「男達の大和/YAMATO」 撮影現場<尾道>

台風が接近していた9月に撮影場へ足を運びました、レポートぜひご覧ください。 (9/19up)


尾道駅 チケット 艦首

映画「男たちの大和」のロケ地の一つ、尾道へは新宿駅発夜行バス・エトワールセト号に乗って行きました。夜20時55分の出発で、尾道駅前には翌朝8時5分に着くところ、 道がすいていた事もあって、7時半ごろについてしまいました。ロケ地までは尾道水道を渡る船に乗らないと行けません。船は生活の一部なので、朝早くから運行していますが、ロケ地の開場は9時。それまで駅近くを散策し、開場を待ちました。JR尾道駅では往復乗船券とロケ地入場券がセットで500円で販売されていましたが、この券は帰りの船の中で回収されてしまいます。記念に入場券を持って帰りたい人は船内で100円を払い、船をおりた後、入場券を買う必要があります。 対岸からも見えますが、船からもロケ地が少しだけ見えます。船を降りるとロケ地までの無料送迎バスが出ているので、これでロケ地に向かいます。徒歩で行くことはできません。すでに閉鎖された造船所だったので、ロケ地として候補にあがっていたそうで、約4ヶ月で実物大大和ができました。 バスを降りて順路どおりに階段をのぼると、菊花のついた艦首が目に飛び込んできます。もちろん艦首の前で撮影は可能です。190メートルにおよぶ艦体を自分で撮るのもいいですが、カメラマンが乗艦日付の入ったボードの前で写真を撮ってくれるサービスを利用できます。カメラマンによる写真撮影が別にありますが、これは1枚1000円で販売しています。

大和 大和 大和

階段をおりて左にすすむと、入場券の発売所があり、入場となります。下から大和をながめつつ歩き、水兵さんと同じ様にタラップをのぼって戦艦“大和”についに乗艦です!! ロープで順路が出来ているので、それにしたがって東京駅に匹敵する全長263メートルのうち、撮影のために造られた190メートルの甲板の上を一周していきます。甲板は平らだと思っていたら、艦首にむかって下り坂で、また艦首近くは上り坂と、緩やかにカーブがついていました。スタッフに聞いたところ、設計図どおりに作ってあるためで、甲板の表面の木の組み込みはとても美しかったです。

大和 大和 大和

艦首までくると、大和の大きさと真正面にそびえる主砲の大きさには圧倒されます。主砲(46センチ3連装砲塔)は3つあったそうで、1つだけでも2510トンにもなり、駆逐艦1隻の重さだったそうです。この主砲の射程距離は42キロ、砲弾の長さは2メートル、重さは1.46トン。砲弾一発撃つのに必要な火薬は330キロにもなり、打ち出された砲弾は時速2808キロ(新幹線のぞみは時速約300キロ)で、はるか水平線の彼方の敵艦を攻撃できたそうです。こんな凄い主砲が自分の方をむいているというのも怖いですが、主砲では合わせて311発しか撃てず、もったいないとも思ってしまいました。甲板には主砲の他にも色々な兵器が置いてありました。純大さんが沖縄特攻のシーンで、敵の攻撃にひるむことなく、必死に操作していた兵器もちゃんと残っていました。近くにはスタッフがいるので記念写真を撮ってもらえます。

食堂 カレー ホテル

甲板を一周し、見学が終わると順路はスタッフや出演者が利用した圭ちゃん食堂のある資料展示棟へと続いています。圭ちゃん食堂のおすすめは一皿500円の大和カレーです。純大さんも食べたのでしょうか。圭ちゃん食堂のとなりでは、限定イベントグッズとしてクリアファイルやマウスパッド、クリーナーやポスターなどが販売されていました。ロケ地を上空からとった写真も何枚か販売されていました。色々買ったら12月17日公開にむけての特製ステッカーがもらえました。 建物の2階には展示場と放映室がありました。展示場には艦内の設備や使われた小道具、衣装、そしてパネル写真がありました。池袋での大和展で見たパネル写真以外に、純大さんが演じる唐木さんの”最後の別れ“の写真が新たにありました。このシーンに関連する唐木さんの妻への封筒(*1)や手紙(*2)、妻からの電報(*3)も小道具として展示されていました。

*1 富山縣婦負郡杉原村杉田三六―一六 唐木 伸江 様
*2 伸江へ  よく来てくれた 和雄の顔しっかりと目に焼き付けた 強い子に育ててくれ 唐木正雄
*3 キップ トレズ ユカレヌミナゲ ンキ オカエリヲマツ ノブ エ
手紙には父親としての願いがこめられていて、涙が出そうになりました。

となりの放映室では大きくメイキングが放映されていました。見所は沖縄特攻での純大さん!! 真ん中で熱演していました。9時の開場から次々と観光客は訪れ、昼ごろにはバスに乗るにも長蛇の列になっていました。この日は台風の接近で、午後から雨が降り始め、対岸の山にある千光寺公園の展望台から大和はガスもあって良く見えませんでした。船乗り場近くにあるホテルからも大和を見ることができました。ここには出演者も泊まった事があるそうです。

男達の大和/YAMATO<呉>編へ

ホームへ