ステンチューン・マフラー3
7年前のネタを掘り起こして、やってみよう。





再び乗れるようになったら、その続きをはじめよう。


     
遡る事7年前。
ステンチューン・マフラーの音量を下げる&低中回転域のトルク感アップを目指すのに
延長したバッフル(ほぼパイプ)を装着してけれど、あの事故で保留状態になり、
奇跡の復活作業で音量を測ったら、96dbというほぼ『純正』なみの音量で、
それなら、7年間温めてた改造計画(=ネタ)をやって、もうちょっと
ステンチューン・マフラーをイジってみようから・・・・と思ったわけです。


7年ぶりに乗って、7年前のコトを思い出し、自分の作ったサイトを見直しながらこれからの方向性と作業内容を考えてみました。
あの延長バッフルの効果・・・・・・低速トルク感のアップと音量を下げる・・・・・が数字でハッキリしたので、
これからの改造作業をやるなら、このバッフルをもっと延長したらトルク感がアップして音量も下がって、
マフラーエンドのバッフル(こっちもほぼパイプ)を使わなくてもよくなるんじゃないか?


と思い、復活作業と同時進行的にあのバッフルより長いバッフルを作ってみた。


     
別項のネタであるクラッチアジャスターボルトのオイル漏れ対策作業を兼ねて
マフラーを外して、7年前に入れたままのバッフル(ただのパイプ)を取り出す。
熱のせいか排圧のせいか、奥の方で固着気味になってて取り出すのに苦労しました。


     
このネタのために、ホームセンターで新品パイプを購入し、
ほぼ目測だけで作り上げた2024年仕様バッフル。(写真一番手前)
2017年仕様バッフル(真ん中のヤツ)と比べて8~9cmほど長いか?
ちゃんと長さを測ってません。アバウトに作ってます。
見た目的には、長さがギリギリ。
これ以上伸ばすと、マフラーエンドのバッフルと当たりそう。


     
バッフルの収まる長さを稼ぐのに、写真左の位置から
写真右の位置に先端がくるようにしたいので、


     
ゴミ捨て場から拾い上げたワッシャーなどをパイプに入れて
マフラー奥に動かない・移動しないように対策しました。
ステンレスウールのグルグル巻きは必須。


2024年仕様バッフル装着後、使った道具を片付けていざ試乗へ。
予想通りに低回転域のトルクが増えて、3000回転以下でも・・・・・2000回転くらいからでも良い感じにトルク感が
感じられるようになった。地元での車の車列に合わせて走ってる時も、適度な上り坂を走る時も、
2017年仕様よりも走りやすいと感じることができました。
ただ、ちょっと回転の上がり方が重だるいような感じがする。ほんとにちょっとだけ・・・・・に感じる程度の話。
ちょっと詰まり気味なのか?

他方、3000回転以下での排気音のバラつきも多少軽減されて聞こえるのは歓迎するも、
基本的音量がかなり大き目に変化しました。車検時の96dbよりも1dbくらい大き目か?
ちょっと気になったんで、一時帰宅してマフラーエンドのバッフルを『ほぼパイプ』から『バッフル形状』にして
排気音の軽減&変化と回転の上がり方がちょっと変化するかな~と観察走行してみました。


マフラーエンドのバッフルを取り外した時、マフラーエンドから2024年仕様バッフルを覗き込んだら、結構エンド近くまで
パイプ部が来てて、マイナスドライバーを使い『マフラーエンドから奥のパイプ部まで』の長さと『マフラーエンドのバッフル』の長さを
比べてみたら、3~4cmほどしか離れていない。そりゃ煩いか・・・・・・。
(この部分写真取り忘れた)

で、『バッフル形状に戻した』バッフルをマフラーエンドに再固定して走り出したらば、ちょっと変化がありました。
音量がさほど減った感じは無いけど、音の角が取れたように聞こえて、多少柔らかい音色になった・・・・・・気がします。
そして、回転の上がり方もいくらかは軽くなった・・・・・気がします。気がする・・・・・だけかもしれない。

田舎の一般道を走る分には良いような変化をしましたが、過去の判断基準でもある4速で7000回転の壁があるかどうかは
確認したいので、2024GWの後半戦に高速道路上で確認したいところです。


2024年GW追記
GW後半の「前半」に成田の市街地から空港の裏へ回って、茨城へ渡ってから高速で成田に戻るという
数時間のツーリングへ行ってみました。そこで感じたのは、2024年仕様バッフルがちょっとイマイチだというコト。

市街地の低速域・低回転域での扱いはダントツに良いものの、そのあたりでも排気音が煩く耳障り。
多分、99db以下の音量だと思いますが(当日すれ違ったマフラー変えたリッターSSとか空冷Z系の方が・・・・・・・・)、
それでもちょっとやり過ぎた。そして、その低回転域からの加速もちょっと重ぐるしい。トルク感があって良いかなぁ~と思う半面、
重すぎる加速感がK100RSをより重く感じさせます。
あとはアイドリング時からの細かく・角のある振動が、手のしびれを誘発させそうで何とかしたい。

高速で例の『4速で7000回転の壁』を試してみたら、7000行く前に6000あたりに壁が出来てました。
回転がそのあたりで頭打ち気味。察するに、2024年仕様バッフルが長すぎる?それとも別な理由でもあるのか?


