たぬきマンアメリカ激闘編の巻


第2回COOL STRUTTIN'



ノ ースウェストは、お客でいっぱいだった。
今回はデトロイトに入って、その後国内線でバトルクリークに行く予定で飛行機に乗り込んだ。
アメリカは遠い!
ハワイはまだ近くて8時間弱。アメリカ、それも東アメリカは13時間ぐらいかかる。ヨーロッパはどうせ遠いだろうな、という既成概念から14時間かかっても、あ〜〜、やっと着いた!と思って、たいして遠く感じないのだけれど、アメリカ、特にニューヨークやシカゴは、あまりに日本で当たり前すぎてすごく近く感じる。まるでとなりの街に買い物に行くような感じだ。そのつもりで乗り込むと10数時間は本当に苦痛だ。ましていっぱいの機内に、横にプロレスラーがすわっていれば、、、。
席に着いた時後悔した。あ〜通路側の席にすれば良かった!3列シートの真ん中で、通路側に190cm120kg位のガイジンが座っていた。
満席状態でどこにも移れない。この巨体のガイジンが動かない!トイレも行かないし散歩にも行かない。ただ雑誌を読みながらずーーっと食べ続けている!
こちらはそれほど膀××が大きく無いので、トイレにいきたくなる。チラっと横を見るとよくこんな大きいのがこの席にはいったなぁ、と思える程ぎっしり席に埋まっている。
相当我慢してもうダメだ!状態になった時、勇気を出して話しかけた。
「ソーリィ、ワタチネ、トイレニイキタイノココロヨ、オネガイダカラ、ワタチ、トウシテホシイココロヨ」
たぬきマンは英語はぺらぺらである。泉のように口から英語が出てくる。なかなか通じないのは私のクィーンズイングリッシュが素晴らしすぎて相手が理解できないためである。
3回言ってやっと通じた。
渋々と巨体をシートから押し出す。今度言ったら殺す、とでも言うような目付きで睨みながら。ホントに破裂するかと思った13時間だった。


デトロイトの空港は広い!
国際線、国内線あわせてかなりの数の飛行機が離発着している。
前に来た時迷子になりそうになって大分慌てた経験がある。
時刻表を見たらカラマズーに行くのに4時間も時間がある事がわかった。
今回はノースウエスト航空のゴールドカードを借りてきた。これはNWが経営している空港内の施設が全部フリーパスで使えるカードである。黄門様の印篭みたいなものだ。
早速ゴールドカード専用のラウンジに入った。ドアをあけると2メーター位の警備員が話しかけてきた。「ナンノヨウデスカ?」言葉は優しいが絶対に疑っている目だ。その時のたぬきマンの格好。サングラスによれよれのパンツ、汚い黒のTシャツ。「ワタチネ、アヤシクナイヨ、コノカードモッテルネ」凄く調べられてやっと中に入った。
アメリカは必ず警備員がいる。それも高級な所にいる。ニューヨークもそうだったけれど、値段の高いホテルというのは設備が充実している事では無く(それもあるけど)安全性が保証されている事なのだ。
事実デトロイト空港内では外から自由に人の出入りがあるため、置き引きやひったくりなど日常茶飯事だ。
でもこのゴールドカードラウンジは安全だ。ほっとして荷物をおろして空いている席に付いた。このラウンジはけっこう広くて3〜40人位は入れる。前がガラス張りになっていて飛行機が飛び立つのが見える。基本的にはセルフサービスだが、何人かのヘルパーがいて使い方の質問などには愛想良く答えてくれる。
後ろにバーカウンターやフルーツバー、サンドイッチなどの軽食も並んでいる。
「アノー、コレハイクラデチュカ?」え?何言ってるかわかんないよ?え?ノーチャージ?「タダデチュカ?」やったー!
全部ただです。ビールはつぎ放題。ウイスキーブランディーもショットで飲み放題。ジュースや巨大なケーキもある。こいつは天国だぜ!飛行機の出るころにはヘロヘロになっていた。
続きはいよいよミシガン州バトルクリークだ!See You Next Time!

アメリカ豆知識
通貨の単位 1ドルが2000年10月のレートで108円位。カードはVISAならばどこでもだいじょうぶ。アメックスはホテルは使えるがお店は意外と使えない。50ドル以上の紙幣は見た事が無い。もっているのは日本人のみ。高額紙幣を外で(レストランやデパートの中でも)出していると後でつけられて強盗にあう事があるので注意が必要。街は一部を除いて意外と安心。夜はどこでも要注意。デトロイト空港は危ない!今ニューヨークよりも危険地帯だ。自動車関係の仕事で日本人がだいぶ増えたのでナント日本語の標識が(手書きだけれど)空港内にあった。聞いたらこの2〜3年の事らしい。すごい!日本人はどこでもいる!

第1回はここ!

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