03'北海道ツーリング
GPXに乗って「水曜どうでしょう」参り。




「水曜どうでしょう」と言う番組があります。

その年のGW前後にその番組を見てしまったのです。
たまたま「それ」を放映していた千葉のU局のTVを見ていたら、「4人組」が「罵詈雑言」で罵りつつ車でアメリカ横断していました。
なんてことのない番組だったんですが、・・・ハマりました。その年の7月にはもう北海道ツーリングの目的が決まっていました。

北海道へ行って「どうでしょう」関係の所を回ってみよう。
それより、どうでしょうグッズを買いまわろう!


盆休みが4日取れたので(肉体労働者は休みが少ない)それを有効に使う(目一杯使う)ようにして、いざ北海道へGO!


8月13日
常磐道→東北道で一路青森港を目指す。のですが、船の出港時間が夜の11時なのですごく時間に余裕があるから
ちょっと寄り道。青森ではなく八戸へ行って、アメリカ軍の三沢基地と八甲田山を回って青森港へ行くことにしました。

八戸ICからそのまま高速の続きで「なんとなく」三沢基地の近くまで来てしまい(2003年に1998年度版ツーリングマップルを
使用したので、新しい高速道がわからなかった)、道なりに走ったら「なんとなく」基地正面ゲートに到着。
果たして米軍基地を堂々と写真撮影して無事に帰れるのか?そんな心配をしつつ基地の様子を伺う。そんなことしてると
逆に捕まりそうだけど・・・・。その場にいた日本人警察官?に聞くと「誰も見ていなければいいんじゃない」と大らかな
回答をしてくれたので、その人が去り基地からの車の出入りが無くなった所で一枚撮影。そして逃げるように出発。

    
三沢基地前と三沢駅の写真。街中でも結構「英語」が氾濫している町でした。


八甲田山の慰霊碑

三沢から八甲田山経由で青森港へ抜ける途中。これも「話題」としては欠かせないところを一枚撮影。
取り立てて興味があるわけでなく、「証拠写真」扱いですなぁ。
が、そんな行いが悪かったせいか、ここまで来ていきなり雨に降られました。(大した雨でなかったので雨天決行で走破)
それでもまだ時間があったので、青森港近くの健康ランドで時間調整してからの乗船でした。



8月14日
思いっきり早朝、函館港に到着。
船内で一緒になった人と別れつつ、(Big−1にむりやりコンバットマフラーを付けた方、お元気ですか?)
国道5号線→230号線で札幌市街を目指す。
毎年こっちに来てから後悔するのが「意外と寒い」をいうこと。この年も同じ目に遭いつつ北海道を走る。
たぶん今度来たときも同じことをするだろう。だって、本州は暑いからそんなの着て来たくない。
このときの服装は「メッシュジャケットに普通のジーパン」です。まさに本州仕様

9時ごろには札幌市街に到着。やっぱ北海道の道は走りやすくていいや、千葉とはちがうねぇ。
そして、足掛け6年目にしてついにあのクラーク像の撮影に成功。しかし深い感慨みたいなのは無し。ここよりももっと重要
本命の場所に行っていないから、そこを目指すのだ。


北海道で一番有名な銅像(たぶん)
二番目が細川たかし像か?



やって来ました、「水曜どうでしょう」の聖地に立ったぞ!!
今回のツーリングの三分の一くらいの目的は達成した感じ。TV画面でしか見たことのない場所を実際に見るのは
なんかいい気分。GWの木崎湖もそうだけど、TV画面と自分の目では迫力が違う!
昔、中学校時代の理科の先生が言ってました、「何事も自分の目で確認しないと本当のことはわからない」。
・・・・先生すいません、意味を履き違えてます。

      
TV局全体写真と「」にある公園。この公園で番組の予告編を作っているんです。
「どうでしょうバカ」には聖地のような場所なんです。


TV局正面玄関前にて、証拠写真



「証拠写真」を撮り終えて、今度は市内の「どうでしょう」グッズを扱うお店に移動。
札幌パルコとその近くの地下街にあるHTBショップと普通のCDショップで、ステッカーやONちゃん人形やCDとかを買いあさり
昼食もその近くにある「ベトナム料理屋」にておいしいフォーを食して非常に満足。
(「どうでしょう」を知っている人はわかるでしょうが、知らない人は何それ?と思うことでしょう。)
この時点で今回の北海道ツーリングの三分の二くらいはすでに消化した感覚でした。

高揚した気分のまま、今回の宿泊地である旭川に向かうべく12号線を岩見沢方面へ向かう。
この途中で寒いのに我慢できずホーマックにて398円のヤッケを購入。それでも寒い。
岩見沢から富良野を通って旭川に行こうと452号線に入ると、向こうから来るライダーがなぜかレイン仕様
車もなんとなくウエットな感じで、すごく嫌な気配がする。
ちょっと様子見で途中のパーキングで待っていると、やはり富良野方面からくる車両は濡れている。
向こうから来た人に聞いて見ると「富良野辺りですごい集中豪雨みたいな雨に降られてまいった。」とのこと。
そうしたら、もう少し様子を見てみるか・・・・とそこに小一時間くらい休憩。わざわざ北海道にきて雨天決行で走ることもない。

