吸気系パーツ
見た目の怪しいセンサーVS頭の良い?BMW





このパーツで何が変わるか?

ネット上でK1300Sの情報を集めていたときのことです。
まあ、それほどK1300Sをイジる気は無いのですが、それとなく「K1300Sに使えるパーツってどんなのがあるのか?」が気になって
あちこちのK1200・1300系のサイト・ブログなどを徘徊してたら、これを見つけました。

これを吸気センサーと車載CPの間に割り込ませ、吸気温度を誤魔化す(?)ことで車載CPに「より燃料を多く使ってもOK」なようにして
結果体感パワーを向上させるシロモノのようでした。
より詳しく調べると、同じ商品でKシリーズ以外のF・R・SなどのBMW勢や、他のメーカー製に対応した商品もあるようで、
それなりに効果の高い商品であるように思えました。


で、そういった情報を集めている間にすっかりその気になって、これを購入してしまった訳です。

しかし、その一方ではこれ以外の商品の情報も集めていました。例えば、ダイノジェットに代表されるような『商品』です。
でも、あちらは排気センサーに割り込ませて使うタイプが多くて、『自分で調整して好みの特性に変えられる』商品でした。
価格の面もネックになりましたが、その調整できるのが逆に迷路に迷い込むような≒扱いきれないイメージがあって、
それに、エンジン入り口から出口まで純正仕様の自分のK1300Sでは、宝の持ち腐れになるのが目に見えるよう。

そういえば、近年のバイクって排ガス規制への対応で、マフラー部に排ガスセンサーが取り付けてあって
排ガス成分をモニターしながら(排ガス成分を規制値内へ収まるよう随時調整しながら)エンジンを回してるはずだから、
こういった商品でその規制値内調整がそのままでいけるのだろうか?

そんな危機意識もあってか、直接的に排ガスに影響しなさそうな『吸気系』へ取り付ける商品にしてみました。

ま、とりあえずこの商品を購入し、どのくらい費用対効果があるのかを確かめようと決意しました。
後悔するかもしれないが、『買わない』で後悔するなら『買って』後悔しよう。



自宅に到着後の写真。
確か、商品代として15000円くらいだったはず。
もっと有名メーカー製のヤツの価格から比べると、安価です。


ただ、買ったのはいいけど、取り付け≒カウルの取り外しや吸気センサー部までの分解を考えると、自分で作業をするのは
不適切と思い、『自宅外壁塗装工事からの避難&車検』のためにディーラーへ持って行った際に、これを一緒に預けて
ディーラーでの取り付け作業をお願いしてきました。
海外のサイトでこのパーツの取り付け作業を扱ったトコロがあって、参考にその一部始終を見ましたが・・・・・・・すぐに諦めました。
取り付け作業時に、調子に乗ってどっかの部品を壊して→不動になってレッカーでディーラーへ・・・・という図式だけは避けたかった。

ディーラーで作業をやってもらう別の理由として、『これを取り付けたままでの車検対応が可能かどうか?』を知りたかったんで、
わざと『取り付け後の車検』をするようにして、ディーラーでの車検が通るのかどうかをやってみる一面もあるんです。
上記したように、排ガス規制のこともあったんで、そういったマイナス面があるのかどうかも確かめたかったし・・・・・。
スリップオンのマフラーのように、簡単に取り外しが出来るようなパーツではないと思われたんで(少なくとも燃料タンクは外す必要がある)、
一回取り付けたらそのままにしておきたい。
車検ごとに取り外すっていう必要性を求めていないし、着けっぱなしの方が楽でしょう?


