ドーピング
アンチエイジングのための薬物投与





1万km早々のときにやってしまおうかと。
次回のオイル交換とかのタイミングを考えない、思いつきの行動です。


2011年の北海道ツーリング後の事です。
ツーリングに行く前にディーラーでオイル交換をしてもらった際に、いっしょに投入してもらったマイクロロンの効果を
確かめながら走り回った訳ですが、個人的感想として「やっぱりこういった添加剤って有用だよねぇ」って思ったしだいです。
(北海道ツーリング最中よりも前のディーラーからの帰り道でスムーズさが増す効能を体感できるくらいでしたから)

元々長持ちする・・・・と言われる・・・・・BMWのバイクですからもしかしたら不要なモノかもしれませんけど、
こういった添加剤は『必ずプラスになるわけじゃないが、入れてマイナスになることはないだろう』から、
小心者の持ち主はバイクを長持ちさせたいがために、乗ってるバイクに使用しておきたいと思うわけです。

そのツーリング後に思いついたのが、K1300Sにも添加剤を投入して、この先々も長持ちさせる意味合いも込めて
早めの対策をしておきたいなぁ〜ということでした。

で、今回K1300S用に用意したのが、前々から気になっていたGRPっていう添加剤です。


     
ライコランドにて購入。
K1300Sのオイル容量3.5Lに対応した200mlのを買いました。


GPXやK100RSで散々使ったマイクロロンも検討したのですが、・・・・・・・ちょっと実験的な意味合いも含めて
別なのを試してみたかったんです。
他にも、スーパーゾイルとかいろんな添加剤がありましたが、GRPの効能を謳うサイトでその内容を見てしまっていたんで、
マイクロロンと比較するのにこれ以外のモノは検討対象にもなりませんでした。
何か『ウチの製品は他社のとはちょっと違うゼ!』とも受け取れる内容にヤラれてしまったようです。


まず、今まで使っていたマイクロロンとの差異と、その対策を考えてみると・・・・・・・

マイクロロンと違って、GRPはオイル交換毎に添加剤を入れなければならないが挙げられます。
しかし、これはK100RSと比較して年間の走行距離が少ない=オイル交換頻度が少ないことで金銭的負担を
カバー出来るだろうから、オイル交換間隔をちょっと多めに(理想は3000kmだとしたら、4000〜5000kmとかに)
することも合わせて、必要最小限の負担増でいけるでしょう。

そういった費用面での負担を負ってでも、今まで使っていない添加剤を試してみたかったんです。




そのGRPを購入後、エンジンがある程度冷めるのを待ってから早速行動開始。


     
GRPの量=200mlをオイルタンクから抜いてみる。
使用した道具は物置に転がってたマイクロロンの空き容器。
ちなみに、添加量はオイル容量の5%くらいだって。


GRPの使用方法では、オイルを抜かずにそのまま投入してもOKらしいのですが、K1300Sのオイルタンク容量が気になって
(溢れたりしたらどうしようと思って)、ほぼ同じくらいのオイルを抜いて投入してみることにしました。
まあ、あの容器の目盛りで大体170mlってくらいでしょうか?
しかし、オイルがけっこう汚れてるように見える。このオイルはオイル交換後約1700km走行後のものです。

で、次にGRPを用意して、蓋を開けておき、心を落ち着かせながら精神統一。K1300Sのオイルタンクの入り口目がけて・・・



GRP投入ぅ〜。


・・・・・・こぼれないでよかった。
しばらくこのまま容器の中に一滴も残さないつもりで放置。その間に抜いたオイルとかを要らないウエスに染み込ませて
ゴミ箱へ。これは燃えるゴミで捨てよう。
そういった後片付けをしながらGRPが落ちきるのを気長に待って、最後にこの容器を取り除いて今日の作業は終了。
もう夕方だったんで、試走とかは別の日に。




で、次の週の休日。
いつものように早朝ツーリングへ走り出し、GRPの定着?のための走行をやってみました。
まあ、約100kmほどの距離だったと思いますが、・・・・・・・・・・あまり変化が感じられない?

『完全定着に1600kmほどの走行が必要です』と謳ってたマイクロロンが最初の100kmほどの走行でも
それなりの変化が体感できたのに比べ、このGRPは全くそういったのが分かりません。変化してるのか?
ネットで見てたサイトでは、『遅効性の製品で、初期の変化が100〜500kmの間で、エンジン内部の隅々までの処理は
10000〜20000kmくらいの間で完了します』
(極省略で)なんてなコトが書いてあったんで、
最初の100km程度ではそういった変化・・・・・・微妙ぅ〜な変化が気づかないんだろうな。

とりあえず、このまま気にせずに走行距離を伸ばしていってみよう。




〜しかし、バッテリー問題で走行出来ない期間があり、なかなか走行距離が伸びない〜




そして、やっと24ヶ月点検に持っていける時間が取れた頃までに、およそ1000km弱を走ることが出来ました。
その間にGRPを添加した効果・・・・・みたいのが何となくありました。

まずはミッション部分。添加前よりもニュートラルを出すのが幾分楽になった気がします。
また、シフトアップ&ダウンの際にも幾分動き方が滑らかになったような・・・・・・・。
一番感じたのは、それかなぁ〜。

それと、エンジンの細かな音が少し静かになったような。
添加前だと、それこそ時計のような精密機械が高速度で動いているように思える細かな音が、添加後には
ほんの気持ち程度でしょうが低減されたような感じに変化してる気がします。思いっきり思い込みの感想です。

