ステップ交換
オシャレは足元から。
見た目はスポーティーでカッコ良いんだけど
ちょ〜っと気に食わない。
K1300Sのステップって何か心もとないんですよ。あのアルミの素っ気無いステップ。
滑り止めにギザギザが刻んであっても、製造時の鋳造型が甘いのかギザギザがちょっと丸いし・・・・・・。
やるならタミヤ製品並みにシャープな形に出来なかったのだろうか?
今までのGPX&K100RSのステップはゴム付のステップで、その感触に慣れてしまったせいか
アルミだけで出来てるステップに対してある種の拒絶反応のような印象を持ってます。
そんなステップに足を任せるってのはちょっと遠慮したいなぁ。
そもそも、いつも乗るときは普通のスニーカーだから、それと相性の良いステップ=『ゴム付』の方が安心できるし。
本来ならライディングシューズとかで乗るべきなのでしょうけど、そこまで気合を入れて走るってのも性に合わないので
なんとかしてスニーカーで安心できるようなステップに交換したかったんです。
それこそGPXやK100RSのようなゴム付のステップに。
やっぱり足元はこうでないと。
ゴム付ステップとスニーカーのゴムとの相性はバツグンだし。
このステップ問題は納車時から懸案事項だったんですが、別にこのステップのままでも乗れるし、
乗ってるうちに段々と気にならなくなってくるし・・・・・・・・、何となく「どうでもいいか」って思ってたんです。
そんな問題だったんですけど、2010年の2月〜3月は雨が多くてろくにバイクに乗れず
部屋に篭ってる時間が多かったので、その時間潰しも兼ねてこのステップ問題を解決する方法を考えてました。
これからの本格的なバイクシーズンとなる春先に向けて、さっさと気になる部分の問題解決を図りたいと思うわけです。
交換して『想像通りの結果』になれば良いけどねぇ。
その交換作業の前に。
一番重要なのが、まず「どのステップにしようか?」という選択作業です。
同じメーカーのゴム付ステップにするか?それとも他社のゴム付ステップにするか?それが問題なのだ。
それこそK1200Sのカタログ(カタログ内にステップの拡大写真があるので便利)や、過去のバイク雑誌の試乗記の
ステップ部分の拡大写真などを何度も見比べながらK1300Sと置き換えが可能なステップを探していくと
使えそうなのがありました。・・・・・・・・・身近なGPXのステップです。
GPXのステップはゴム付のステップですが、形状はゴム無しのような形をしていてゴム部分が上側に出っ張っていない
『ツライチ』なステップなんです。(上の写真参照のこと)
他のゴム付ステップだとゴム部分が上に出っ張っていたり、あるいはゴム部分が多すぎてK1300Sに着けたら
違和感を感じそうだったりするので、GPXのようなスリムなステップ形状の方がK1300Sに合いそう。
多分、K100RS用ステップならポン着けでいけそうだけども、相当カッコ悪くなりそうでしょ?
そこでGPXのを着けようか?と調べていくと、あのステップって同じカワサキ内で数種類のステップが存在していて
GPXの他にGPZ900R(A8)・ZZR1100(D型)に使われてるのとZXR750・ZZR1100(C型)とに使われてるのと
合計3種類くらいあるんです。
それぞれステップの踏面部分の仕様は同じですが、その付け根の部分の取り付け角度とかが微妙に違うみたいで
K1300Sとどれが合うのか慎重に比較検討して、使えそうなステップを決定!
そこまで来れば話は早い。
早速、インターナショナルトレーディングムラシマへ必要となりそうな部品・・・ステップ本体にピンやEリングやスプリングも・・・を
注文して、部品が来るまでK1300Sのステップ周りを念入りに観察しながら取り付け方法を考えてました。
届いた部品を開けてしみじみ観察。
いろいろと部品を頼みましたが、ステップ本体とバンクセンサーだけでも良かった。
一番の大きな問題になりそうなのが、ステップを取り付けるステップのピンの直径が違うことでした。
カワサキ製のステップピンの直径が12mm。一方のK1300Sのは8mm。この4mmの差を埋めないことには
ステップがガタガタになってしまうので、この解決方法にも多くの時間を要しました。
が、身近に見つけたアルミパイプがそれも一気に解決!
外径が12mmで内径10mm、厚みが1mmのパイプで、これを2重にして組み合わせれば
外径が12mmで内径8mmのアルミ製ブッシュの出来上がり。
このアルミパイプを必要な長さに4本切断して
うち2本を縦に切って(背割れを入れる)小さく丸めて
残りの2本に叩き込む。
すると、このように穴の口径差を無くすことが出来ます。
加工時に出来たバリや歪みは金ヤスリで整形しましょう。
ここまでお膳立てを整えたら、いざ交換!
って言っても、『元々のピンを抜いて→ステップを入れ替えて→ピンを元に戻す』だけ。
で、仕上がり(仮)はこんな感じ。
→
まあ、イメージどおり。
一番の心配は「ゴム部分がちゃんと足の踏面に合う」かどうかでした。
まあ、このくらいなら許容範囲でしょ。
ちなみに、長さはこのくらい違います。
「バンク角が減る」なんて心配はしません。
何で仕上がり(仮)なのかと言うと、やはり微妙な形状の違いからか若干位置がおかしい。
元々のステップと比べると、ほんの少しステップが外に向かって下がり気味なようで・・・写真を良く見ると分かる程度ですが。
厚みが1mmくらいの何かをステップのところに挟み込めばちょうど良くなりそう。
で、仕事場から厚みが1mmのアルミの端材を失敬してきて、ステップとステップホルダーの間に挟みこむ。
と、こうなる。
L字型のアルミ材を適当にカットして両面テープで下側に貼り付け。
使用時には体重が掛かってるので、まず落ちる心配は無いと思います。
さらに、取り付けを忘れてたバンクセンサーも着けといて、完成。
早速、このステップでの試走に行ってみたら、予想通りにしっかりとした踏み心地になって、とっても安心。
それどころかアルミステップの頃にあった適当なユルさが無くなったせいか、足の位置が決まりすぎて若干キビしいくらい。
幸いにしてシフトべダル&ブレーキペダルの微調整も要らなかった。
まあ、そういった必要な無いようなステップを選んだのだから、そこはよく吟味した結果と思います。
これでスニーカーでも気軽に乗れるK1300Sになりました。
もうちょっと暖かくなったら、この効能を確かめにどっかに日帰りツーリングに行きたいねぇ〜。