99’北海道ツーリング
GPX400R最後のツーリング


GPX400R北海道に立つ。



去年の雪辱戦を果たすべく、3泊4日の休みを使って行って来ました北海道!
この年の北海道ツーリングには雪辱戦以上の意気込みがありまして、・・・・GPX400Rでの最後のロングツーリングなのです。
この年の12月で手元に来てから3回目の車検の予定になるのですが、その車検を通さずにGPX750Rを時期二台目に
購入しようと決意して、GPX400Rでツーリングにするのもこれが最後。
てなわけで、最初で最後の北海道ツーリングに向けて社内の根回しや天気予報のチェックなど準備に余念がありませんでした。

8月9日
ひたすら東北道を北へ走って青森へ。フェリーターミナルで函館行きの乗船券を現場処理で購入して函館に着いたのが
確か夜8時過ぎ。そして、現地のビジネスホテルなどを手当たりしだいに回って空室のあるところを見つけて
やっと一日が終了。
コンビニで夕食を確保して、一息ついたらもう10時近かったと思う。


北海道上陸後の一枚。数少ない400Rの写ってる写真。


道中に見つけた当時勤めていた某住宅メーカー(本社盛岡)
工事途中の建築現場。

8月10日
早朝5時前からホテルを出発。今日一日で小樽を回って富良野へ行くつもり。
国道5号線で小樽方面へ向かい始めたら、道路上の標識に小樽までの距離が書いてあって・・・・・・240km!?
このとき北海道って広いなぁとしみじみ感心。ツーリングマップルも東北とかと北海道とで縮尺が違うのは気が付いていましたが
現地に行って本州とかと違う距離感の標識を見るとつくづく違う世界なんだなぁと軽くカルチャーショック。
本州でもせいぜい100kmそこそこのが関の山でしょ?
それでも道路事情が本州よりも快適な北海道はお昼前には小樽に到着。信号も渋滞もほとんどない北海道って
これほど快適ですばらしいとは気が付かなかった。
それまでは『北海道ツーリングってそんなに何度も行くようなもんじゃない』と勝手に想像していましたが、北海道を走って
その世界の広さを体で体感してしまうと、本州の道路じゃ物足りなくなる。やはり、何度も来てしまいたくなる誘惑というか
衝動というか、夏になるとそんな気分に襲われます。
そういった北海道の洗礼を受けつつ、小樽では適当に観光してお土産買って、早々に富良野に向かってGO!。
道路は北海道の魅力にあふれていますが、都市部(観光地とか)はほとんどこっちと変わんないと思うので
あまり魅力ナシ。お土産買ったら、北海道を走って満喫。


小樽の運河。




関根勤さんのマネージャーの実家。
リスナーなので行って見ましたが、入りはしませんでした。


確か・・・・石狩川方面から275号線→38号線と通って、富良野に行った、はず。
とにかく富良野駅前に行ってから、地図であの場所を再確認。・・・富良野と言えば、北の国からのロケ地でしょう。
北の国からは別にファンじゃないし、取り立ててTVとかを見ていたわけじゃないんですが、やはり田中邦衛氏の
『北海道はぁ良いよぉ〜』(小堺一機さんのモノマネで)と叫んでいるイメージがとっても強い。
ですので、これは実際に見てきたという証拠写真的に行ってみたというところです。
それに、行って見たら千葉のド田舎とそんなに雰囲気は変わんないし・・・・・・。
まあ、お土産を買えてよかった。そんなとこ。


富良野に入る前に撮った風景。
すごくきれいに思えて、思わず一枚。


北の国からロケ地の写真。
これだけなら千葉県内でも撮れそう。


それよりも重要なのが、今日の宿。やはりシーズンで目ぼしいところは皆いっぱいで空室ナシ。
しかたなく、駅前の交番で相談して、その知り合いの宿を紹介してもらって事なきを得ました。
予約してなくてもなんとかなるもんだ。

     
富良野にあった『北海道のへそ』の記念碑?
白っぽいのは朝霧のせい。


8月11日
本ツーリング最長ルートかな?富良野から帯広を抜けて襟裳岬を見て、後はひたすら苫小牧→室蘭→長万部→
函館と目指して行くのみ。襟裳岬を除いて止まるのは給油くらいなもの。他に観光なんかしないぞ!という決意のもと
また早朝5時出発。朝もやの中を一路南富良野に向かってひた走る。
やはり、北海道の道っていいなぁ。朝のせいもあるかもしれないけど、前を走る車も後ろを走る車も反対車線を走る車も
いない。そんな北海道独り占めに近い状態で一般道を50kmもノンストップで走れるのは気持ちいい。
それまで、そんなに長距離を一般道で止まらずに行けた事がなかったので、妙に印象に残っているんです。


道の途中で見つけてしまった幸福駅。
こういうのは止まるしかないでしょう。


ひたすら走って、最後の目的地襟裳岬到着。・・・・・・霧がかかって何も見えず。
それまでは結構天気良くって晴れてたのに、北海道の海は夏場でも冷たいのか?そういえば、小樽の海の近くでも
海水浴をしているような風景ってあったかなぁ?見てない気がする。北海道って海水浴って出来るんでしょうか?
それはさておき、霧の襟裳岬。灯台も役に立たないくらいなので、代わりに霧笛が等間隔のリズムで
ボボーーーーーーッとひたすら繰り返す。
結構耳にる。見るべきものが見えないので、襟裳岬お土産を買って(熊と鹿のカレー缶)北海道観光終了。
あとは函館に向かって帰りましょう。


襟裳岬にて。
霧がかかって全く見えない。
よく見ると、耳を塞いでいる様子がわかります。

襟裳岬からの帰りの道のりの遠いことったら・・・。
どこまで走っても行き着かない不安感というか焦燥感というか、そういう気持ちが頭のなかにモクモクと渦巻くなか
ひたすら走るしかないので、走ることのみに集中する。なんか気分は「走れメロス」・・・・別に約束も何も無いんだけど。
行っても行っても目的地に着かない。おまけにひたすら左は海、右は陸地・・・・・感動的な北海道風景が、長時間続くと
さすがに飽きる。なんか悪い夢でも見ているような感じ。
それでも走るしかないので、走りました。
努力のかいあって夕方遅くに函館に到着。しかし努力は続きフェリーターミナルでキャンセル待ちの列に並ばなければ
本州に帰れない。ラッキーなことにバイクのキャンセル待ちが多数乗船可能になり、その最後の方でうまいこと自分の
順番もその中に入ることが出来ました。もう普段の行いがいいから・・・・・

青森についてからは、確か・・・・フェリーターミナル近くの健康ランドで仮眠を取って、またひたすら東北道を南下。
丸一日かけて自宅に帰りました。

それから約2ヵ月後。
都内のバイク屋にて現在のGPX750Rを購入。そこの店まで750Rを引き取りに行くのが400R最後の走行になりました。
最後の走行距離がもうすぐ7万kmぐらいだったはず。750Rで帰るときにちょっとさびしくなったりして・・・・。

人生最初のバイクで北海道へ行けたのはいい思い出になりました。