BOOKS 2
今までに読んだ本についてのどうでもいいような独り言 第2章
バイク雑誌 ライダースクラブ誌のセレクションシリーズ。
ここを見てる人に質問です。「今乗ってるバイクに乗るまで、どのくらい時間・年数がかかりましたか?」
私の場合は、GPX400Rで4年くらい。GPX750Rなら約10年。(高校1年の春からの換算で)
K100RSでは、気になりだしてから10年くらいかかってると思います。
大学時代なんかバイクに興味があっても金銭的な問題や免許の問題もあって
・・・・・大学在学中は中免で、限定解除は卒業が確定してから取りにいって、入社式直前の3月26日にやっと取得しました・・・・・
欲しいバイクがあってもすぐには買えませんでしたし、性格的に多種多様なバイクを乗り替えることに興味ありませんでした。
「これだッ!」と思うバイク以外にはあまり興味が沸かないというか、そんなに好みが移り変わりしないんですよ。
じゃあ、欲しいバイクに乗れない間は何をしていたか?私はひたすら乗りたいと思うバイクの記事の載ってるバイク雑誌を
買い集めてました。今回紹介するのはそんな雑誌。
これはライダースクラブ誌が過去に掲載したバイクの記事を、「国産4社」「BMW」「DUCATI」の種類別にまとめて一冊にした
ものなんです。
それまででもいろんな雑誌のバックナンバーなんかを集めてましたが、欲しい記事のためにそれが載ってる雑誌一冊まるまるを
購入するのって、ちょっと無駄が多いと言うか効率が悪いと言うか・・・・。それでも結構な数を買い集めてたなぁ。
しかし『これならそういったことも防げる』と思って買い集めました。
特にGPXなんか人気が無かったんで、これを買って非常に参考になった(資料的に助かった)と思います。
ちなみに「BMW」はR100RSのことが知りたかったんで買って、「DUCATI」のはパゾが気になって買いました。
後年、好みが変わって「BMW」のはK100RSの購入時の検討資料となり、「DUCATI」は2冊ともお蔵入りしました。
なんで「DUCATI」のが2冊もあるかと言うと
パゾ750が「1」パゾ906と907IEが「2」に分かれてたんで両方とも買っちゃいました。
”キング”ケニー・ロバーツの本
今度は「バイク」に関係する本ではなく、「ライダー」に関係する本です。
前回紹介した本などと同じく、高校時代か浪人時代に通ってた予備校の近くの本屋で買いました。受験勉強そっちのけで。
バブリーだった当時、こういった「業界の有名人」に本を作ることが結構行われたらしく、大きい書店でもなく普通の本屋に
こういった本が並んでいました。
確かこの他に、ランディ・マモラと知らない日本人の書いた本も一緒に並んでいたのですが、「無難」な選択として
”キング”の本を選びました。全盛期とは時代が異なっても、やっぱり有名人の書いた本の内容って気になるでしょ?
これを書いていたときのケニー氏は相当マジメに取り組んだようで、いわゆるテクニック面だけの内容だけではなく
トレーニング論やレース前の調整(レース当日ではなくて、レースウィーク中からの調整)を事細かに書き表していて
「何かの片手間」にやった仕事では無いように思えます。
※白い本の方なんか、レースシーズンが終わってからラグナセカでYZRを使って細かな写真を撮ってるし、コース取りの説明を
現役だったレイニーと2台並んで走って違いを見せたり、結構贅沢な作り方をしてました。
当然、これを買った当時はバイクどころか免許も無い身分だったので、ただ読んでイメージするだけ。
狙ってたバイクがGPXだったとしても、「将来もしかしたら使えるかもしれない内容かも?」と思ってました。
が、しかし、・・・と言うかやっぱり、イメージどうりにはならず。
GPXじゃなくて何かレーサーレプリカでも乗っていれば多少なりともそれっぽくなったかもしれませんがね。
それでもたまに本棚から出して読んでたりはします。
左のは「岩下コレクション」にもあったヤツ。
右のは自伝的要素も持った内容になってます。
篠塚健次郎氏の本
バイクとは全然円も所縁もないのですが、ここのネタを埋めるのに本棚から引っ張りだしてみました。そんな本の紹介。
日本でも有名な『パリダカ』に出場していた篠塚氏が書いていた本で、バイクに興味を持つ以前・・・・小学生時代から
パリダカを見ていた影響からか、こういったのが出たらすぐに買い集めていました。
それぞれある種の自叙伝的要素のある本で、プロドライバーとしては珍しい「会社員ドライバー」の内容も綴っています。
こういったドライバー(ラリーに限らず、F1やGTシリーズも。もっと言えば4輪だけではなく2輪も)はプロとしてレースチームと
契約を結んでレースをする(と思う。ちゃんとした内容な知らない)のですが、篠塚氏や「永遠の2番手」と思っていた増岡弘氏などの
「会社員ドライバー」(三菱自動車の普通の社員がレースをしてる)がどうやってパリダカなどの出張仕事をしてるのかとか、
ラリーが無いときの仕事とかは何をやってるのか?とか『会社員がラリーという仕事をどうこなしてるか』が書かれています。
「好きな事を仕事にする」と言う言葉がありますが、必ずしもその言葉が「好きな事で生計を立てる」ということとイコールでは無いことを
こういった本を読んで思い、人生何か吹っ切れたような気がします。(読んだ本人が勘違いしてます。)
右の本の帯にも書いてある「サラリーマンだったから、世界一になれた」。
これらの本を読んでると、この言葉が重く感じられます。
アリ・バタネンの本
バイクとは全然円も所縁もないのですが、ここのネタを埋めるのに本棚から引っ張りだした有名ラリーストシリーズ第2弾。
確かこれは古本屋に行ったときに見つけた本だったな。ダメだよぉ、こういうのはちゃんと保存しとかないと!
