ツクバ・BOTT
YAH!YAH!YAH! BRITTENがやってきた!


まず最初に、かなり昔の出来事なので記憶が必要以上にあやふやです。
実際に行った人で、「事実と違う!」と思うひともいるでしょうが、気にせずに進行します


※フィルム写真しかないので、それをデジカメで撮って載せています。
かなり画像が見にくいですが、ないよりマシってことで。


あるときBS誌を読んでいると、98BOTTにブリッテンが参戦すると言う記事が目に入って、私は居ても立っても居られなく
なりました。

ブリッテンとは・・・ニュージーランドの故ジョン・ブリッテン氏がエンジン・フレームなどをほぼ自作して作ったレースバイクで
アメリカ・デイトナBOTTで活躍していた「当時世界最速Vツインレーサー」だったんです。

それがツクバBOTTに来るっていうんですから、これを見に行かない理由なんてないでしょう。
98年当時、某住宅メーカー(本社盛岡)の某営業所にいた私は、営業所長に頼み込んで営業上大切な時期のGWに
休みをもらって、ツクバサーキットに行きました。

4月29日当日。
カメラと地図とRC誌95年7月号(ブリッテンの特集があったんです)と油性マジックを持ってツクバサーキットへ向かいました。
目的はブリッテンを見て・ブリッテングッズを買って・あわよくばサインをもらおう。今にして思えばすごくセコイ。
たぶん、このときを逃したら二度とブリッテンチームは日本に来ないでしょう。とにかく時間とお金が許す限りのことをしようと
意気込んでました。
ツクバサーキットへは初めて行くので、「たぶんBOTTを見に行く人だろう」と思えるバイクの後についていき、何とか到着。
早速中に入ろうとしていると、駐車場脇でビューエルの試乗会がやっていたのでいい機会とばかり乗って見ることに・・・



何種類か用意されていた車両のなかでそのとき空いていたS1Wに試乗が出来たんですが、好みではS3に乗りたかった。
それは置いといて、簡単なアンケートを書いて簡単な説明を受けたら、早速エンジン始動。途端に、
ドドッドドッドドッドドッドドッドドッドドッ
思わず笑っちゃうほどの振動。よくハーレーなんかで鼓動とか言ってますが、そんなことを通り過ぎてただの振動にしか
感じられないぐらいの揺れ方。これでボルトとか緩まないのか?不安でした。
限定解除して初めての400cc以上のバイク外車初めての道を走るという条件の下出発すると、そんな不安を置いていく
トンでもないダッシュ力。嗚呼1200ccってすごいトルクなのね・・と思う暇も無く回転が上昇するにつれて、
ドドッドドッドッドドッドドッデデデデューーーユーーーン・・・・・・と少なくなる振動。
おおっ!すごい!!振動が無くなる!・・・・・あ、信号だ。減速すると今度は、
ーーーデデデデドドッドドッドドッドドッドドッドドッドドと元に戻る。
ものすごい変化の仕方で乗ってる人間を感動させるバイクでした。
けれども、試乗して
    一、とにかく振動がひどいと感じた
    二、自転車みたいに狭く小さいシート(S1Wがね)
    三、ニュートラルが出しにくい
    四、ニーグリップをどこでやるの?
    五、エンジン熱い 
とか、目に付いてしまって、この時点で「将来、買うことは無いだろう」と自分の心の中に思いました。
「二番目」のバイクなら買うでしょうけど、一台で何でもこなすのを思うとちょっと辛いバイクではないでしょうか?



試乗を終えて、震える感覚を残しながら入場券とパドックパスを買って、いざサーキットへ入場!
いろいろな出店や参加チームのテントをかきわけて、見つけましたブリッテンチームのテント!やはり来た人みんなが
気になるのか、すごい人だかり。
初めて現物を見た感想は、「縦に細長い」バイク。なんか見ていて見た目の不安定さを感じさせるバイクに見えました。
とにかく写真を撮って、ブリッテングッズを買おうとテントに近づくと、そこにチームの人がいるんですが、当然外国人
ここでもう勝負あり。完全にビビッていました。片言の日本語と英語でコミュニケーション(をとったつもり)で
グッズを買いあさり、そそくさと脱出。サインは諦めました。

   

      

ブリッテンV1000.
個人がほとんど自作したバイクってのがすごい!

ここまででこの日の目的の大部分はクリアーしたので、比較的ゆったりした気分で他のテントを回って見ると、有名ショップの
バイクがあちこちに置いてあって、それはそれで見ごたえのあるものでした。
ブリッテンのとなりがサンダンスで、ミハラスペシャリティのドカ、フラットのボクサーレーサー、平さんのTRX、モリワキのVTR
その他今までバイク雑誌でしか見られなかったバイクが目の前にある! なんか得した気分。
そんな気分の上にさらに・・・・・「あそこに居るのはBS誌の編集長?」、「あれは森脇さん本人?」・・・・バイクだけでなく
有名人もいるのが気分を盛り上げるのでした。

     
     サンダンスのハーレー                 タイラレーシングのTRX

     
ミハラスペシャリティのドカ                      フラットツインのレーサー



レース自体は、可も無く不可もなくといったとこ。
いろいろなクラスのレースがやるのはいいんですが、ちょっと各レースの時間が短い。レース写真を撮っていても
もう終わりって感じるのが多かった気がします。途中のデモ走行(たしかドカがやってたような)なんか要らないんじゃない?
まあ、この手のレースは長時間見ても面白くないのかな?初めてレース観戦した人間の感想です。

その日の最終レース。待ちに待ったブリッテン登場。はっきりいってブリッテン以外眼中なし
そのブリッテンの走りは・・・・パワーもてあまし気味の様子。最終コーナーからの加速で必ずと言っていいほど「ウィリー」。
やはりツクバは狭いのか?全力での加速が出来ないような感じがしました。
最後なんか余裕の(?)ウィリーでチェッカーを受けていました。見ていたこっちが「不完全燃焼」気味。鈴鹿とか富士とかの
広いところでやったらもっと違った走りが見られたかもしれない。
日本も空いた土地にゴルフ場ばかりでなく、サーキットでも作ればいいのにと本気でそのときは思いました。

        
レース直後の写真。


レース終了後、もう一度ブリッテンチームとかの写真を撮って一日が終わりました。
無理言って休んだかいのある休みでとても有意義な一日でした。

やっぱ、記憶が薄いなぁ・・・


当日の戦利品。
Tシャツなんか、恐れ多くて今だに着た事がない!