K1300Sに空力チューン 2
やっぱりやるしかないでしょ!


     
『本家本元』が無くなっても、これは続けたいネタです。


皆さん、BS誌の2013年12月号と2014年1月号はまだ持ってますか?
某H社のOBさんを迎えて、ハヤブサ・ZZ-R1400・S1000RR・ドカのパニガーレなどにガムテープを貼り付けて
空力が操縦安定性に与える影響をそれぞれの車体ごとに試乗記にしてあったときのヤツですよ。
BS誌では、それを空力チューンと呼んで、いろんなバイクに対してガムテープを貼る作業と効果のほどを記事にしていました。
ま、詳しい内容は過去のBS誌を読み返してください。

当時この記事に触発されて、『初代』K1300Sにはいろんなテープを貼り付けて→効果を確認して→貼りなおして→
効果を再確認して→また貼り付けて・・・・・・ってのを繰り返してました。
で、BS誌の内容通りの効果があったと確信してからは、テープの種類・形状を変えながら車体のあちこちに貼り続け、
さらにはK100RSやGPX750Rにも空力チューンを施し、それぞれの操作感の変化を確認しながら
自分の気に入った操縦性になるようにテープを貼りまくってました。


今回買った『2代目』K1300Sを復活させる作業の中には、ステッカーやシートだけでじゃなく、空力チューンをやり直すのも
入っていました。見た目や装備面を元に戻すだけでなく、操縦性も『初代』に戻したかった(≒近づけたかった)んです。


     
『自分のバイク』レプリカって目的達成には
見た目も操作感も同じように戻すのが大事なんです。


その空力チューンを施すにあたっては、自分のホームページを見返すだけでなく、久々にBS誌も読み直して
過去の記憶や作業手順なんかを思い起こしました。


と言うのも、2年前(2021年)にK1300Sを復活させるまでは、BS誌を筆頭にバイク雑誌は本棚で軟禁状態でした。
あの事故以降、本棚の中でバイク系の雑誌は増えることは無く、代わりに車系の雑誌が増えていき、
さらには本棚の整理の目的で事故直前くらいのBS誌などを処分までしたり。・・・今思い起こすと、迷走していた時期でしたねぇ。
そんな時期でも、興味のある記事があるBS誌などは捨てずに残しておきました。当然、空力チューンのあるヤツも。

ところが、折からの出版業界不況&コロナ禍の自粛期間&編集長の健康問題で、ついにBS誌が廃刊(風游社が廃業)してしまい、
空力チューンのネタ元が無くなった・・・どころか、数十年間お世話になったバイク情報元が無くなってしまいました。
去年(2022年)に休刊してから復活を待っていたんですが、残念です。

当然ながら、新規の空力チューン情報は永遠に知る事が出来なくなり、過去のBS誌を丹念に読み直すことで
空力チューンの理解を深めるようにしました。・・・・・ネット上を含めて、他所でこの空力チューンをやってるのを見た事ないんで、
そうするしかない。


今回の空力チューンでは、前回使った『傷防止テープを積層させて凸形状にしたテープ』をいろんなサイズ・長さで
大量に作成して、前回貼った場所に貼り付ける作戦を取りました。
カーボン柄のカッティングシートを使ってやる方法よりも貼った場所が目立たず、中に細い心材を入れずに済み、
心置きなく車体のあちこちに貼れるメリットがありますから。
そして、車体の裏側などには別の透明テープを使い、凹みとなる部分を少なくするようにして、
フレームなどはフレーム色と似た感じのカッティングシートで目立つ凹みを隠すように貼ってしまうようにします。



同じ用途の傷防止テープでバイク用などもありますが、
ABとかYHとかで手に入りやすいコッチを多用してます。
まあ、積層した時に厚みのあるテープの方が凸形状を作りやすいと思います。


     
カウル内面とか影に隠れてしまうような場所には左の透明補修テープを貼ってしまい
フレームの凹みとかデュオレバーの細部には右のフレーム色にちかいカッティングシートを使って
パっと見た目には分かりづらいように空力チューンを施してみます。


     
上記したように、傷防止テープを大量に切り刻み
4層&5層くらいにした『空力チューンシート』を大量に準備しました。
貼る場所はだいたい決まってますが
どうせ後から貼り足すだろうから、用意できるときに作っておきます。
それも同じサイズではなく、いろんなサイズ・長さのを作って
いろんな場所に対応するようにしました。


で、今回の空力チューン・・・・主に積層テープ仕上げ・・・・での貼った場所を以下に羅列してみます。
分かりづらいかもしれないんで、貼った場所が分かるような説明写真も作ってみました。・・・・・分かるか?