帰ってきてエンジン熱が冷めてから、2024年仕様バッフルから2017年仕様バッフルに交換しました。
理由は当然上記したコトが理由なのですが、それとは別の実験もしてみたくなったんです。

時間がある時に、RACERS・NO18を読んでた時です。・・・・・GPXどうなってるかな?
68ページに可変エキゾーストシステムの写真がありまして、そのシステムを使って高速型エキゾーストシステムで発生する
低回転域のトルク不足を補っていたと既述がありました。ヤマハのEXUPとかの方が有名ですが、高速型エキゾーストシステムに
排気管面積を可変させるシステムを付けると、低回転域のトルクを高回転域のパワーを両立しやすいみたい。

で、カワサキもヤマハも、そういったシステムが取り付けられていた場所が、集合部の直後でした。
今まで音量低下を狙っていろんな形状のバッフルを使ってきましたが、目的が音量低下だったんで取り付け位置なんかは
そのバッフルが固定出来きればドコでもよくて、固定位置なんかに注意を払うことはしていませんでした。
しかし、そのバッフルで低回転域のトルク感を得ようとするなら、バッフルの固定位置って大事かもしれない。



ヤマハのEXUPの写真。
これはFZR750R(OW01)の。
確か下は250から上は1000までEXUPが装備されたはず。


今使ってるステンチューンマフラーは、どう見ても高速型のエキゾーストシステム。低回転域向きには見えません。
特に4-2-1の集合部。1になるところが非常に太いパイプ形状で、高回転時によく排気ガスが流れそうな太さです。
自作バッフルを使って、ヤマハのEXUPのように低回転域のトルク感を得ようとするならば、その1になる集合部分の直後に
あのバッフルをもってくれば可能かもしれない・・・・・と想像したんです。


     
改めてステンチューンを観察すると
長さも短ければ、パイプ太さがかなり太め。
低回転なんか意にも介さないような作り方です。


日本製並列4気筒向けのリプレイスマフラーは、それが4-1でも4-2-1でも、パイプの太さがあからさまに太いのは少な目。
4の部分も2の部分も1の部分も、だいたい同じような太さ。若干1のパイプが太いかもしれないが、ステンチューン並みに
1のパイプが太いのって無いような。


     
空冷4気筒での4-1マフラーを装着したバイクの写真・・・を抜粋。
エンジンからのパイプが集合して1本になったとしても、
パイプ径はさほど太くなっていない。


ステンチューンマフラーで低回転域のトルクを得るのに、バッフルでパイプ径を細くした効果をねらうならば、
そのバッフル取り付け位置は集合部の直後じゃないと効果が薄いんじゃない?きっとそうにちがいない。
太い部分があると、その部分で排気ガスの流れ方が変わってしまい、バッフルに流れ込む際の流れ方&効果が変わって
狙った結果にならないのではなかろうか?きっとそうにちがいない!



だとするならば、こんなに奥にとりつけちゃ意味ないじゃん!



と言うコトで、2024年仕様から2017年仕様バッフルへ戻しました。
写真撮ってませんが、2017年仕様バッフルにスチールウールを増量巻きつけ後
2024年仕様に使ってた大径ワッシャーも移設して取り付けしました。
2024年仕様バッフルでは取り付け長さを稼ぐための小細工でしたが、
今回は集合部直後に取り付け位置を調整するための小細工です。


マフラーエンドのバッフルも、前回『バッフル形状に戻した』バッフルから『ただのパイプ』のバッフルに作り直して、
集合部バッフルの取り付け位置を『2から1』への集合部になるべく接近させて取り付けるようにして、
取り付け位置以外は同じ使用条件(同じバッフルの組み合わせと仕様)になるようにして作業完了。
これで、作業前と後での比較検討ができる。


     
ワッシャーとかを使って、バッフルがこのくらいの位置になるように設定して、
接続部を差し込んだらマフラー集合部の近くにくる・・・・はず。


     
バッフル先端部もファンネル形状になるところまで
サンダーでカットしてみました。
これでより集合部近くまでセット出来る。


2024年GW追記2回目
2017年仕様バッフルにしてちょっこっと市街地を走ってみたら、こっちの方がトルク感が良い。
7年ぶりに車検を取って帰ってきた時と同じバッフルを入れているはずなのに、接続部のバッフルの位置を変えただけで
アイドリングから3000回転くらいまで排気音がバラけて聞こえてたのが著しく減少してキレイに揃った音色になり、
その回転域のトルク感がかなりあるように感じられました。バッフル位置の変更だけで、こんなに変化するんだ。
エンジン回転の上がり方も、2024年仕様バッフルよりも軽い感じで吹け上がり、気持ちよく走れる・・・・・気がします。
排気音量もまあまあ減って(組み合わせだけなら、96dbになってるはず)、普段使いに問題ないレベルになってる。
バッフル位置って、結構エンジン性能・特性を左右するんだ?