と、こんな具合で考え→行動し→お願いしてあります。
本当なら、このネタは9月の車検後に実走して、取り付け前後の違いを含めて一気にやりたかったネタだったんですが、
2014年7月に届いたリコールの対応で燃料タンクを外す作業が必要だったこともあり、
何となくフライング気味のネタ披露となってしまいました。もうちょっとネバればよかったかもしれないけど、致し方ない。


で、今後の計画の流れですが・・・・・。
9月の車検に間に合うようにこのパーツの取り付け作業&リコール対応作業をしてもらい、秋の点検で持っていくK100RSと
入れ替えるように引き取ってみたいと思っています。
ということは、確実に9月ごろまではこのネタの更新はありません。
首を長くしながら、お待ちください。







2014年9月追記
お待たせ。



予告通り、車検&リコール対応のついでに取り付けてもらいました。
銀色のストローのようなのが、外気温センサー。


車検&リコール対応の作業内容の説明の際に、このパーツについても説明を受けましたが、そのときの説明として
「車検時の排ガス測定後に取り付けました」と言ってたから、向こうの立場ではやっぱり取り付けたくないモノだったかも。
それは置いといて、早速乗ってみよう。前回乗ってから随分と期間が開いたけど、それでも違いが分かるか?

ディーラーからの帰り道、贅沢に下道と高速と両方を使ってあのパーツ取り付け前後の変化を探ってみました。
まず下道では、『何となく』感じるレベルとしてエンジンがマッタリ・まろやか・マイルドになった気がします。
K1300Sって、1300ccの割にヒュンヒュンとエンジンが回って、ちょっと過敏と思えるときもあったのが、
少しだけその部分が無くなり、ちょっとだけ扱いやすくなったように思えました。
またエンジン振動もちょっとだけ変わった気もしました。
それが直接影響してるかはですが、下道で使うギアが1段下になりました。
下道で流して走るときには大抵3速か4速で、どちらかと言うと4速の方を使う頻度が多かったのが、何故かこの帰り道では
3速で走ってるのが多くなってました。特別にそうなった訳でなく、何気なくシフト表示を確認したら3速だった。・・・・・・そんなレベルで。

次に高速では、下道ほどの変化や違いってのはあったように思えなかった。
例えば中間加速とかがより強力になった・・・・・・って事は無かったし、パワーが増したと思える場面も無かった。
まあ、休日の夕方近くだったこともあって少々混雑気味だったから、K1300Sらしい走り方も出来ませんでしたけどね。
ただし、下道でも感じてたエンジンのマッタリ感とかエンジン振動の様子なんかも、以前とはちょっと違うかなぁ〜ってのは感じてました。

このパーツを取り付ける前のイメージでは、もっと明確に変化が分かる位にパワー感が増えるかなと思ってたんで、
この様な程度の結果ってのは、ハッキリ言って『期待外れ』。
しかし、変化が無かった訳じゃないし、価格も価格だから、費用対効果を思えば『まあ、妥当』かとも思ったり。

帰宅後にこの商品を扱ったサイトでその説明文を再チェックしたみたら、「パワーアップを目的とした製品ではなく、
あくまでもドライバリティ向上のための製品です」なんて書いてあった。そうならば、説明に偽り無し。
元々175PSあるんだから、それが扱いやすいモノになるのであれば、これもアリでしょう。




2014年10月追記
あのセンサーを取り外す⇔取り付けるを繰り返して、装着前後の変化を比較するべきなのでしょうが・・・・・・・
そういったことをせずに、付けっぱなしの車体を走り回らせての感想を少々。

取り付け後の変わった部分で言うと、やっぱり「マッタリ・まろやか・マイルドになった」ってとこかなぁ?
パワーとかトルクとかの言葉とは別の部分での変化が一番感じた部分だろうか。
マイルドになった分、アクセルの神経質さが少なくなったし、右手の動き方をラフにしても、前ほどの荒々しさは出ないし、
取り付けての変化はゼロではなかった。


しかし、このセンサー。そういったプラス面ばかりでなく、気のせいかもしれないレベルでのマイナス面もあったり。
それは、「ちょっとばかり始動性に難がある」ような気がするのと、「発進時に神経質な時がある」ような気がすることの2つ。
これらは今後の要経過観察の部分です。