やっぱり徐々に効果が現れるのでしょうか?マイクロロンよりかは遅いような気がする。
ま、点検から帰ってきたらば、もうちょっと走りこんでみよう。
※24ヶ月点検では、オイル交換もせずに本当に点検のみです。




添加後の様子(2012年2月)
前回のエンジンオイル交換からおよそ4000km、上記の添加剤投入後からはおよそ3000km走り回ったんで、
ディーラーに行ってエンジンオイル&ファイナル(デフ?)オイルの交換・その際にGRPの添加もやってもらいました。
当然、モノはこちらの持込扱いで。


     
2本目のGRP。
ディーラーでやってもらう際に「ファイナル部には5%。残りは全量をエンジンオイルに」と
注文してやってもらいました。


このように順調にGRP添加を進めているわけですが、その効果の確実に体感出来ているか?と問われると・・・・・自信が無い。
入れる理由としては「確実に効果があると確証を持っている」ではなくて、「1回入れた以上、継続して使ってみよう」ってとこです。
とりあえず素人でもわかる範囲での変化があった事例は「エンジン音の減少」と「ミッションの動き方がスムーズになった」の2点だけ。
一番わかりやすい変化だったのは、上にも書いたとおりミッションの動き方が添加前とは明らかに変わったこと。
これはずいぶんと動きやすくなったと思います。(それでも、GPXやK100RSと比べたら、まだ硬い動き方ですが)

エンジン音は、他のKシリーズエンジンの音とかを聞き比べていないので、確実な確証な無し。
こればかりは乗ってる本人の気持ちの部分が大きいかもしれない。

ただ、入れて悪いコトになったわけじゃないので、もうしばらく様子を見ていきたいと思います。
上にもあるとおり「10000km以上」走らないと効能が出ないみたいだし。



さて、この項目全てを体感できるのだろうか?




さらに添加後の様子(2014年7月)
あれから何度かのオイル交換→GRP添加を繰り返して、優に1万km以上を走行してみました。(本当は添加後13000kmくらい走った)

ます、添加後の変化・・・・じゃないかなぁと思ってる事象について。
納車後とかの感想で「非常に固いミッション」と思っていた動き方が軽くなりました。
これについては、メーター読みで2万km以上走りこめた部分もありますから、いわゆる慣らしが進んでスムーズになった部分も
大きいと思います。けど、このGRPも多少なりとも影響してると思い込んでる部分でもあります。

個人的に変化してると思われるのは、このミッション部くらいかな。
上の写真にもある項目については・・・・・・・・

燃費の節減・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・添加前後での記録を取っていないので、正確な比較はムリ。
アクセルレスポンスの向上・・・・・・・・・・・・・・・・・元々レスポンスの良いエンジンだから、あまり変わらないと思うし、分からない。
エンジン音の低下、出力の向上・・・・・・・・・・・・エンジン内部のノイズより吸気音の方が大きい。出力は175馬力より増えたか分からない。
機器の寿命を延ばし故障率の大幅な低減・・・そういったのはこれから期待する部分。
エンジン内の洗浄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マメにオイル交換してるから、どうだろうね?
優れた高温/低温特性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これもオイルの依存する部分が大きいと思う。


過去にマイクロロンを添加したGPX(400と750)やK100RSのように、長距離・長期間の所有による変化をまだ掴みきれていないし、
ミリテックを添加したサニーのように急に変化した訳でもないから、『効果がある』と確証を得たわけでもありません。
一番気になるであろう『パワーアップ』のことにしたって、元々が馬力のあるバイクですから、その中で多少増えたりしたって
乗り手(自分自身)がなかなか気づかないトコロじゃないかって思います。

それでもミッションがスムーズに動くようになったのは把握してますから、これからもK1300SにGRPを添加し続けるし
いまさら別の銘柄に乗り換える気もありません。
実験と捕らえるなら、これからも乗り続けてどうなるか?をチェックしていきたいと思います。




またさらに添加後の様子(2014年9月)



車検のついでにオイル交換し、エンジンとファイナルへまた添加。


オイル交換の度にGRPを添加しつづけ、ここまで走りこみました。
変化の様子で新たに提供するネタは無し。もう大体効果が出尽くしたくらいなのだろうか?
効果が出尽くしたとしても、添加を止める気はさらさら無い。止めたら、何かもったいなさそうだし。

そういえば、車検時の作業内容の説明で、「30000kmくらい走ったら、バルブクリアランス測定をします」というのを聞きました。
その走行距離での測定はディーラーでの作業義務のようです。
ま、その作業をするのは構わないんですが、気になるのがその測定結果。バルブクリアランスに変化が出てくるか?

確か縦Kシリーズってバルブクリアランスを走行距離からモニターしてる(BB誌vol30のK1200Sの記事にそういうのがあった)から
その予想数値との違いがあるのかが気になります。
そして、そのときにこの添加剤の効果が明らかになる・・・・・・のだろうか?いっそ、知らない方が幸せだろうか?


その車検後の説明で、ディーラー担当者から逆に聞かれました。「こういうのって効果ありますか?」
K1300Sでは、このGRPだけでなく空力チューンもやってるし、ブースタープラグなる謎のアイテムも取り付けたりしてるし、
K100RSも、マイクロロンプラズマブースターフラットROMもやってるし、さらにサイドカウル加工とか
いろいろとやりたい放題。
ただでさえBMW勢力内ではRより肩身の狭いKシリーズ(世間でもディーラーでもKシリーズをBMWと認知してない?)
そんなKシリーズ(それも縦と横の両方)を妙なアイテムで飾り立ててるのが奇異に見えてたりするのか。

で、そのときの返事。「こういったのは健康食品と一緒ですから。自分の信じたモノを取り続けるのが良いんです。」