これでもう一回高速を走ってみて、『4速で7000回転』の壁を確認したり、接続部に入れた2017年仕様バッフルの
取り付け位置を変化させて走ってみたい。それに、2024年仕様バッフルも形状変更(=ちょっと短くする)をして
どう変化するかを実験してみたい。
・・・・・・・・といろいろ考えが巡りますが、2024年GWは終了しましたので、それは別のタイミングでやろう。


2024年5月追記
時間の隙間を狙って、ちょっとだけ走り回ってみました。市街地・下道では、比較的良い感じだとは思います。
ただ、交通量の無い土手沿いの道で『4速で7000』を試してみたら、2024年仕様バッフルを取り付けた時と同じく
6000で何か頭打ちの感じで、それ以上回りたく無さそう。何か回らない理由が他にありそうな雰囲気。


2024年5月追記(2回目)
試乗時に、『4速・6000』で頭打ちになってしまい、それ以上回ってくれないのはナゼか?
しばらくいろんな資料(主に昔のBS誌)を参考にしたり、過去のマフラーの実験結果を思い起こして、想像したのが
「マフラー集合部と接続部バッフルが近すぎるから、高回転が回らない」という事でした。
ヤマハのEXUPをマネしてバッフルを集合部に近づけて、その結果低回転域でのトルク感が増えたけれど、
EXUPのように排気管面積が可変しないから、高回転域ではその近さが排気抵抗になっているんじゃない?
バッフルは2017年仕様で、過去に高回転域まで回ったヤツだから、前回との違いで言えば、その違いくらいしか無い。
(厳密には、モトロニックが『ビックリマーク』ではなくて、『フラットROM』のだけど、そんなには違わないだろう)

で、そのバッフルの固定位置の違いで変化するか試してみました。



マフラーを外して、グルグル巻きにしたステンレスウールを解き


     
そして、マフラー集合部の近くから、集合部から離れた位置にバッフルが来るように
ステンレスウールと位置決めワッシャーを再固定して、走り回ってみた。


結果は、「4速で7000」まで回った。しかし、ちょっと残念だったりする。
市街地とかでは低回転域からトルク感があって、春先にディーラーから帰ってくる時よりも扱いやすいくらいだったけれども、
高速を走ると「4速で7000」に壁があって、それ以上回らない。前は8000まで回ったのに。
多分、マフラー集合部とあのバッフルの位置が重要なんだろうな。
今の位置(集合部の末端とバッフルがパイプ内で接してるような位置)だと、低回転域~中回転域向きになって、
これより後方(集合部とバッフルが離れてしまう位置)だと、中回転域~高回転域向きに変化する・・・・・?

何となくそんな傾向がつかめた気がします。
じゃあ、そのバッフル位置をもうちょっと突き詰めようと思うところですが、一方で「7000まで回ればいいでしょ」と思ったりして。
すぐに手を付けるようなことはしないで、新たな方法・・・・・新しいバッフルを作る・・・・を模索してみます。


2024年6月追記
ネットでバッフルの代わりになりそうなパイプを探してみたら、良さそうなサイズのパイプがあったんで、買ってみた。


     
今使っているパイプよりも太くて、過去に太すぎて入らなかったパイプよりも細いパイプを購入。
購入先はアマゾン。
ついでに『自作バッフル』を作るのに必要なバッフルや段差のついたパイプなんかも買ってみた。



仕事の空き時間に仕事用の工具をフル活用して
新しいパイプのサイズに合わせて、バッフルを加工。


     
今メインで使ってるバッフルと長さを揃えて完成。
ほんの少しだけ直径が太いので、多少変化するのを期待します。


     
過去に切ってしまった部分は残し、マフラー集合部から離れた場所にバッフルがくるようにしました。
それと、流れる排気ガスがちゃんとバッフルの中を流れるようにして
バッフルの効果が出るのも狙ってます。


しかし、パイプの直径がほんのちょっと太くなっただけで、ステンチューンマフラー内部で干渉して希望の位置まで差し込めず、
マフラー自体も固定位置で固定することが出来ませんでした。・・・・・・せっかく作ったのに。
もう数センチパイプを切り詰めるか、別のバッフルを作り直すか、どうしようか?
今出来ることは、今使ってるバッフルを元に戻して、K100RSを走れる状態に戻すことです。


2024年6月追記(2回目)
時間を作って、もう一度マフラーのバッフル交換にチャレンジしてみました。
使ってる材料は同じようなモノだから、ちゃんと押し込めば入るはず。・・・・・・なんだけど?


     
寸法的には問題無いはず。でも、定位置までマフラーを戻すことが出来ない。
どっか干渉してる?
ステンチューンマフラーの入り口部分が微妙に曲がってるから
その曲がりが原因なのか?



よく観察してみたら、口径を調整するバッフルのところに
何かと当たって傷になったような跡が『グルッと一周』ついてました。
このせいか?


またもや失敗。また仕事途中で干渉する部分をカットするか。