手っ取り早く貼れるトコとして、フレーム横の凹み。
多分、『飾り』だと思われる凹みを
カッティングシートで全て覆ってしまいます。


     
フロントフェンダー周りはこんな感じで。
『平面』とか『凹み』に見える部分は徹底的に積層シートを貼った。


     
フェンダー上部の平面に見える部分にも貼った。


     
デュオレバーも「以下同文」
平面・凹みに見えるところに貼りまくり。デュオレバーの穴の側面にも貼ってます。
奥のカウルステーの部分もテープで処理してます。
ただ、この写真の中で、小さい面積のトコロにも貼っているので、
全部マーキングは出来ない。


     
デュオレバー下部・ブレーキ周りはこんな感じ。
フェンダーの平面に積層テープを貼り、
ブレーキ取り付け部の飾り?の凹みとかアクスル上の凹みとかを
カッティングシートを貼って仕上げてます。


     
フロントカウルのオイルクーラーのところ。
オイルクーラー横の凹みは平面になるように傷防止テープを貼ってから
積層テープを重ね貼りして凸形状に仕上げました。
『初代』では平面処理したヘッドライト下部の空間は
どっかでカウル内に通じてそうなので、今回は貼らないでみました。


     
BS誌でも定番な場所だった、カウル裏の角の部分に
角が丸まった形状になるようにテープを貼り付け。
ここは透明補修テープで。


     
フロントカウル先端部。
小さい面積だけども平面部があるので、そこに積層テープを貼ってみた。
端材を有効利用することが出来ます。


     
細かなトコで言うと
デュオレバー上の操舵リンクの平面や、ミラーの根本の平面とか
「平面に見える部分」に小さな積層テープを貼ってあります。
多分、効果はあるはず。


     
カウルサイド面はこの辺。
車体側で結構重要な部分ではないか?と思います。
K1200Sに比べて、結構凹んでるし。


     
カウルサイドその2。
やっぱり凹んでる部分に貼ってます。


     
カウルサイドその3。
エアアウトレットの上部の平面部に細長く貼ってみた。
これは初代では貼ってない部分。
良く見ると、カウルサイド突端に細かい傷がある。
前オーナーの付けた傷です。


     
タンクサイドはこの辺。
直接走行風が当たる部分ではないけど、
車体の高位置の変化が起これば、相応の変化量になると思う。
・・・・・ので、貼ってます。


     
車体後半部分
ステッカー下部の凹みや下面の平面やシートフレームの平面部分に貼り付けました。
車体前半に大量に貼り付けたので、後半も大量に貼り付けます。
バランスを取るためです。


     
シート裏面も凹みと思われるところは透明補修テープを使い
凹みに見える部分をなるべく無くすようにしました。
それでも凹みは残っちゃうけど。


シート裏面も凹みや空気が溜まりそうな部分が結構あるので、そういったのを無くすようにすると、前後の空力バランスが
変化してコーナーの曲がり方が変わった感じになります。サスペンションをイジらなくても、アンダー気味とかオーバー気味の
雰囲気作りにはなります。

多少省略した部分はありますが、車体全般にこれだけの透明積層テープを貼り付けて仕上げてあります。
個人の見解としては、K1300Sの大柄な車体がかなり軽く走り回れるような感じになったと思っています。

過去の事例からすると、そのうちに物足りなくなって新たに貼り足す・・・・・のは目に見えてます。
しかし、今の運用状況では実験走行のために時間と距離を稼ぐのが大変で、次に乗る頃には前回の挙動なとは
すっかり忘れてしまい、良くも悪くも『こんなもんだろう』と割り切るようなところがあります。
出来れば、もうちょっと乗る時間を捻出したいところです。


と言うコトは、まだこのネタは続く・・・・・かもしれない。