。
「おい、アメリカで篆刻彫ってくるぞ。むこうでアメリカ人の名前を日本語に直して彫るんだ。日本の伝統芸術の凄さをみせつけてやる!!」
ブツクサ言う奥様をなんとかだまして、いや説得して10月1日成田からNWに乗り込んだ!
続きはアメリカ激闘編だ!
See You Next Time!
アメリカ豆知識
通貨の単位 1ドルが2000年10月のレートで108円位。カードはVISAならばどこでもだいじょうぶ。アメックスはホテルは使えるがお店は意外と使えない。50ドル以上の紙幣は見た事が無い。もっているのは日本人のみ。高額紙幣を外で(レストランやデパートの中でも)出していると後でつけられて強盗にあう事があるので注意が必要。街は一部を除いて意外と安心。夜はどこでも要注意。
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