上の篠塚氏のライバルと言ってもいいでしょう。多分それくらい有名な人だと思う。
この本も自伝的な内容で書かれているのですが、篠塚氏と比べるまでも無くこっちがより一層プロドライバーとしての
仕事内容が書かれていると思います。
まず何が違うか?まず事故・アクシデントの類が多い!篠塚氏と比べてですが、「何でそんなに事故る?」と思うほど車を大破させてます。
今風に例えるなら、文字どうり「正社員VS派遣社員」くらいの待遇差があるのかなぁ?
契約社員として最高の結果を求められて走らなければならないのか、レースリザルトを見ると大体が「1位」か「リタイア」。
そのリタイアの原因が大体「事故」か「コースアウト」で、そのたびに長い期間入院&治療期間を必要とするわけです。
よくそんな仕事を続けられたなぁ。
篠塚氏はリタイアはあっても、事故で入院ってあまりなかったような気がします。
それに、レース成績やチームの都合でいろいろと所属を変えていくのもより「プロらしい」なと。
(それこそ篠塚氏のようなドライバーの方が珍しいんだけど)
ただね、こうやってプロとして成功しただけでもすごいと思います。
本の一文にはこういった行があります。「私はラリーの資金を稼ぎだすために、道路工事現場でアスファルト舗装の仕事をしていた」
一度プロとなったら、もうこういった仕事には戻れない・戻らない覚悟が必要なんだろうね。
プロとして成功したけども、今どこで何をやってるのだろう?
ルマン関係の本
バイクとは全然円も所縁もないのですが、ここのネタを埋めるのに本棚から引っ張りだした本の第3弾。今度はルマンです。
よく思い返してみると、どうやら「スプリント」レースよりも「エンデュランス」レースの方が自分の好みのレースらしいことに気づきました。
パリダカしかり、このルマンしかり。後は8耐とかデイトナ24時間とか、大きく含めるとWRCラリー関係とかも。
で、このルマン関連本ですが、表紙を見て分かる通りマツダがルマンに優勝した後に出たモノで、
当時マツダのルマン優勝にかなり影響を受けて買いました。やっぱり、こういうのは出たときに買わないと無くなってしまうからねぇ。
左の本はマツダのルマン挑戦を主に技術的な面から捉えてると思って読んでる本。
マツダのルマン挑戦の歴史をエンジン・フレーム・ボディデザインとかどのように製作改良していったかを書いてあり、
エンジンの技術解説の辺りを除いて素人でも楽しめる内容だと思います。
この本を読んでると、マツダ757以降の車が当時の他車(たとえばトヨタとかニッサン)と比べて「モデルチェンジ」的なことが
少なかった?と思います。これを読んで、『地道に改良してった』と思うか、『単にお金が無くて出来なかった』と思うかは自由です。
右のは当時のドライバーの寺田陽次朗氏の書いたモノで、91年のルマンでの様子を中心に自身の過去を振り返った
内容になってます。
だいたいどんな雑誌でもレースのことを詳しく書いてあるものですが、実際にレースを走ってる様子を書いてる本
つまり上の篠塚氏やバタネン氏のような本ってのは意外に少ない(まあ、自分の好みに合うってのも含めてのコトですが)ので、
こういった本を読んでレースの結果だけではなくレース中のドライバー目線での様子を読むのも結構面白いです。
最近(2008年12月)、不景気による自動車業界の暗い話題が多いですが
いつかマツダがルマンに帰ってきてほしい。