〜小一時間経過〜

いいかげん出発しないと旭川に着くのが遅くなる、と思って出発したら2kmも行かないうちに集中豪雨
急いでUターンしてさっきのパーキングへ逃げよう・・・・・・そこもすでに集中豪雨
結局もと来た道を20km以上戻る羽目になり、無駄な時間とガソリンを使ってしまった。
地図で452号線以外で旭川へ行こうと探してみると、残るは12号線か高速・・・・・時間も使ってしまったので高速を使おう。
北海道まで来て高速使うの?と思うでしょうが、使うのは今回が最初では無いので気が楽です。
おかげで時間的帳尻が合いそうなぐらいにスムーズに旭川に向かうことが出来ました。
でも、残り30分位でまた雨。ずぶぬれになって旭川のビジネスホテルに到着。
部屋で濡れた服を乾かしながら、持ってきたラジオで現地FM局を聞いていました。

8月15日
まだちょっと生乾きの服を着つつ旭川を出発。向かうは最北の宗谷岬。単純に行って帰ってくるだけのルートだけども
行って見たいんだからしょうがない。
40号線をそのまま北へ向かい、途中で日本最低気温のモニュメントのとこに寄ってまた40号線に戻る。
ここは、夏に来ても寒かった。(気温じゃないですよ、雰囲気が


今回のツーリングで見かけたキツネ。
以前にも見たんだけど、意外と小汚い。

音威子府まで来たら、今度はそこから山越えて日本海側へ出て、お決まりのコースである106号線で一気に宗谷岬へ。
久々の宗谷岬はいいねぇ。いかにも「北海道へ来ました」感がでて非常によし。
なんてことない場所なんだけど、いいんだよねぇ。というより、ここまで来る途中の風景とか道が良いってのも理由の一つ。
106号線の直線や、反対側の238号線・275号線とかまず本州じゃ無い道だから、こっちに来たらどうしても走りたい道
なんです。(宗谷岬からの帰りの238号線で現地のNinja900Rと追いかけっこして遊んだりして)
他にも北海道は良い道がいっぱいあるから、ここだけって訳じゃないんだけども。

      
106号線と途中の「北緯45線」モニュメント。


お決まりの宗谷岬。

宗谷岬からいったん枝幸まで出て、お土産の毛蟹を宅急便で送る。
中身はともかく、「毛蟹で有名な枝幸で買った」と言う事実が、お土産の性格上重要なわけで・・・・・。
本人は蟹とかに興味なしなので、特に問題なし。
枝幸から12号→120号→49号→60号→101号→61号と交通量の少なそうな道を通って旭川に戻ろうとすると
行き先に真っ黒い雲が立ち込めている・・。
大丈夫かな?と思っていると向こうから来るライダーがなぜかレイン仕様
また昨日みたく雨か?・・・・・・・・雨になりました。
当然レインスーツを着用。だってその場所から、あと2時間くらいは乗る必要があるから。
旭川に着く頃には土砂降りの雨で、ホテルに着くので精一杯な感じ。着いて満足。
あまりにズブ濡れになっていたから、ホテルの施設で洗濯・乾燥して、明日からの帰りに備えてさっさと寝ました。

8月16日
北海道最終日。室蘭に6時くらいに着けばOKの予定なので、余裕はありました。
ホテル前で荷造りをしていると、近くにエジプト料理店の看板が見えた。
そこでしばしの思案。昼に、ここで飯食ってから行こう。そのときは行けると思ってました。


羽衣の滝・・・・です。


ざっと地図を見て、昼まで(11時くらい)に旭川に戻ってこれそうなルートを考えて、十勝岳展望台と羽衣の滝を回って
来ようと計画を立てて、即実行。
十勝岳に行ったら、ガスっててよく見えないし、羽衣の滝に行ったら、きれいだけどそんなに萌えるほどの興味があるわけでなく
・・・・はっきり言って完全なる時間調整でした。
で、旭川に戻って件のエジプト料理店での昼食。シンプルな味付けでなかなかにGOOD。おいしかった。
北海道へ来て旨い物には縁が無かったけど、久々の当たり。
店の店長もライダーの様で、「北海道から本州へツーリングに行ったけど、道が狭いしすぐ目的地に着くねぇ」なんてことを
教えてくれて、住む所が違うと、見え方が違うなぁ・・と感心したしだい。

昼食が終わって時間がちょうど12時くらい。出港が7時。出港前の余裕もほしいから、あと5時間くらいで着かないといけない。
旭川から室蘭まで5時間で行く・・・・・結構ぎりぎりできわどくて厳しいかも。でも行けるでしょ
あとはひたすら室蘭に向かって走るのみ。途中で止まるのはガス補給くらいなもので、たんたんと距離を縮めていく
予定が・・・・・・なかなか予定どうりには行かない。
苫小牧まで来たときには、かなり予定が押していて「苫小牧からのフェリーの予約が取れていたならなぁ」と本気で
悔やみました。しかし室蘭まで行かないと家に帰れない。
白老まで行って流石にこのままじゃまずいと今回2回目の高速道路での移動。
室蘭に着いたのは出港1時間くらい前でした。間に合ったとはいえ、あまり気分のいいものでないです。
しかし、なんとか帰れたんだから、よかったよかった


今回の北海道ツーリングでの教訓。
1、予定はもっと余裕をもって立てましょう。
2、寒さ対策をしっかりして行きましょう。
3、休みを目一杯使うのはやっぱり楽しい。