ハイシート
日本人と外国人の体格差を体感しよう。




     
ハイとローとの差、3cm。




2010年春にやったK100RSの定期点検時にK1300S用のハイシートを注文しました。
本当は最初から装着しても良さげだったんですが、寒い季節にハイシートを装着すると寒さで体が縮こまるせいで
バランスが取れずに立ちゴケしそうな予感がしたのと、資金的に弱気になったこともあって
暖かくなった(資金的にも用意できた)今になって装着する決意をしました。

そして、K100RSの定期点検が終わるよりも早くディーラーに入荷したので、K100RSの定期点検が終わるのを待たずに
宅急便で自宅に送ってもらいました。
最初は定期点検の終わったK100RSに積んで持って帰る気でいました。しかし、ディーラーの人の忠告に従って
止めました。


     
かなり大きめの箱です。横幅で1mくらい。
これをバイクで持って帰ろうと思うのが浅はかでした。



ピンク色の緩衝材の下にさらに白い緩衝材が。



ついにご対面。ようこそ日本へ。



シート下のスポンジ部分にあったスタンプ。
生年月日は「2008年10月20日」らしい。


本当なら、早くローシートと交換して走り回ってみたかったんですが、『春先の雨の多さ』と『休日出勤の多さ』で
自由に走り回る時間が少なかったのと、定期点検が終わったK100RSに発生したリアブレーキディスク交換(2回目)
という大問題のせいで、乗り回そうなんて気分にはならず、GW前にちょっとだけ乗っただけでした。



K100RSの事が発生した前に注文したので、後の祭りな訳ですけど
それが分かっていたなら「別に急がなくてもよかったな」的アイテムです。
金額的にはハイシート≒リアディスクだし。


と、そんな訳なので、ハイシート初体験の感想を一言。

ローシートに比べて固く、ローシートよりも座面が狭く感じ、シートの前傾具合は両者変わらず。







GW前に簡単に感想を述べてからだいたい1ヶ月後。
休日ごとに何回が引っ張り出して走り回り、・・・・・・・・その間にリコール対策にも対応して・・・・・・・・やっと慣れたかな?
ハイライン車両ならではのRサス調整も同時進行でこなしつつ、何となくハイシートの感想らしいのを幾つか羅列。


その前に、せっかくだから物置からローシートを取り出して、ハイシートとの姿勢の差などを写真に撮ってみました。


     
左がローシート、右がハイシートでの跨った時の姿勢。
ローシートの方が若干膝の曲がり方が多い。
が、跨った本人はそれ以上に膝が伸びた感じを受けます。


     
で、ステップに足を掛けるとこんな姿勢。
はっきり言って、写真では違いがよく分かりません。
辛うじて、タンクの抉りと足の間隔が微妙に違うんですが・・・・・・分かるかなぁ〜。


さて、肝心のハイシートの感想ですが、・・・・・・・確かにローシートよりも楽だわ。
一応、身長は184cmありますが、ハイシートでの足つき性に問題はありません。
K100RSのシート高80cmよりも高いシート高82cmで、その2cmの差以上にシート高の変化を感じたりしますけど、
思ってたほどの恐怖感は無し。

一方、乗車時の姿勢(膝の曲がり具合)はローシートよりも緩くなって、跨った感じがK100RSに近くなったような気がします。
ほんの3cmの違いですが、膝下の3cmの違いは思った以上の姿勢変化を与えてくれるようです。
また、シートからタンク面へのつながり方もローシート時よりも自然と思えるような形状になったんで、
シートと車体・シートとステップのような他の部品・部分との相性もローシート状態よりか向上してるかな?

いやー、無理して買ってよかった。使えないシロモノだったらどうしようかと思ってました。




ウチのK1300Sはハイライン仕様なので、Rサスのプリロードと伸側減衰力が調整出来ます。
で、納車してから取り扱い説明書の標準設定値から始めて、Rサスをいろいろとイジッてみてました。
狙いどころは、「K100RSのようなK1300S」
そんなに飛ばすわけではないので、一般道での一般的な流れでも快適であり、それでいてK1300Sらしさを
保ってるような調整(セッティングとは言えない)を心がけています。
それがK1300Sなのか?という疑問は別にしておきますよ。

その調整の1つであるプリロード調整をするとRサスの固さが変化して、それに合わせてシート高も若干高い方へ変化する
(固い方へ調整するとRサスの沈み込み方が少なくなって、若干シート高が高くなった気がする)ので、
そんな状態でも良いかなんて思いながらローシートを使ってました。

しかし、そうするとRサスが自分が必要と思ってる以上に固くなってしまうから、乗り心地も固いものになってました。
個人的好みで言えば、もうちょっと柔らかめでも良い感じなんだけど・・・・・。
で、そういった調整による『シートが固い』と思えるような状態で乗ってました。ハイシートに交換してからも。


その調整法も、ハイシートに交換してから多少変化してきました。
シートが高いから、シート高を「高くなった気にする」調整にする必要がなく、以前よりプリロードを弱くすることが出来て
それに合わせて伸側減衰力もさらに弱い方へ調整し直して、「K100RSのようなK1300S」になってきた気がします。
※今の調整位置は説明書よりもプリロードが1/8強く、伸側減衰力は3/8弱くしてあります。
ローシート時はそれぞれ1/4強く・1/4弱くしてました。

まあ、もうちょっと調整の余地はあると思うし、これからも調整にチャレンジしたいですけどね。
イジりすぎて、泥沼に陥らないように注意!




そういった調整を重ねつつ、ハイシートの乗り心地はそんなに悪くないです。
こういったときにどうしてもK100RSと比べてしまうのですが、そういうことをするとK1300Sは負けます。
シート座面は前傾してるし、接地面積は狭いし、そのシート形状に合わせてしまったタンク形状が狭すぎて
体の位置が決定しにくいし、なんかネガの部分が目に付きます。

まあ、今までそういったスタイルのバイクそういったシートのバイクに乗ったことが無いから
そういった印象を持つのか?
でも、ローシートには無い快適性・・・・・・シートが高い分膝の曲がりは楽だし、フレームサイドと膝の当たり方は
幾らか緩和されるし、ステップ・ハンドルとの位置関係もより快適になるし・・・・・・やはりローシートは「別物」か?
これなら最初からハイシートにしても良かったな、・・・・・・・BMWの思うツボだったりして。


そんなハイシートの一番の問題点・・・・・・と思うのが、シート座面の前傾度。前に傾きすぎ。
で、今考えてるのが、「ローシートを平らになるように盛る」「ハイシートを平らになるように削る」か。
今すぐって話では無いので、現段階での構想っぽい話です。
多分、そんなことをする前にシートに慣れてしまうでしょう。